「そういえば」と思い出す行動の変化が、老化のサインです。
他にも「筋力が落ちてくる」「少しずつ視力が衰える」「大きな声で鳴くようになる」などがあげられます。ただし、加齢からくるのか、病気が原因かは症状だけでは判断できません。
老化だからと安心はせずに病気の可能性があることを念頭におき
ましょう。少しでも気になれば病院に行くことをおすすめします。

東京猫医療センター
服部 幸 先生

愛猫の元気な様子をずっと見続けられることは、飼い主さんの喜びですよね。
飼い主さんにも愛猫にも、しあわせなシニアライフを目指して、シニア期・愛猫の様子をしっかり観察&チェックする方法について、東京猫医療センターの服部 幸先生にお話を伺いました。
2012年東京猫医療センターを開院。
2014年ISFM(国際猫医学会)からキャットフレンドリークリニックのゴールドレベルに認定。2014年よりJSFM(ねこ医学会)理事。
20年以上、猫に特化した専門医療に携わり、猫に関する多くの著書を手掛ける。多数メディアにも出演。

体力が衰えた老猫は、食事、グルーミング、トイレなど、さまざまなケアが必要になります。飼い主さん自身も必要な知識を身につけておきましょう。
このころから少しずつ老化の兆候が見られる子もいます。
今まで以上に体調管理に気を配ってあげましょう。
猫も人間も、年を取ると食欲が減少し、消化吸収能力が衰えてきます。そのため、食事はこの頃からシニア猫用を選ぶようにしましょう。

寝る時間が増えるようになるので、快適な寝床をつくってあげましょう。また、環境の変化はストレスになるので、模様替えは控えましょう。この時期から一気に老け込む子もいれば、病気のひとつもしないまま20歳超えで大往生をする子もいます。

「1日中寝ているな」「反応が鈍くなったな」と感じたら、愛猫に老化が訪れています。
それが、猫のシニア期を考える上での「ターニングポイント」。加齢からくるのか、病気が原因かは症状だけでは判断できません。少しでも気になれば病院に行くことをおすすめします。
ものを言えない猫ですが、体が発する「老化のサイン」があります。体に現れる老化現象には、毛ヅヤの減少や口臭、目の虹彩(瞳孔を取り囲む部分)にしみができるなど、さまざまです。
また、行動における老化現象もあります。老いた猫は筋力が衰えるので、高いところに登れなくなったり、歩みもゆっくりになります。そして、寝てばかりいることも多くなります。もしかすると、眠いのではなく、体がだるくて動けず、寝る以外の姿勢が辛いのかもしれません。
毎日見ていると変化や異変に気づきにくいですが、「体の様子」「食事の量」、「タイミング」「行動パターン」にはとくに意識を向けて観察するようにしましょう。
「そういえば」と思い出す行動の変化が、老化のサインです。
他にも「筋力が落ちてくる」「少しずつ視力が衰える」「大きな声で鳴くようになる」などがあげられます。ただし、加齢からくるのか、病気が原因かは症状だけでは判断できません。
老化だからと安心はせずに病気の可能性があることを念頭におき
ましょう。少しでも気になれば病院に行くことをおすすめします。

東京猫医療センター
服部 幸 先生
猫と一緒に時間を過ごす暮らしのなかで、簡単に健康チェックする方法をご紹介いたします。そんなに難しいことはないので、毎日の習慣にしましょう。
普段の歩行の様子や行動、顔周りの変化(鼻水や目やになど)を観察してください。
耳の中が汚れていたり、痛がるのもなにか病気が隠れているからかもしれません。
「いつもと様子が違う」と敏感に気づくことが大切です。

毎日のことながらとても重要なのが、「食欲」と「飲水量」のチェック。
食事と水の摂取量を毎日把握できるようにしておきましょう。
水を飲む量が増えていないか?
また、食欲があり過ぎないか?なさ過ぎないかを
チェック!

愛猫とのスキンシップの習慣を、猫が年を取ってからも、猫の負担にならない程度に続けましょう。
スキンシップを兼ねてブラッシングやマッサージを習慣に。
痛そうなところ、シコリや脱毛していないかチェック!

いつもと違うことがあれば病院へ。
定期的に健康診断を受けましょう。
日常生活の中で不調を見つけるのは、飼い主さんのお役目。症状が出てからでは遅いので、
若いうちは1年に1回、12歳を超えてシニア期になったら半年に1回は
健康診断を受ける習慣をつけましょう。さらに自宅で飼い主さんが
健康チェックを行うことで、病気の早期発見に繋がります。

東京猫医療センター
服部 幸 先生
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様々な事情で家庭で飼えなくなった犬や猫の引き取りや、迷子犬を保護して収容します。また狂犬病予防法に基づき野犬の捕獲収容などをしています。

人と動物が仲良く暮らすための情報提供やアドバイス、イベント、啓発などを行っています。
その他、引き取った犬や猫に新しい飼い主さんを探す譲渡活動を行っています。

引き取った犬・猫や捕獲した野犬等の中で譲渡できない犬・猫の殺処分を行っているところもあります。
動物が適正飼養・飼育されているか(虐待などがないか、給餌は適正にされているか、飼育環境に問題はないか、など)を確認し、問題があれば指導を行います。
また動物を飼養・飼育している施設の管理状況の指導も行います。

各都道府県の動物愛護センターは災害時には動物救援本部として被災したペットの保護等、救援センターの役割も果たします。

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給餌やトイレの世話だけではなく、これ以上繁殖をしないようTNR(保護して、不妊手術をして、また元の場所に戻す)を行います。
猫の保護や手術のための動物病院までの運搬は、主に地域のボランティアさんが行います。手術をした猫はその印として耳の先をカット。(オスは右耳、メスは左耳)
手術のあとはボランティアさんが猫を病院から運搬して元いた場所に戻します。その後は、給餌やトイレの掃除などを行い、地域の猫として一代限りの命を見守る取り組みです。

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生まれたばかりの赤ちゃんねこは、一日数回にわけてミルクを与えなくてはならず、知識も必要で、日中家にいることや、留守がないことなどの条件があるため、やりたいと思っても誰もができるボランティアさんではありません。
子ねこは、授乳期が終われば、次の預かりボランティアさんにバトンタッチしたり、保護された動物愛護センターに戻して、譲渡先を見つけます。
現在、全国の動物愛護センターで殺処分される猫の多くが子ねこであるため、子ねこが救われれば、殺処分数も激減することになります。

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英語ではアニマルホーディング(Animal Hoarding)といい、過剰多頭飼育者のことをアニマルホーダー(Animal Hoarder)という 。

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