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愛犬も食べられる秋の食材(野菜・果物)

愛犬も食べられる秋の食材(野菜・果物)

020:犬秋食べ物

秋は「食欲の秋」とも言われるほど、さまざまな野菜や果物が美味しい季節です。せっかく美味しい味覚が楽しめる秋だからこそ、愛犬にも食べさせてあげたいという人も少なくありません。しかし人間と同じ食べ物を与えると、体調不良につながる場合も。 そこで犬に与えても問題ない秋の味覚をご紹介します。

 

犬にとっても食欲の秋?

過ごしやすい気温になる秋は、夏や冬よりも消化能力が改善され、食が進む傾向にあります。夏の暑さで食欲が減退していても、暑さがやわらぐにつれ元気になり、食欲も戻ってくる子もいます。犬にとっても「食欲の秋」はあると言えるかもしれませんね。

秋の食材を食べさせる上での注意点

秋の味覚として思い浮かぶのは、サツマイモや里芋などの芋類、秋刀魚や鮭などの魚類、梨やリンゴなどの果物です。これらの食材には犬に与えても大丈夫なものと、与える際に注意が必要なものがあります。秋の食材を与える際には、下記の点に注意しましょう。

まず芋類は喉に詰まらせてしまうことや消化不良になることが多いため、煮崩れるまで茹でたり、フードプロセッサーを使うなどして細かく柔らかくしてあげる工夫が必要です。犬はほとんど咀嚼をせず飲み込んでしまうため、大きさや硬さに注意し食べやすいようにしてあげましょう。茹でる際には食材の温度にも注意が必要です。茹でてすぐは熱すぎて危険なので、体温に近い38~40℃ぐらいまで冷ましてから与えるようにしましょう。

また、食材を与える量にも注意が必要です。基本的に犬の健康管理に必要な栄養素はドッグフード(総合栄養食)で十分賄えます。秋の食材はアクセントに加える程度にしましょう。食材によってはアレルギーがある場合もあるので、初めて与える食材は特に少量から取り入れるようにしましょう。

おすすめの秋の食材

 

野菜や果物を食事に取り入れる場合は、ドッグフード等に少量を混ぜると良いでしょう。前述の通りアレルギーの有無の確認のほかに、食べ慣れない食材をいきなり与えるとお腹を壊す恐れがあります。最初はいつものドッグフードに少量混ぜ込み、様子を見ていきましょう。また、犬にとって塩分は大敵のため、味付けは不要です。

ここからは、秋の食材の中でトッピングに加えても良い食材をご紹介します。

さつまいも

020:さつまいも

 

さつまいもは8月~11月頃に収穫されますが、水分を抜いて甘みを出すために2、3か月ほど貯蔵されます。そのため、水分が十分に抜けた、甘みが程よく出る10月~1月頃が旬の野菜です。そんな秋の食材のさつまいもは、「カリウム」、「カルシウム」、「ビタミンE」、「葉酸」、「ビタミンC」が含まれる栄養豊富な野菜で健康促進にも効果があります。

犬にさつまいもを与える場合は、消化不良を起こす恐れがあるため生のさつまいもは避けて、熱を通してから与えましょう。ただし、熱を通しても皮は消化できない場合があるので、剥いてからあげるようにしてください。

なおスーパーなどで売られている加工品は、味付けがされている場合が多いです。加工されたさつまいもは塩分や添加物などを多く含んでいるので、生のさつまいもを買うようにしてください。  

 

かぼちゃ

020:かぼちゃ

 

ハロウィンのイメージも強いかぼちゃは6月頃に収穫されますが、さつまいも同様水分を抜いて甘みを出すために2、3か月ほど貯蔵します。そのため収穫から3ヶ月ほど経過した9月~12月頃が旬の野菜です。含まれる栄養成分は「ビタミンE」、「ビタミンB1」、「ビタミンB2」、「ビタミンC」、「β-カロテン」、「カルシウム」、「鉄分」、「カリウム」と豊富です。

食物繊維が豊富で便通改善が期待できますが、糖質も高いため与えすぎには注意が必要です。生や皮付きはさつまいも同様消化不良を起こしやすいため、柔らかくなるまで茹でて皮を除去してから与えましょう。一口サイズにカットしてあげると食べやすくなります。また、ビタミンが豊富に含まれるカボチャはビタミン過剰となる場合があります。与えすぎに注意しましょう。

020:柿

 

柿は品種によって旬の季節が異なりますが、10~11月が旬のものが多いです。含まれる栄養成分は、「ビタミンC」、「カロテン」、「食物繊維」、「タンニン」と、栄養豊富な果物です。

柿の皮は固く種も大きいので、喉に詰まらせないように、皮をむき、種を除去してから与えましょう。また、果実が硬い場合は咀嚼できず喉に詰まらせる危険があります。細かくカットしてから与えましょう。人間にとっての一切れは愛犬にとっては大きすぎます。小さすぎると感じるほど小さく切り、少しずつあげましょう。

 

梨は7月~9月が旬の、「カリウム」、「食物繊維」、「アスパラギン酸」が含まれる栄養豊富な果物です。

成分の90%が水分でできている梨は、食べ過ぎると軟便や下痢を引き起こす場合があります。体を冷やしたりお腹を壊さないよう、様子を見ながら与えてください。また、皮は消化できない場合があるため、きちんと剥いて、種を全て取り除いてから与えましょう。水分を多く含んでいることから、水分補給できるというメリットもあります。ただし、梨には「石細胞」という消化されにくい細胞が多く含まれています。石細胞も食べすぎると下痢の原因になるので、あげ過ぎには注意が必要です。

おいしい秋の食材を愛犬と楽しむためには

ここまで食べても良い秋の食材をご紹介してきましたが、ドッグフード(総合栄養食)には愛犬の健康管理に必要な栄養素が十分含まれています。そのため野菜や果物は無理に与える必要はありません。特に秋は食欲が回復し、いつも以上に食欲旺盛になる場合も。「たくさん食べてくれるから」と必要以上に与えてしまうと体調不良の原因になるため注意しましょう。

また、肥満気味の子は与える量に注意をしましょう。体重2kgの子に10gのトッピングをあげるのは、体重60㎏の人間が300gの野菜を食べるのと同じと考えると多いかどうかの目安になります。

正しい与え方に気を付けて、秋の美味しい味覚を愛犬と一緒に味わうのもいいですね。

 

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