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動物愛護センターに行ってきました!

VOL.12 アニパル仙台「仙台市動物管理センター」 編

飼い主を「命の預かり主」とあえて呼ぶ。
あの東日本大震災の経験を経て、
人と動物が心身共に、健康に生きていける街づくりを目指す施設

仙石線、福田町から徒歩約15分の場所に位置するアニパル仙台。
アニパルはアニマル(動物)とパル(仲間・友達)を組み合わせた言葉で、そのイメージ通り、仙台市の動物愛護の拠点として、市民が身近に感じられる施設を目指しています。

忘れてはならないのは、2011年3月11日に発生した東日本大震災。
あの日、震度6強の地震と、大津波が仙台市を襲ったのです。

アニパル仙台

この町では、多くの人が津波で亡くなったのと同様、犬猫たちの命も多く失われました。
大地震が発生した時、アニパル仙台の職員さんたちは、動物介在活動や災害時のペット同行避難の啓発活動を共に担うNPO法人エーキューブ(※1)のメンバーと次年度事業の打ち合わせをしている最中でした。

「宮城県沖地震クラスの地震が、今後30年以内に99%発生する予想」を受けて、仙台市も、共に活動するエーキューブメンバーも防災意識は万全-。
「自分たちが犬猫、そしてその飼い主さんのために動かなければ・・・」
自ら被災していたにも関わらず、率先して犬猫の救護に力を尽くしたエーキューブメンバーの災害時体験と、アニパル仙台の二人三脚の素晴らしい取り組みをご紹介します。

(※1) NPO特定非営利活動法人エーキューブ
人と動物の絆を大切にする精神を基に、「動物介在活動・教育」「アニパル仙台に収容される犬猫譲渡事業と適正飼養の啓発」「ペット防災と災害時のペット同行避難の啓発」を行っている。
http://www.a-cube-sendai.com/(外部サイトにリンクします)

動物愛護センターってどんなところ?

目次

「アニパル仙台」のここがポイント
犬の殺処分はゼロ。課題は「離乳前の幼猫」

「アニパル仙台」の子猫リレー
長くミルクボランティアを続けてもらうために!

「アニパル仙台」が見たあの東日本大震災
その時、犬や猫たちは―?

東日本大震災からボランティアさんは何を学んだか―?

「アニパル仙台」の総括主任 新木由美さんに聞きました!
アニパル仙台の今後の課題

人口109万人の東北地方唯一の政令指定都市、仙台市は、100万人都市を目指すため近隣の市町村を合併して政令指定都市となりました。
東北地方最大の都市とはいえ、まだまだペット(特に猫)の飼育に関する知識が乏しいと、アニパル仙台の職員さんで総括主任を務める新木由美さん。

「センターに寄せられる犬の苦情・相談は令和2年度で年間327件ですが、猫は3倍以上の1110件。犬の収容数は同年度で58頭、うち野犬とみられる犬はゼロ。8割が迷子犬として飼い主さんに返還されています。残りの2割も譲渡され、犬に関しての殺処分は平成24年度からゼロを継続できています。問題は猫ですね。大都市と言えども、飼い猫を今でも家と外を自由に出入りさせて完全室内飼育が徹底されておらず不妊去勢手術率も低い。そのため子猫が次々と生まれ、処分に困った飼い主さんが、子猫を捨てる、という悲しい現実が今も起っています」

また、他のセンター同様「飼い主さんのいない猫」がどんどん繁殖するケースも。地域猫活動に力をいれてはいるものの、令和2年度の猫の引き取り等の頭数は461頭で犬の比ではありません。 猫の譲渡活動にも力を注ぎますが、収容される7割が、世話に大変な時間とケアが必要な幼猫です。

同センター猫の室内飼い啓蒙チラシ

▲同センター猫の室内飼い啓蒙チラシ ※クリックで画像を拡大

地域猫活動ってなに?

アニパル仙台でも乳飲み子を預かる登録ミルクボランティアさんが約20名います。しかし、育てることが難しい小さすぎる子猫など、止むをえず80頭ほどが殺処分に―。
以前は1頭でも多くの小さな命を繋ぎたいと、可能な限り、多くの幼猫育児をミルクボランティアさんに託していたアニパル仙台。
しかし現在では職員さんの判断で預ける幼猫を見極め、各ボランティアさんのケアのレベルに見合った幼猫のお世話をお願いしていると言います。

「今は、猫を助けたいというボランティアさんの思いだけで、どんな子猫でも託すことを良しとはしていません。それはボランティアさんご自身を護るためでもあり、ボランティア活動を長く続けていただくためでもあるんです」

「ひとつでも多くの命を救いたい」という願いはボランティアさんなら誰しもが持っているはず。そのため、本人のキャパシティを超える頭数を無理して引き取ったり、助けたい一心で健康状態の悪い子を引き取り、残念ながら助けることができないケースが以前は少なからずあったと言います。

助けるために預かった子猫が、死んでしまったとなれば、ボランティアさんの喪失感の深さは測りしれないほどの大きさです。
結果、その体験が「ボランティア」としての自信を失わせ、トラウマとなり「ボランティア活動」の継続を断念してしまう大きな要因となってしまったのです。

「命を救いたい」という使命感が、強ければ強いほど、喪失感も大きくなるはず―。

「素晴らしいボランティアさんたちが、このような悲しい体験でやめてしまうのは本当に残念なこと。ボランティアさんがいなくなれば、助かる命はもっと減っていく。そのためボランティアさんの経験値と託す子猫の状態などのマッチングを考えた上で、保護活動をお願いする方針へと切り替えました。
大切なのは、ミルクボランティアさんがモチベーションをきっちりと持ち続け、継続していける、ということなんです。それが結果、多くの子猫の命を救うことに繋がる。子猫のためにボランティアさんが苦しみ、壊れていくのは、本末転倒。みながウィンウィンの関係でないと保護活動は成り立ちません。ボランティア活動で、ボランティアさんの生活や健康状態、精神状態にヒビが入ることだけは避けるべき。それが私たち職員の務めだと考えています」

現在、同センターでは幼猫をミルクボランティアさんに託す目安として「収容時の体重約250g以上」をひとつの基準としています。
職員さんの私的な感情で命の選別をするのではなく、物理的な判断基準を決めることで、誰もが同じ判断ができます。
250gと言えばスマートフォンくらいの体重。それらのお世話は、決して容易ではありません。ミルクボランティアさんは好きというだけで、誰もができるわけではなく、そこには多くの知識、経験、そして時間と労力必要です。

長年、アニパル仙台でボランティア活動している後藤美佐さんも、そんな事情をよく知るひとりです。
「7年近くミルクボランティアをしていますが、ミルクボランティアは三時間おきにミルクを与えなくてはならないし、急な容態の変化に備え、目が離せません。寝不足は覚悟。それでも、その子がすくすくと育ち、飼い主さんのところへ旅立っていくときはいつも号泣するくらい感動する。だから続けていけるんです」

多い時には一度に5頭の幼猫を引き受けるとこともあるという後藤さん。
後藤さん自身も、以前預かった子猫が、ようやく300gくらいまで育った時に、突然亡くなってしまうという経験を持っていました。
職員さんたちが泣く泣く250gという命の選別基準を設けるのは、母猫の代わりに人間が幼猫を育てるミルクボランティアさんの難しさを誰よりもよくわかっているからなのです。

ミルクボランティアってなに?
アニパル仙台の子猫リレー〜長くミルクボランティアを続けてもらうために!〜
  • 1

    幼猫収容
    体重測定後、約250g以上の子猫を譲渡の対象へ、約450g以上あればセンター内で飼育
    *体重だけの基準ではなく、センターの収容状況や病気を疑う所見などで総合的に判断し、殺処分となる可能性もある

  • 2

    電話で、預かり可能なミルクボランティアさんを探す
    ボランティアさんが子猫を預かり授乳、ケアなどお世話

  • 3

    子猫が自力で食事等ができるようになればアニパル仙台にて飼い主さん募集

  • 4

    アニパル仙台の譲渡会(随時)にて、
    飼い主さんへ譲渡

  • 5

    ボランティアさんが、次の子猫をセンターから預かりお世話する

大切なのは、命を確実に救い、子猫の幸せに繋がるという成功体験をボランティアさん自身が積み重ねられること。
それが、ボランティアさんの自信となり、より多くの人に、ボランティア活動を長く継続してもらえるポイト。その結果、より多くの命が助かることに結びつく。

現在、ミルクボランティアとして活動する傍らNPO法人エーキューブの理事長を務める後藤美佐さん。
エーキューブの活動の柱は、「動物介在活動・教育」「アニパル仙台に収容される犬猫譲渡事業と適正飼養の啓発」「ペット防災と災害時のペット同行避難の啓発」で、これらの活動を東日本大震災発生以前からアニパル仙台の職員さんらと協力して行っています。
災害時の啓発では「被災動物救護対策本部」をシミュレーションした訓練など、必ず来ると言われていた宮城県沖地震クラスの地震に備えて、準備を整えていました。

そして、東日本大震災が発生した2011年3月11日午後2時46分。
エーキューブメンバーは、アニパル仙台で職員さんたちと活動計画の会議の真っ最中でした。
やがて、大津波が仙台市を襲い、アニパル仙台のすぐ近くの梅田川にも津波が押し寄せますが、ぎりぎりのところでアニパル仙台は津波被害を免れることができました。

NPO法人エーキューブの理事長を務める後藤美佐さん(左)と同法人のスタッフ齋藤文江さん(右)

▲NPO法人エーキューブの理事長を務める後藤美佐さん(左)と同法人のスタッフ齋藤文江さん(右)

ところが施設内のライフラインはすべてストップ。被災動物を受け入れる場所が、まさか被災してしまうとは考えてもいなかったと言います。
幸いライフラインはすぐに復旧し、その直後からアニパル仙台、仙台市獣医師会、NPO法人エーキューブ、NPOハートTOハートの4団体で、同センターに被災動物救護対策臨時本部を設置。動物の災害救助に向けてそれぞれが動き出しました。
後藤さんは当時を振り返ってこう語ります。
「自分たちも被災者なのに、当時は被災している、という意識すらなかった。日頃から防災啓発活動を行ってきた自分たちメンバーが被災動物救護に乗り出さなければ誰がやるのか、という社会的使命感だけで毎日走り回っていました」
アニパル仙台は、被災動物たちを保護するシェルターとなり、震災発生後の2011年4月1日から翌2012年3月末までの間に飼い主さん不明の382頭の犬と1152頭の猫がここに保護されました。

飼い主さんが被災して、飼い主さんがわかっている犬猫は、仙台市獣医師会の協力を得て、市内63の動物病院のうち、被災していない52施設で保護。治療が必要な犬猫も動物病院にて無償で手当てを受けることができました。
飼い主さん不明の動物たちを保護していたアニパル仙台では、その後、保護動物の情報を市のホームページに掲載したり、失踪犬猫届をリスト化して保護動物情報と照会。マスメディアの協力を仰ぎながら、飼い主さん探しにも力を注ぎました。それでも飼い主さんが見つからなかった犬猫にはアニパル仙台で譲渡会(震災後の4月から翌年3月までに犬の譲渡会が10回。猫の譲渡会が5回)を開催し、新しい飼い主さんを見つける活動も積極的に行われました。
その他、他県の動物愛護団体や獣医師会に呼びかけ被災した犬猫を譲渡して、各地で新しい飼い主さんを募集することで、多くの被災動物たちの命を繋ぐことができたのです。

被災動物は、災害規模に対して、それほど多くなかったため、収容施設が足りなくなることはなかったと言います。その原因は皮肉なことに仙台市沿岸部を襲った津波でした。
被災した人たち同様、多くの犬猫がこの大地震の大津波で命を落とす結果となったのです。

アニパル仙台や動物病院が被災動物を保護する中、フードなどの不足分は、日ごろからアニパル仙台と協力体制をとっているエーキューブがFMラジオで、全国に支援物資の寄付を呼びかけることに。
するとたちまちセンター内のホールを埋め尽くすほどたくさんの支援物資が全国から届いたのです。

「とにかく嬉しかったのは、支援物資と一緒に入っていたスタッフへの励ましのお手紙。本当に心が救われました」と後藤さん。
経験者ならではの支援物資を上手に送付するコツなども教えてくれました。
「まずダンボールに入っている物資、賞味期限を明記した紙を箱の上に張って、種類ごとに分けてくれると中身がわかってとても助かります。それと、緩衝材の代わりにペットシーツを詰めてくださる気遣いもとてもありがたかった。災害時にはゴミ処理にも困難を極めるので、ゴミがなるべくでない工夫をして支援物資を送ってくださるのは、被災地側にとってとても助かります。緩衝材はかさばる上、使い道はあまりありませんが、ペットシーツは大切な支援物資となりますから!」

今後いつ、どこでも起こりうる大災害。
誰もが被災者になる可能性がある今、犬や猫の飼い主はどんなことに気を付ければいいのでしょうか?
エーキューブがアニパル仙台と共に災害時の啓発に力を入れているのが「ペット同行避難」。(環境省のガイドラインでも推奨)

▲同センターの同行避難のチラシ ※クリックで画像を拡大

被災地で犬猫の救護活動を経験した後藤さんは、飼い主さんが迷わずペットと同行避難することは、間違いなく多くの人命とペットの命を救うことになると言います。
「東日本大震災では、一度避難した飼い主さんがペットを心配して家に戻り亡くなるケースもあった。そして、そのペットのために家に戻った飼い主さんを助けに行って津波に巻き込まれた人もいた。最初から速やかにペットを連れて一緒に避難すれば、人もペットも助かったというケースです」

災害時で避難が必要な時にはペットと一緒に避難する―。
飼い主さんの責任として、平常時にペットの防災袋やキャリー(クレート)を準備し、避難時には忘れず持参する。
これは現在、ペットと暮らす飼い主さんの防災知識の基本です。
しかし、ここで注意したいのが「同行避難場所」は「同居避難場所」とは限らない、ということ。
同行避難できる場所でも、ペットの避難部屋が飼い主さんの避難部屋と別れていたり、ペットはクレートに入れた状態で廊下に置かなければならなかったり、避難所ではペットが飼い主さんと同じ部屋で過ごせるとは限りません。
まずは、自分の地域の避難所がどのような対応をしているのか、日ごろから知っておくことが大切です。エーキューブの後藤さんはペット同行避難について、自身の感想をこう述べてくれました。

「震災を経て、結果的によかったのは同居避難です。避難所に一緒に行っても、飼い主さんが見えない場所にいると不安から吠える犬もいるし、ストレスから死亡するケースもある。廊下に繋いでいた犬が盗難にあうケースもあった。これらは、飼い主さんと同じ部屋で過ごす同居避難であれば防げた問題。とはいえ、同居避難するためには、ペットがきちんと社会化できていることが大前提です。また一緒に避難している地域の人とペットが顔なじみで親しければ避難場所でのトラブルもほとんど起こりません。避難所でペットと快適に同居するために最も大切なのは、日ごろのご近所との円滑なコミュニケーションだということです」

「同行避難」を飼い主さんの権利のように主張する前に、自分たちが住む地域社会から愛される犬猫を日ごろから育てる。これこそが最大のペット防災と言えるのではないでしょうか?

NPO法人エーキューブの活動

▲3.11仮設住宅での児童支援動物介在活動 2011年7月(左)、2018年市民センター ペット同行避難啓発(右)
画像提供:NPO法人 エーキューブ

【参考資料】
人と動物が幸せに過ごすために東日本大震災から学んだこと-(PDF)
資料提供:NPO法人エーキューブ

アニパル仙台が今後、重点的に取り組みたいと考えている課題のひとつめは「動物介在活動の更なる普及」。
「学校等で動物介在活動を深めることは情操教育に繋がることはもちろん、多くの子どもたちが犬猫と触れ合うことで、子どもたちに命や自然を感じてほしい。適正な犬が学校で受け入れられる機会が増えれば、災害時におけるペット同行避難への理解も深まるはず。人と動物との良好な関係構築のために、アニパル仙台はエーキューブと共に子どもへの啓発活動に引き続き力を注いでいきます」

そして、ふたつめが「飼い主のいない猫対策(地域猫)事業」です。
仙台市では令和2年に仙台市人と猫との共生に関する条例(※)を施行。この条例は、飼い猫の完全室内飼育を始めとする適正飼育や飼い主のいない猫の適正管理を推進するため、市民の理解と協力の下、誰もが猫と共生できる社会の実現を目指すものです。

▲アニパル仙台の総括主任 新木由美さん

▲仙台市人と猫との共生に関する条例 ※クリックで画像を拡大

「アニパル仙台では、現在この条例の普及啓発に大きな力を注いでいます。地域猫活動は、地域の情報と協力がなければ成り立ちません。そのため広報に力を入れようと人と猫の共生に関するチラシを各町内会の回覧板で回覧したところ、ある町会長から内容を誤解され、苦情が来たことがありました。飼い主さんのいない猫と人との共存は、動物が好きな人だけではなく、地域が一丸となって取り組んでこそ効果の実感できる活動となります。その見守りの方法は猫が嫌いな人や興味のない方には、誤解を招きやすく、チラシ回覧のみで、活動の理解を求めるのは難しいのかもしれません」

猫が好きな人も嫌いな人も、飼い主さんのいない猫を「邪魔もの」として扱うのではなく、「動物も命ある生き物」としてすべての人々が認識し、人と動物が共生できる街を目指す―。
飼い主さんのいない猫を適正に管理していくことの重要性を多くの市民に理解してもらうため、地域社会への様々な啓発にも工夫を加え、動物に対する市民の意識を変えていきたいと、新木さんは語ってくれました。

▲同センター内に届いた里親になった方からの手紙

仙台市動物管理センター

住所:〒983-0034 仙台市宮城野区扇町6丁目3番3号

電話:022-258-1626

URL :http://www.city.sendai.jp/kurashi/shizen/petto/hogodobutsu/index.html

仙台市動物管理センター

取材・記事:今西 乃子(いまにし のりこ)

児童文学作家・特定非営利活動法人 動物愛護社会化推進協会理事
主に児童書のノンフィクションを手掛ける傍ら、小・中学校で保護犬を題材とした「命の授業」を展開。
その数230カ所を超える。
主な著書に子どもたちに人気の「捨て犬・未来シリーズ」(岩崎書店)
「犬たちをおくる日」(金の星社)など他多数。

Q.動物愛護センターって、どんなところ?

A.動物愛護センターは全国の各都道府県ににある行政施設で、動物に関する以下のお仕事をしています。

●動物保護や捕獲のお仕事

様々な事情で家庭で飼えなくなった犬や猫の引き取りや、迷子犬を保護して収容します。また狂犬病予防法に基づき野犬の捕獲収容などをしています。

●動物愛護のお仕事

人と動物が仲良く暮らすための情報提供やアドバイス、イベント、啓発などを行っています。
その他、引き取った犬や猫に新しい飼い主さんを探す譲渡活動を行っています。

●動物管理のお仕事

引き取った犬・猫や捕獲した野犬等の中で譲渡できない犬・猫の殺処分を行っているところもあります。

 
●動物取扱対策のお仕事

動物が適正飼養・飼育されているか(虐待などがないか、給餌は適正にされているか、飼育環境に問題はないか、など)を確認し、問題があれば指導を行います。
また動物を飼養・飼育している施設の管理状況の指導も行います。

●その他

各都道府県の動物愛護センターは災害時には動物救援本部として被災したペットの保護等、救援センターの役割も果たします。

Q.ミルクボランティアってなに?

A.生まれたばかりの赤ちゃん猫を離乳まで預かってお世話をする授乳専門のボランティアさんのことです。

生まれたばかりの赤ちゃんねこは、一日数回にわけてミルクを与えなくてはならず、知識も必要で、日中家にいることや、留守がないことなどの条件があるため、やりたいと思っても誰もができるボランティアさんではありません。

子ねこは、授乳期が終われば、次の預かりボランティアさんにバトンタッチしたり、保護された動物愛護センターに戻して、譲渡先を見つけます。
現在、全国の動物愛護センターで殺処分される猫の多くが子ねこであるため、子ねこが救われれば、殺処分数も激減することになります。

Q.地域猫活動ってなに?

A.地域猫とは、住まいの地域にいる「飼い主のいない猫」を地域で面倒をみる取り組みのことをいいます。

給餌やトイレの世話だけではなく、これ以上繁殖をしないようTNR(保護して、不妊手術をして、また元の場所に戻す)を行います。
猫の保護や手術のための動物病院までの運搬は、主に地域のボランティアさんが行います。手術をした猫はその印として耳の先をカット。(オスは右耳、メスは左耳)

手術のあとはボランティアさんが猫を病院から運搬して元いた場所に戻します。その後は、給餌やトイレの掃除などを行い、地域の猫として一代限りの命を見守る取り組みです。

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