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犬と暮らすためにはいくら必要?

犬と暮らすためにはいくら必要?

012:犬費用

      

「犬にはお金がかかるよ」とよく耳にします。犬を迎える時に必要なお金は?生涯にかかるお金は?       

犬を迎えると生活用品を揃えるためのお金に加え、動物医療費などが必要になります。それらは初期導入費、食費(フード代)など定期的にかかる費用、突発的な費用に大別されます。犬との幸せな暮らしをするための費用負担は、飼い主としての責任の証でもあります。子犬、成犬、高齢犬とライフステージによって、かかる費用も変わります。     

今回は、1年間、そして生涯を通じて必要な費用をまとめました。最初の一年間に必要な費用と毎年必要な費用とがあります。暮らし始めてから後悔をしないためにも、この記事を参考に、犬との暮らしにかかる費用をイメージしておくといいでしょう。      

目次

  • 1.1年目に必要な費用は?

    1. 飼い犬登録(1回のみ:義務)

    2. 狂犬病予防注射の接種(毎年1回:義務)

    3. 各種感染症の混合ワクチン接種(1~3年に1回:任意)

    4. マイクロチップの装着(1回のみ)

    5. 不妊手術・去勢手術(1回のみ)

    6. ドッグフード(毎月)

    7. 生活用品

    8. その他の費用

  • 2.1年間に必要な費用は?

    1. 暮らし始めた1年目の費用

    2. 生涯必要な費用

  • 3.まとめ

1年目に必要な費用は?

犬との暮らしをスタートするために必要な費用は、犬が健全な生活を送れるようにするため、そして健康を維持するためのものです。

飼い犬登録(1回のみ:義務)

犬を迎えたら、在住する市区町村の役所で、飼い犬登録をしなければいけません。費用は地域によって異なり、3,000円前後です。そして、市区町村は飼い犬登録番号によって、犬の特性や所有者の住所等を管理しています。また、登録をすると鑑札が交付され、首輪やハーネスへの装着が義務付けられます。迷子や行方不明になった時には、鑑札番号から所有者が特定されるので、飼い犬登録と鑑札の装着はとても大切です。

狂犬病予防注射の接種(毎年1回:義務)

犬の狂犬病は日本国内では60年以上発生していませんが、海外では年間に数万人の人が亡くなっています。日本でも海外渡航者が帰国後発症し、死亡したという報告もあります。その原因の多くは狂犬病に感染した犬からの咬傷です。発症すると致死率がほぼ100%という怖い病気です。日本では、1950年に狂犬病予防法が制定され、犬の飼い主に対して、飼い犬登録と所有する犬への年一回の狂犬病予防注射の接種を義務付けています。予防注射は、毎年春先に実施される集合注射会場(地域によって実施時期、実施の有無は異なる)か、近くの動物病院で受けることができます。「予防注射接種料」と「注射済票交付料」とを合わせると3,500円前後です。受けさせなかった場合には罰金の対象となります。

各種感染症の混合ワクチン接種(1~3年に1回:任意)

混合ワクチンを接種することで、犬ジステンパーや犬パルボウィルス感染症などを発病した際の重症化や、死に至る病気、そして「人と動物の共通感染症」であるレプトスピラ症なども予防することが出来ます。料金は8,000円前後です。犬の健康を守るためにも接種することをおすすめします。子犬期には、16週齢までの間に2回から3回の接種が必要となります。ペットショップやブリーダー滞在時に、初回のワクチン接種を終えているケースもあるので、お迎えをする時には、確認を忘れないように!

マイクロチップの装着(1回のみ)

ペットショップやブリーダーでは、2019年6月に改正された動物愛護法に基づき、2021年6月以降からマイクロチップの装着が義務付けられています。既にマイクロチップを装着しているペットショップやブリーダーもあるので、その場合には所有権を持つと、飼い主情報のデータ登録を更新する必要があります。マイクロチップの装着費用はペットショップやブリーダー等から犬を迎え入れる時の費用に含まれていることが多いので、購入費用の明細や内容を確認しましょう。

他の方法で犬を迎える際は、ほとんどのケースでマイクロチップは装着されていません。動物病院での装着にかかる費用は5,000円前後で、飼い主情報のデータ登録が必要になります。自治体によっては助成金制度があるので、事前に調べてみると良いでしょう。引っ越しによる住所変更も可能なので、災害時や迷子になった際など、いざという時に困らないためにも、マイクロチップの装着とデータ管理システムへの登録はとても大切なことです。

不妊手術・去勢手術(1回のみ)

共に暮らす犬の出産(繁殖)を計画しないのであれば、不妊・去勢の検討はとても大切です。避妊・去勢手術をすることで、卵巣や乳腺の腫瘍などの腫瘍発生や会陰ヘルニアなどの疾患を予防する効果があります。女の子は卵巣の摘出もしくは子宮と卵巣の摘出、男の子は睾丸を摘出します。去勢手術では15,000~25,000円、女の子の不妊手術には30,000~50,000円の費用が掛かります。去勢手術では日帰り手術、あるいは一泊の入院、不妊手術では1~3泊程度入院する場合が多く、動物病院によっては日帰り手術ができるところもあります。最近では、犬種によって、去勢・不妊手術に伴う骨肉腫の発生など、一部の疾患発生率の増加も報告されています。犬の健康を第一に、信頼できる獣医師や動物看護師に相談することをおすすめします。

ドッグフード(毎月)

ドッグフードはリーズナブルなものからプレミアムフードと呼ばれるものまで様々なものがあります。 どんなドッグフードを選ぶかは、小型犬か、大型犬か、体の大きさや運動量(消費カロリー量)などによっても必要な費用は変わります。 ドライフードの場合、目安として、小型犬では1か月1,500円前後、1年間で10,000~20,000円くらいです。しかし、選ぶフードによっては、2~3倍ぐらいの費用になります。 ドライフードは酸化、劣化しやすいため、開封後1か月以内に食べきれるサイズを選びましょう。 主食となるドッグフードは、健康維持の基本です。 動物病院やペットショップなどで専門家に相談したり、信頼できる先輩飼い主さんの意見を参考にして、選ぶことをおすすめします。

生活用品

はじめて犬を迎えた場合には、生活用品をそろえる必要があります。ケージ、食器、水飲み、トイレ、ベッドなどは初日から必要になります。また、首輪、リード、おもちゃ、お手入れ用品、キャリーバッグなども必要になってきます。そろえるものによって費用は異なりますが、40,000~50,000円ぐらいの予算を組んでください。

その他の費用

シャンプーやトリミング代も必要です。旅行に行く場合にはペットホテル代、体調を崩すと動物医療費も必要となります。 犬の健康と快適な生活を維持するためにも、最低限の費用を用意するだけではなく、少し余裕を持って準備をしておきましょう。

1年間に必要な費用は?

ここでは、犬と暮らし始めて最初に必要な費用と毎年必要な費用についてまとめてみました。 犬との暮らしの参考にして下さい。

暮らし始めた1年目の費用

●暮らし始めて最初に必要な費用

内容 費用 備考
飼い犬の登録 約3,000円
狂犬病予防接種 約3,500円 注射済票交付料を含む
混合ワクチン接種 15,000~25,000円 初年度は2~3回接種
マイクロチップ 約5,000円 別途データ管理料 約1,500円
生活用品
(リード・ブラシ・食器・キャリーなど)
40,000~50,000円 大型犬は多少割高
合計 65,000~90,000円 犬を迎え入れる為の費用は含まず
        

義務として必要な費用と任意で決める費用とが混在しており、地域や犬種などによっては大きく異なるので、あくまで一つの指針として、参考にして下さい。

●毎年必要な1年間の費用

内容 費用 備考
ドライフード 15,000~60,000円 フードの種類、
犬の大きさによって大きく異なる
おやつ 12,000〜24,000円 おやつの種類や量によって異なる
(月1,000~2,000円)
おもちゃ 10,000〜30,000円 誕生日プレゼントや好み、
強度によって異なる
その他
(ペットシーツなど消耗品と生活用品の交換)
20,000〜50,000円 犬の大きさや消耗品の種類によって異なる
狂犬病予防注射 約3,500円 注射済票交付料を含む
各種感染症混合ワクチン 約8,000円 *8種混合ワクチンの場合
健康診断 5,000〜20,000円 検診(検査)内容によって大きく異なる
ノミ・ダニ予防薬 8,000〜12,000円 地域による投薬期間(通常5月から12月)、
薬の種類によって異なる
フィラリア予防薬 5,000〜20,000円 投薬期間、犬の大きさ、
薬の種類によって大きく異なる
合計 86,500~227,500円
      

食費や消耗品代に加え、ノミ・ダニやフィラリア予防薬も体重に応じて必要量も多くなるので、大型犬との暮らしには、費用がかさみます。そのため、迎える犬種による必要な費用の違いなども調べておくこともとても大切です。また、上記の費用は最低限かかるものです。動物医療費やトリミング代、ペット保険代など状況に応じて発生する費用もあります。

 

生涯必要な費用

暮らし始めた時に必要な費用や1年間に必要な費用について、参考になりましたでしょうか? それでは一生涯となると、一体どのくらいの費用がかかるのでしょうか? 子犬、成犬、高齢期を合わせて一生涯を15年間と想定して計算すると、小型犬の場合必要な費用は、約130万〜340万円になります。その他にも、

・シャンプーや爪切りなどお手入れに関する費用
・犬種によってはトリミング費用
・子犬教室やしつけ教室に関する費用
・犬と共に楽しむ旅など、レジャーに関する費用
・病気やケガなど突然のアクシデント時に必要な費用
・高齢になると動物医療費も増加
・ペット保険に加入した場合には毎月の掛け金が必要
・犬のいたずらによって発生する家具などの修理費

などなど、想定外の費用も発生してきます。

まとめ

犬と暮らすにはさまざまな費用が必要となります。 しかし、犬との生活は、お金では計り知れない喜びや楽しさ、そして、癒しや安らぎをもたらしてくれます。 今回の記事を参考にして頂き、金銭的にも精神的にも余裕を持って、犬との暮らしを始めましょう。

動物看護師 富永 良子先生

お話を伺ったのは…
動物看護師
富永 良子さん

18年間の動物病院勤務を経て、2017年よりフリーランスの動物看護師として活動中。「犬や猫ともっと楽に、もっと楽しく暮らそう♪」をモットーに、犬や猫の心の健康を大切にした育て方や暮らし方の提案に力を入れている。現在は、動物病院でパピークラスやノーズワークレッスンを開催。ペット共生型有料老人ホームで高齢者とペットとの暮らしのサポートも行っている。

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