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第20回はじめよう!ネコの腸活

日本一テストするネコ雑誌『ネコDK』が、ネコとの暮らしに役立つ情報をお届けします!

第20回は「はじめよう!ネコの腸活」をご紹介。
“腸活”は人間だけでなくネコも重要。腸内環境が良ければ、病気になるリスクも下がるんです。
今回はそんな腸活の基本を教えます!(『ネコDK vol.7』より抜粋)

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日本一テストするネコ雑誌『ネコDK』

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“本当にいいネコグッズ”を発見するべく、編集部と専門家、そしてネコたちの協力のもと、あらゆる製品を“ネコ目線”で徹底検証。ネコと愛猫家さんのことだけを考えた「正直な評価」と「信頼できる情報」だけをお伝えする雑誌です。
ぜひ、あなたと愛するネコのためにお役立てください。

1.どうして腸活が大事なの?

どうして腸活が大事なの?

腸内細菌のバランスが崩れると、病気になる可能性があります。
腸内細菌は大きく分けて、体に良い影響を与える「善玉菌」、悪い影響を与える「悪玉菌」、そして優勢な菌のほうに味方する「日和見菌」の3タイプ。悪玉菌が増えすぎると、ウンチがゆるくなったり異常に臭くなったりします。

ゆるいウンチや臭すぎるウンチは、腸内環境が悪いサインです。ウンチに問題があっても、ネコが元気だと気にしない飼い主さんが少なくありません。
でも、腸内環境の悪い状態が続くと免疫力が低下し、さまざまな病気のリスクが高くなります。(仙台プラム・アニマルクリニック院長・梅原孝三先生)

つまり、ネコの健康のためには腸内細菌のバランスをよくすることが大切です。

腸内環境のバランスが悪い状態

  • 食生活や生活環境などに問題があると、腸内に悪玉菌が増えていきます。その数が善玉菌を上回ると、日和見菌が悪玉菌の応援をしてしまい、さらに腸内環境が悪くなるという悪循環に陥ります。
    結果、軟便、下痢、便臭の悪化などを招くほか、さまざまな病気のリスクが高くなります。

  • 腸内環境のバランスが悪い状態

腸内環境のバランスがいい状態

  • 腸内細菌はビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌、ブドウ球菌やウェルシュ菌などの悪玉菌、そして優勢になったほうの菌の味方をする日和見菌に分けられます。
    理想的な割合は、善玉菌2、悪玉菌1、日和見菌7。このバランスだと免疫の働きが低下しにくく、病気のリスクも低くなると言われています。

  • 腸内環境のバランスがいい状態

2.こんなネコは特に腸活を!

それでは、どんなネコに腸活が必要なのでしょうか?
以下3つの特徴で心当たりがある場合は、腸活をはじめてみましょう!

Check① 7歳以上になっている

  • 人間同様、ネコは加齢によって腸の機能が衰えます。消化・吸収能力が低下するので、今まで与えていたフードが合わなくなることも。

  • 7歳以上になっている

Check② ウンチがいつも臭い

  • フードがネコに合っていなかったり腸内環境に問題があったりすると、ウンチが臭くなりがち。また、オナラもよく出るようになります。

  • ウンチがいつも臭い

Check③ 病気によくかかる

  • 善玉菌が少なくて悪玉菌が多いなど腸内細菌のバランスに問題があると、免疫力が低下。さまざまな病気のリスクが高くなります。

  • 7歳以上になっている

3.ネコの腸内環境をよくするには?

ネコの腸内環境をよくするには、ネコの生活と食事に配慮することが大切です。
以下、3つのポイントを参考に、ネコの生活環境を整えてみましょう。

Point1: ウンチの状態をこまめにチェックする

  • ウンチは腸の健康状態を知るヒントになります。処理をする際、色、硬さ、大きさ、臭いに問題がないかチェックしましょう。たとえばひどく臭う、硬くてコロコロしている、ゆるい、といった状態なら腸内で悪玉菌が優勢の可能性があります。

    「薄いあるいは濃い茶色」「ツヤがあってウンチの周りに砂が付く」「成人の人差し指1、2本程度の量」「異常に臭くない」が理想的です。

  • ウンチの状態をこまめにチェックする

Point2: バランスのいい食事を与える

  • 腸内環境を大きく左右するのは、やはり食事。主食はネコに必要な栄養素を満たしている「総合栄養食」のキャットフードにしましょう。腸内細菌に多様性を持たせるには、2、3種類のフードをローテーションで与えるのがオススメ。

    総合栄養食を主食にしているのにウンチに問題があるなら、フードを変えてみたり、乳酸菌やオリゴ糖を配合したサプリメントを与えたりしてみましょう。

  • バランスのいい食事を与える

Point3: できるだけストレスのない生活を送らせる

  • 腸内の悪玉菌は、ストレスが多いと増えやすくなります。
    とくに多頭飼いをしている場合は注意。
    ほかのネコとの関係が悪いと、大きなストレスになります。そのネコだけがくつろげるスペースを確保してください。

    腸内環境を整えるには、運動することも大事です。ネコじゃらしなどを使って遊ばせたり、キャットタワーやキャットステップを設置したりして活動量を増やしましょう。

    腸活はネコの生活環境も重要です。
    (仙台プラム・アニマルクリニック院長・梅原孝三先生)

  • できるだけストレスのない生活を送らせる

以上、「はじめよう!ネコの腸活」でした。

次回、第21回は、「子ネコのお世話スケジュール 初日編」をご紹介。子ネコをおうちに迎えた際のお世話について解説します。

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