【獣医師監修】愛猫に合わせたおすすめフード10選!選び方・与え方・食事に関することを徹底解説
ドライフードにウェットフード、さらにその中でもさまざまな種類が並ぶキャットフード。昨今のものは、栄養バランスの良さや安全性も高いといわれていますが、愛猫にとって最適なフードはどのように選ぶのが良いのでしょうか。
ここでは、選び方からおすすめのフードなどをご紹介。
大切な愛猫のおいしい食事作りにお役立てください!
ドライフードにウェットフード、さらにその中でもさまざまな種類が並ぶキャットフード。昨今のものは、栄養バランスの良さや安全性も高いといわれていますが、愛猫にとって最適なフードはどのように選ぶのが良いのでしょうか。
ここでは、選び方からおすすめのフードなどをご紹介。
大切な愛猫のおいしい食事作りにお役立てください!
目次
栄養バランスの取れた食事はもちろんですが、それぞれの成長過程でしっかりと摂取しておくべき栄養素もあります。
まずは、そんな“ライフステージに沿ったフード”を選んでみるのが良いでしょう。
子猫にとっての生後1年間は急激な成長時期で、この期間に体がつくられていきます。そんな子猫の成長を助けるためには、骨や歯などの形成に必要なミネラルと、筋肉をつくるためのタンパク質が欠かせません。
子猫期のフード選びには、これらの栄養素がしっかりと摂取できるか、という点を意識しましょう。
まずは、栄養バランスの整った総合栄養食を選ぶことが大切。また、猫にとっては大敵となる腎臓病の予防にも目を向け、腎臓のケアに効果的とされている、抗酸化物質・アルギニン・オメガ脂肪酸などが配合されたものを選ぶと良いでしょう。
運動量の減る老猫期には、基礎代謝が低下し必要な摂取カロリーも少なくなります。
そのため、脂肪分がコントロールされた高齢期用のフードを選ぶと良いでしょう。また、消化の良いものや咀嚼しやすい小粒タイプのもの、ウェットフードもおすすめです。
ダイエット用のフードがありますが、“なんとなく肥満が気になる”だけでは、食事による適切な健康維持ができません。
まずは獣医師と相談しながら、愛猫の体重や理想の体型を把握し、どのようなフードをどのくらいの量で与えるかなどを決めていきましょう。
食物繊維が含まれているフードを選びましょう。ただし、便秘の症状が見られるときには、まずは動物病院へ連れていくことが大切。
獣医師の診断を受けたうえで、適切なフードを与えることをおすすめします。
コスパの良いものや高価なものなどさまざまありますが、大切なのは飼い主さんが信頼のできるものであることです。一般的には、成分が細かく書かれているフードや、不明点を聞いた際に丁寧に教えてくれるようなメーカーは信頼ができると言えるでしょう。
獣医師へ相談したり、飼い主さんのお友達から信頼できる情報を聞いてみても良いかもしれません。
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市販のキャットフードには「総合栄養食」、栄養素を補給するための「一般食」「副食」などの区分があります。その中でも「総合栄養食」は必要な栄養素がバランス良く含まれ、そのフードと水分の摂取で健康を維持できるものを指します。日々の食事は「総合栄養食」を中心に与えるようにしましょう。
飼い主さんの食べている物を欲しがることもあるかもしれませんが、猫が食べると健康に害を及ぼしてしまう危険な食べ物はたくさんあります。
それは、ネギ類やチョコレートをはじめとして、フルーツや飲み物など多岐にわたるもの。
手作りフードも基本的には必要のないものなので、人間の食べ物は与えずに、キャットフードのみを与えるよう心がけましょう。
⇒参考記事:猫が食べてはいけないものとは?注意すべき食品や対策方法も
https://www.peppynet.com/library/archive/detail/852
硬水の水はカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が多く含まれるため、猫にとっては腎臓に負担がかかり、尿路結石症の原因ともなるといわれています。
一般的に市販されているミネラルウォーターなどに対し過度に心配する必要はありませんが、できる限り硬水ではないものを与えましょう。
おやつは、キャットフードでしっかりと食事をとっていれば、栄養素としては必要のないものです。また、一般的におやつを与える目安は、1日に必要な摂取エネルギーの20%以内。頻度ではなく割合に着目しながら調整し、適切な健康管理のためにも与えすぎないように注意しましょう。
猫は「いろいろな物を食べられたほうが生存に有利である」と考える、「ネオフィリア」という習性を持ちます。この習性によって、目新しいフードばかりを好んだり、選り好みをすることもめずらしくありません。
食べないからといって頻繁にフードを変えたり、猫の喜ぶおやつばかりを与えるようなことは好き嫌いを助長させてしまうので、栄養状態に問題がない限りはトッピングなどで工夫をしながら、一つのフードを続けてみてください。
⇒参考記事:猫ちゃんのごはんのお悩み特集 「どのフードも長続きしないの…どうしたらいいの?」
https://www.peppynet.com/library/archive/detail/413
猫は、勢いよくガツガツと食べることによって嘔吐することがあります。
また、一日の食事の回数が少ないと、空腹の影響で食後に吐いてしまうことも。
一日に一度きり、たくさんのフードを与えるのではなく、少なくとも朝・晩の2回に分け、空腹を避けながらゆっくりと食事がとれるようにしましょう。
⇒参考記事:猫が吐く原因は?病気の可能性や対処法について解説
https://www.peppynet.com/library/archive/detail/373
猫が好むまたたびは、マタタビ科マタタビ属の木になる「虫えい果」という実です。
猫の上あごにあるフェロモンを感知する器官を、またたび特有の成分が通ることによって、ゴロゴロしたりリラックスした状態になります。
ストレス発散や食欲増進の作用がありますが、大量に与えすぎると中枢神経が異常麻痺を起こす可能性があるため、その量には注意が必要です。
さまざまな種類のある猫のフードは、年齢や体調、体型に合わせて選ぶのがおすすめ。
もちろん、安全面の担保された信頼のできるものが一番なので、飼い主さんが成分表をしっかりと確認する習慣や、獣医師と相談しながら選ぶことも大切です。
基本は総合栄養食を中心とした食事にしますが、選り好みをするときにはふりかけなどの副食も上手に使いながら、猫にとっておいしくて楽しい食事作りを心がけましょう。
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監修いただいたのは…
2018年 日本獣医生命科学大学獣医学部卒業
成城こばやし動物病院 勤務医
獣医師 高柳 かれん先生
数年前の「ペットブーム」を経て、現在ペットはブームではなく「大切な家族」として私たちに安らぎを与える存在となっています。また新型コロナウィルスにより在宅する人が増えた今、新しくペットを迎え入れている家庭も多いように思います。
その一方で臨床の場に立っていると、ペットの扱い方や育て方、病気への知識不足が目立つように思います。言葉を話せないペットたちにとって1番近くにいる「家族の問診」はとても大切で、そこから病気を防ぐことや、早期発見できることも多くあるのです。
このような動物に関する基礎知識を、できるだけ多くの方にお届けするのが私の使命だと考え、様々な活動を通じてわかりやすく実践しやすい情報をお伝えしていけたらと思っています。