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(ドクターズアドバイス ペピイドッグズ 2016秋冬号掲載)

ボーダーライン・オレンジドット

あなたは大丈夫?愛犬との災害対策

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防災に関する意識は、
  阪神淡路大震災がきっかけに

1995年1月に発生した阪神淡路大震災では多くのペットが被災し、その様子はマスメディアでも広く取り上げられました。 「もし、自分が被災したら…」その直後から倉田さんは、ペットの万が一を案じ、動物災害対策のセミナーに多数参加して、愛犬との防災に備えたといいます。 「その16年後に起きた東日本大震災では、自分の学んだ防災知識が支援する側として、とても役に立ったんです。」

動物愛護社会化推進協会会長

支援活動で気付いた、知識啓発の大切さ

倉田さんは東日本大震災発生後、すぐにペットの支援物資を手配しましたが、それは多くの人が思いつくフードや水だけではなく、 ペットシーツ、ウェットシート、首輪、リード、防寒用の服、カイロやクレート(移動用の犬舎)などでした。 「クレートに関しては本当に重宝されました。避難所のペット飼育スペースでは犬はクレートに入れるのが基本です。 でもそれを知らない飼い主さんが、何も持たず、犬だけ連れて避難してくるため、数が全く足りなかった。 多くの人や犬が集まる避難所では犬をクレートに入れることがマナーです。 犬同士のトラブルや人間同士のトラブルを避けるためにも、避難所で過ごすペットのストレス軽減のためにも、 是非、日ごろから愛犬には慣れさせてほしい。」
すべての飼い主さんにペットとの防災知識があれば、このような問題は防げるはず。 倉田さんは避難所での問題を目の当たりにして、つくづくそう思ったといいます。

基本はクレートトレーニング

その後、倉田さんはボランティア仲間とペット災害対策に関しての啓発活動を開始。 愛犬フェスティバルでペット防災ブースを出し、 防災グッズの展示や災害時をシミュレーションしたデモンストレーションを一般の飼い主さん向けに開始しました。 「必要なのは、誰に触られても大丈夫な社会性を身に着けるトレーニングとオイデの呼び戻しや、 フセやマテなどの基本的なトレーニングができているかどうか。 それから、クレートトレーニングです。」
ブースではクレートを置いた「ペット飼育スペース模擬体験コーナー」が設置されましたが、 飼い主と離れてクレートでおとなしく待つことができる犬は、ほとんどいないといいます。

愛犬の幸せは
  犬の飼育に関する基本的な知識を
  身につけていることが大前提    

「普段からペット防災の知識があれば、自分も周りの人も、愛犬も幸せにできます。」と倉田さん。 2013年に施行された改正動物愛護法を受けて、環境省も「同行避難」を原則とするガイドラインを作成しています。 愛犬をかわいがるだけではなく、その命を守ることは飼い主さんの大きな「責任」です。 災害時に大切な愛犬の命と幸せを守るため、みなさんも、できることからはじめてみませんか ― 。

*注)「同行避難」とはペットと一緒に安全な場所へ避難するということで、必ずしも、避難所の中に一緒に入れるということではありません。

普段からペット防災の知識があれば、自分も周りの人も、愛犬も幸せにできます。
犬の飼い主検定