症状から見つける犬の病気「犬の呼吸が速い・荒い、考えられる原因と対処法について」
いつもとは違って愛犬の呼吸が速い・荒いと感じた時には気にもなりますが、運動した後や興奮した時、暑さなど一時的なものから何らかの病気や痛みなど治療を必要とするものまで原因は様々です。時には命にかかわることもある呼吸の異常。愛犬の異変にいち早く気づけるよう、そして受診のタイミングを逃さないよう、呼吸が速い・荒い場合にはどんな原因、病気があるのか知っておきましょう。
いつもとは違って愛犬の呼吸が速い・荒いと感じた時には気にもなりますが、運動した後や興奮した時、暑さなど一時的なものから何らかの病気や痛みなど治療を必要とするものまで原因は様々です。時には命にかかわることもある呼吸の異常。愛犬の異変にいち早く気づけるよう、そして受診のタイミングを逃さないよう、呼吸が速い・荒い場合にはどんな原因、病気があるのか知っておきましょう。
目次
呼吸器疾患
循環器疾患
腎泌尿器疾患
内分泌疾患
その他
犬の呼吸が速くなる、または荒くなる原因にはいろいろありますが、それには主に以下のようなことが考えられます。
広い意味で言うならば、ストレスの要因(ストレッサー)になり得るものは、
以上の4つに大別でき、呼吸が速くなる原因の多くを「ストレス」の一言で説明することも可能ですが、ここではわかりやすく分けて表記しています。
運動をすると血中に取り込む酸素量が増えるのに加え、体温の上昇によって熱を放出する必要があるため呼吸数が増え、呼吸が荒くなりますが、これは自然な体の反応です。
また、何らかのストレスを受け、自律神経が乱れた場合、呼吸中枢にも影響して呼吸が浅く速くなることがあります。
そして、病気によっては症状の一つとして呼吸の異常が見られることもありますが、ここからはそのような病気についていくつか見ていきたいと思います。
犬の呼吸が浅く速くなったり、荒くなったりすることがある病気には、主に呼吸器疾患や循環器疾患の他、熱中症や貧血、胃拡張・胃捻転症候群など様々ありますが、それ以外の病気またはケガからくる痛みや苦しさによって呼吸の仕方に異常が出ることもあります。以下に挙げた病気はその一部です。
短頭種気道症候群とは、気道の構造異常により呼吸障害が出る病気の一群を指します。
病名からわかるように短頭種の犬に多く見られ、軟口蓋過長症や気管虚脱、気管低形成、狭窄性外鼻孔などが短頭種気道症候群に含まれます。
これらの病気では喘鳴音(呼吸時にヒュウヒュウ、ガァガァと音がする)、過度のパンティング(ハァハァ荒い息をすること)、咳、場合によっては睡眠時無呼吸などの他、重度になると呼吸困難、嚥下困難、チアノーゼ、失神などの症状が見られるようになります。
軽度の場合は運動制限や体重管理、温度湿度調整を行い、状況によっては気管支拡張剤を利用しながら生活をすることも可能ですが、呼吸困難がある場合は鎮静剤やステロイド剤、酸素療法などが必要になります。
また、軟口蓋過長症がある犬では不必要に長い軟口蓋を切除する、狭窄性外鼻孔であれば狭い鼻の穴を広くするなどの手術が行われることもあります。
なお、短頭種気道症候群のような病気がある犬は熱中症になりやすく、日頃から温度湿度の調整、肥満予防、過剰な運動は避ける、暑い時期の散歩は短くして涼しい時間帯に行くなどの配慮が必要です。
細菌やウイルス、真菌、フィラリアなどの感染や誤嚥により肺炎を発症することがあります。
この場合、発熱や咳、食欲低下、元気消失などと並び呼吸が浅く速くなったり、呼吸困難に陥ったりすることがあります。
原因によって治療法は違ってきますが、状況に合わせて抗生物質、咳止め、気管支拡張剤の投与や点滴、酸素療法などが必要になります。
コインやボタン、おもちゃのかけら、糸、布、焼き鳥の串、とうもろこしの芯、薬品、石など犬が誤飲してしまいそうな物は生活の中にあれこれあるので注意が必要です。
そうした異物を誤飲して気管に引っかかったり、内臓を傷つけたりすることもあります。
犬が異物を誤飲した場合には飲み込んだ物や、それが内臓のどこにあるのかによっても症状は若干違ってきますが、主によだれが多くなる、落ち着きがなくなる、食欲低下、嘔吐、下痢、便秘、血便、震えなどと並び、呼吸が荒くなる、咳、呼吸困難といった呼吸の異常が見られることがあります。
異物を飲み込んでからまだ時間が経っていない、吐けそうな異物であるなど吐かせることが可能と思われる場合には催吐作用のある薬剤を用いて催吐処置が行われますが、異物がごく小さく、内臓も傷つけずに便に出てきそうであれば排便まで待ってみることもあります。
一方、飲み込んだ物が小さく、内臓を傷つける可能性が低い、食道や胃、腸の入り口の近くに異物が停滞しているなどの場合は、内視鏡を使用して取り出す他、竹串のような内臓を傷つけるおそれのあるものを飲み込んだ、異物が腸にまで移動しているなどの場合は開腹手術をして取り出すことになります。
特に小型犬で多く見られるこの病気は、心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁に異常が生じることで血液の逆流が起こる心臓疾患です。
全身に回るはずの血液量が減ることから、疲れやすい、息切れ、活動性の低下、食欲低下、咳などの他、重度になると呼吸困難、失神、昏睡などの症状が見られ、最悪の場合は死に至ることがあります。
初期でごく軽度の場合は積極的な治療を必要としませんが、基本的には強心剤や血管拡張剤、利尿剤などを用いた内科的治療が主となり、状況によって僧帽弁を再建する手術が選択肢となることもあります。
拡張型心筋症は心臓の筋肉である心筋が薄くなることで機能に障害が生じ、心臓が肥大して収縮率が弱まり、血液をうまく送り出せなくなる心臓疾患です。
この病気は特に大型犬に多い傾向があります。
その結果、ふらつきや疲れやすい、活動性の低下、咳、食欲低下、体重減少などの他、重度になると呼吸困難、失神、不整脈などの症状が見られるようになります。
治療としては強心剤や血管拡張剤、利尿剤などの投薬と併せ、運動制限や低ナトリウム食の食事療法も重要となります。その他、呼吸困難の症状がある場合には酸素療法が、腹水や胸水が見られる場合にはその水を抜くなどの処置が必要になります。
慢性腎臓病(慢性腎不全)は加齢にともない、3ヶ月以上にわたって腎臓が持続的にダメージを受け、その機能がゆっくりと低下していき、やがて腎不全に至る病気です。
初期には症状らしいものはほとんど見られませんが、末期の腎不全となり、尿毒症を起こす危険が高まった状態になると、口臭(アンモニア臭)や重度の脱水、意識障害、痙攣などと並び呼吸障害が見られることがあります。
治療としてはタンパク質やリン、ナトリウムなどを制限した食事療法が主となり、その他、犬の状態によって点滴やリン吸着剤、胃薬、毒素を吸着するための活性炭、貧血に対するエリスロポエチン注射(ホルモン剤)などが必要に応じて用いられます。
場合によっては透析や再生療法(幹細胞療法)(*1)が取り入れられることもあります。
腎臓のすぐ近くにある副腎の皮質からはいくつかのホルモンが分泌されていますが、そのうちのコルチゾールと呼ばれるホルモンが過剰に分泌されることで様々な影響が出る病気を副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)と言います。
コルチゾールはストレスを感じた時に分泌が増えますが、その他にも糖やタンパク質、脂肪をはじめとした栄養分の代謝、抗炎症作用、免疫抑制作用など生体にとって欠かせない大切な働きをしています。
そのため症状も多岐にわたり、多飲多尿、食欲増加、お腹が膨れる、毛艶が悪くなる、左右対称性の脱毛、皮膚の色素沈着、皮膚が薄くなる、筋肉の萎縮などの他、呼吸が荒くなることもあります。
犬の状況によって、コルチゾールをコントロールする内服薬の投与の他、原因が下垂体や副腎の腫瘍にある場合は手術や放射線治療などが治療の選択肢となります。
犬は人間のように汗をかいて体温調節を行うことはできず、ひたすらハァハァと口で呼吸をすることにより、気化熱を利用して体温調節を行っています。
その分、暑さが苦手であり、高温多湿の環境で水分も摂れずにいると、うまく体温調節ができず、高体温となる上に脱水状態に陥り、果ては体の細胞が破壊されて多臓器不全を起こす危険にさらされてしまいます。
熱中症になった場合、呼吸が荒い、舌や粘膜が赤い、よだれが多い、体が熱いなどの症状が見られますが、さらに重度になると嘔吐や下痢、チアノーゼ、ぐったりとしている、痙攣、意識混濁などが見られるようになり、命にかかわる状態となります。
熱中症の治療では犬の体を冷やすとともに、酸素吸入や点滴が必要になりますが、その他、低血糖や脱水による急性腎不全などを起こしている場合には、それぞれに合わせた治療が行われます。
血中のヘモグロビン(赤血球内にある鉄分を含んだタンパク質)は酸素と結合することで体のいろいろな組織へ酸素を運んでいます。
ところが、
などに起因してヘモグロビン濃度が低下した状態を貧血と言います。
ヘモグロビンの減少は則ち酸素不足となることから、ふらつく、元気がない、舌や粘膜が白っぽいなどの症状と並び、呼吸が苦しくなることがあります。
原因によって治療法は違ってきますが、原因や状況により、手術、抗生物質やステロイド剤、免疫抑制剤、ホルモン補充などの薬物、栄養補給など必要に応じた治療が行われます。また、貧血が重度の場合は輸血が必要になることもあります。
食事直後の運動や多量の飲水、食事をガツガツ急いで食べる、加齢による胃周囲の靭帯の緩みなどが誘因となって、胃の中にガスや液体が充満し、胃が大きく膨れてしまう状態を胃拡張と言います。
胃拡張は胃の出入り口が捻じれる胃捻転へと転化することがありますが、これはたいへん危険な状態です。この病気は特に胸の深いタイプの大型犬に多く見られます。
症状としては、荒い呼吸、多量のよだれ、落ち着きがなくなる、元気消失、虚脱、腹痛、腹部が膨らむ、吐き気はあるが吐けない、チアノーゼなどが見られます。
胃拡張の段階では胃の中のガスを排出させ、ショック状態に対する点滴やステロイド剤、抗生剤の投与、不整脈がある場合には抗不整脈薬の投与などの内科的治療が行われますが、胃捻転を起こしている場合は外科的治療が必要で緊急手術となります。
一般的には悪性腫瘍のことを「がん」と言っていますが、一言で言うと、一部の細胞の遺伝子が傷つき、異常な細胞が増殖していく病気が腫瘍・がんです。
なぜ細胞が傷ついてしまうのか、その誘因としては、遺伝、ウイルス、炎症、薬物、食事、運動不足・肥満、汚染物質(例:たばこ、殺虫剤、除草剤)、紫外線、ストレスなどが考えられています。
腫瘍・がんは体の至るところに発現しますが、犬で一般的なものには肥満細胞腫、リンパ腫、血管肉腫、骨肉腫、黒色腫(メラノーマ)、乳腺腫瘍などがあります。
腫瘍・がんの種類やできた場所などによって症状には違いがありますが、以下のような症状がある場合は何らかの腫瘍・がんの兆候である可能性が考えられます。
特に鼻腔内のがんや肺がんなど呼吸器系にがんができた場合は、呼吸困難や咳などの症状が見られることがあります。
また、その他のがんであっても進行した場合には呼吸困難に陥ることがあります。
がんの治療については手術、化学療法、放射線療法、免疫療法、光線力学療法などが選択肢となり、がんの種類や進行速度、ステージなどを考慮し、いくつかの治療法を組み合わせたりして犬の状況に合わせた治療が行われます。
一方で、がんによる呼吸困難がある場合には、内科療法にて出ている症状を緩和させたり、物理的に呼吸を圧迫する要因があるのであれば外科的にその要因を摘出したりするなど状況に応じて選択されます。
犬がケガをしやすいシチュエーションには交通事故、犬同士のケンカ、高所や階段からの落下、運動やスポーツ競技中の事故、走っていて壁や物に激突する、フローリングで滑る、危険物が置いてある場所に入り込むなどいろいろ考えられます。
場合によっては飼い主さんが犬を抱っこしている時に落としたり、間違えて踏みつけてしまったりして骨折する、走行中の車の開いた窓から飛び降りてしまう、床に積んだ本の角で眼を傷つけるといったようなケースもあります。
犬がケガをしている時には、痛みから動こうとしない、触られるのを嫌がる(咬もうとすることも)、患部を気にする、患部の赤み・腫れ・発熱、出血・内出血、脚を引きずる・地面につかない・跛行、姿勢が変化している、鳴き声を上げる、震えるなどの他、呼吸が荒くなることもあります。
中には足に棘が刺さっただけでも不快感や痛みから呼吸が乱れる犬もいるので、原因に心当たりがない場合は、体を点検してみることも必要でしょう。
ケガは擦り傷から骨折、脳や内臓を損傷して命にかかわるものまで様々です。ごく浅い傷であれば傷口を水で綺麗に洗い流すくらいでも大丈夫でしょうが、大きい傷は縫合が必要になることがあり、細菌感染の有無によっては抗生剤、痛みや発熱があるならば消炎鎮痛剤の投与など状況によりけりです。
近年では消毒薬を使用せず、傷口にドレッシング材と呼ばれるシートやフィルムを被せ、ある程度の潤いを保たせたまま細胞の再生を促す湿潤療法が取り入れられることがありますが、この場合は傷が感染を起こしておらず、異物や壊死した部分が取り除かれていることが条件となります。
ケガが骨折の場合にはギプスや装具を用いた外固定法、プレートやピン、ワイヤーなどを用いて骨を固定する内固定法が状況によって選択されます。
また、眼のケガでは軽度であれば人工涙液や抗菌作用のある点眼薬程度で済みますが、重度の場合は手術が必要になることがあります。
以上、犬の呼吸が速くなったり、荒くなったりすることがある病気について見てきましたが、人間であっても犬であってもうまく呼吸ができない時はほんとうに苦しいものです。状況によっては死に直結することもあるのですから。
1秒でも早くその苦しさを治めてあげたいものですが、一つには正常時における愛犬の呼吸数を把握しておくと参考になるでしょう。
一般的には犬の正常な呼吸数は1分間に20~30回程度と言われますが、大型犬に対して小型犬は呼吸数が多い傾向にあります。
これには個体差があるので日頃の健康管理の一環として愛犬が落ち着いている時の呼吸数を数えてみるといいでしょう。
最後に、愛犬の呼吸に異常が見られる時の対処について簡単に記しておきます。
愛犬に熱中症の疑いがある時は日陰や室内など涼しい場所へ移動させ、冷水や保冷剤などを使って体を冷やすようにします(冷やし過ぎにも注意)。その際、首や脇の下、内股といった動脈の走る個所にタオルで包んだ保冷剤や冷水に浸したタオルなどをあてがうと効果的です。
水が飲めるようであれば与えてもかまいませんが、薄めたスポーツドリンクでも代用できます。飲めそうもない場合には無理に与えることは控えてください。
熱中症は命にかかわるため、大丈夫そうに思えても早めに動物病院へ行きましょう。
また、高温多湿、水分の摂取不足、気温が高い中での過度な運動、暑い時期の気温が高い時間帯での散歩、肥満などは熱中症のリスクを高めるので、温度湿度の調整や新鮮で十分な水分を摂取できるようにする、暑い時期の散歩の時間帯や運動量を調節する、肥満予防を心がけるなどは熱中症の予防につながります。
運動や遊びをしている最中に呼吸が荒くなった場合は、すぐに休憩させ、水を十分に飲ませてください。
特に子犬は疲れていてもなお遊び続けてしまうようなところがあるので、様子を見ながら時々クールダウンさせるようにしましょう。
ストレスで呼吸が乱れる場合は、その原因がわかっているのであれば、なるべくそのストレス要因から遠ざけるようにします。
たとえば、花火が怖い場合は愛犬を連れてその場所から遠ざかる、テレビや音楽の音量を少し大きくして花火の音を聞こえにくくする、花火の光が見えないようカーテンや雨戸を閉める、遊びやおやつなど他の楽しいことに気を向けさせるなど。
トレーニングによっては苦手なものでも徐々に慣れることもあるので、トライしてみるのもいいでしょう。
呼吸の乱れや苦しさの原因が病気やケガにある場合は、ごく軽度のものを除き、基本的には動物病院を受診し、原因に合わせた治療をするしかありません。
もし愛犬の呼吸が苦しそうならば、落ち着く場所へ移動させ、愛犬が少しでも楽になれる姿勢にしてあげましょう。一般的には寝た状態は肺が圧迫されるため、“伏せ”のスタイルがもっとも呼吸しやすい姿勢であり、顎の下にタオルのような軟らかいものをあてがって首を少し上げてあげると良いと言われますが、犬の状況にもよります。
この時、背中をさすってあげたくなるかもしれません。しかし、動物は調子が悪い時にはかまわれるのを嫌うことも多いので、愛犬の様子をよく観察してください。
状況によっては携帯用酸素を用意しておき、応急処置として使うことも可能です。
万一、呼吸困難や呼吸停止に陥った場合には、人工呼吸(犬の口を押さえて鼻の穴から3秒間隔程度に息を吹き込む)をしつつすぐに動物病院へ向かってください。
一方、ケガの場合、ケガをした直後の犬は痛みやショックから興奮状態になり、飼い主さんでもうかつに手を出すと噛もうとすることがあるので、難しいかもしれませんが、飼い主さん自身は極力冷静を心がけ、愛犬の様子を観察しながら対処するのが理想的です。
火傷ならすぐに水やタオルに包んだ氷、保冷剤などで冷やす、骨折なら無理に副木をあてて固定しようとせず、犬を動かさないようにしてとにかく動物病院へ向かうなどしてください。
無理に吐かせようとするとかえって気管や内臓を傷つけてしまうこともあるので、急ぎ動物病院に連絡をして指示を仰ぎましょう。動物病院に犬を連れて行く時には喉やお腹を抑えたりせず、なるべく自然な体勢のままにするほうが無難です。
なお、次のような様子が見られる時にはすぐに動物病院を受診するようお勧めします。
呼吸は生きていく上での要ですから、特に呼吸器系にトラブルを抱えやすい短頭種、心臓疾患や腎臓病、がん、関節炎など持病のある犬では呼吸の仕方により注意をはらいたいものです。
(文:犬もの文筆家&ドッグライター 大塚 良重)
【参照資料】
*1 動物再生医療技術研究組合「飼い主様向け – 再生医療(幹細胞療法)とは」
https://parmcip.jp/owner/
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監修いただいたのは…
2018年 日本獣医生命科学大学獣医学部卒業
成城こばやし動物病院 勤務医
獣医師 高柳 かれん先生
数年前の「ペットブーム」を経て、現在ペットはブームではなく「大切な家族」として私たちに安らぎを与える存在となっています。また新型コロナウィルスにより在宅する人が増えた今、新しくペットを迎え入れている家庭も多いように思います。
その一方で臨床の場に立っていると、ペットの扱い方や育て方、病気への知識不足が目立つように思います。言葉を話せないペットたちにとって1番近くにいる「家族の問診」はとても大切で、そこから病気を防ぐことや、早期発見できることも多くあるのです。
このような動物に関する基礎知識を、できるだけ多くの方にお届けするのが私の使命だと考え、様々な活動を通じてわかりやすく実践しやすい情報をお伝えしていけたらと思っています。