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猫が噛む理由は?しつけ方や噛みグセを直す方法を獣医師が紹介

猫が噛む理由は?しつけ方や噛みグセを直す方法を獣医師が紹介

「愛情を持って接しているのに、なぜうちの猫は噛むのだろう?」と悩んでいる飼い主さんは多いのではないでしょうか。
じゃれて遊んでいるのか、怒っているのか、なでられたところが痛いのか、気持ちがわからず悩んでしまいますね。猫が噛む理由やしつけ方法を知って、愛猫との暮らしを楽しみましょう。

目次

  1. 猫が噛む理由と対処法

    • 理由1.遊んでじゃれている

    • 理由2.八つ当たり

    • 理由3.恐怖心

    • 理由4.なでられるのが嫌になった

    • 理由5.病気・ケガ

  2. 猫に噛まれた時の対処法と病気

  3. 猫の噛む力はどれくらい?

  4. 猫が自分の体やビニールを噛む理由

  5. 噛んじゃう猫ちゃんにおすすめのおもちゃは?

  6. まとめ

1.猫が噛む理由としつけ方法

  • 理由1.遊んでじゃれている
  • 理由2.八つ当たり
  • 理由3.恐怖心
  • 理由4.なでられるのが嫌になった
  • 理由5.病気・ケガ

理由1.遊んでじゃれている

兄弟と暮らす子猫は追いかけっこや取っ組み合いなど、1日の多くを遊びに費やします。また、屋外に出る機会のある子猫は虫や小鳥を追いかけて過ごします。遊びは縄張り争いや狩りのリハーサルであり、成長に欠かせないものです。

一方、現代の日本では交通事故や伝染病の危険性があり室内飼育が望まれます。さらに単独飼育になれば、遊び相手もなく追いかけて捕まえるものもありません。その結果、飼い主さんを噛むという問題行動につながります。早期に兄弟と離れた子猫は噛み加減がわからず、強く噛みすぎることもあるでしょう。子猫のうちはじゃれ噛みで済みますが、成長とともに飼い主への攻撃行動が激しくなることもあります。

【しつけ・対処方法】

  1. 手足を使った遊びをしない。
  2. おもちゃを使って十分に遊ぶ。
  3. 人の手足に近づいて来た時は止まる、隠す、立ち去るなどして相手にしない。
  4. 可能であれば猫同士で遊ばせる(相性や感染症に注意)。
  5. スイッチオンの時には触らない、オフの時におだやかにふれあう。

理由2.八つ当たり

人間がイライラしてドアを蹴ったり、関係のない人に八つ当たりしたりするのと同じ様に、猫もイライラしたり驚いたりした時に、その原因とは無関係の相手を攻撃することがあります。これは「転嫁性攻撃行動」と呼ばれ、猫同士で喧嘩した時、動物病院で興奮した時、物音に驚いた時、飼い主が他の猫の匂いをつけて帰って来た時などに見られることもあります。本気で攻撃してくるので、猫が落ち着くまでは近づかない方が良いでしょう。

【しつけ・対処方法】

  1. 反応するものに接触させないようにする。
  2. 落ち着いている時に反応する対象に少しずつ慣らしていく。
  3. 攻撃的になる状況が回避できない場合は、おやつなどと組み合わせて印象をプラスに変えていく。
  4. 重度な場合は、人が使用していない部屋やケージに猫を隔離。対処法を獣医師に相談する。ケージに入れる際は、好物のキャットフードなどを入れ、自分で入るのを待つ。
  5. どうしても落ち着かせなければならない場合には、大きめのタオルや毛布を上からかぶせる。

理由3.恐怖心

恐怖を感じた時に動物がとる<3つのF>といわれる行動があります。それはFreeze(固まる)、Flight(逃げる)、Fight(戦う)です。危険を感じると猫は動きを止めます。

しかし、追い詰められると攻撃に転じることがあります。まさに「窮鼠猫を噛む」です。問題はこれが成功体験として学習されること。次に同じ状況に陥ると、猫は攻撃を選ぶようになります。また、家族以外の人が近づくと攻撃する猫もおり、他人から受けた恐怖体験もこの行動を悪化させます。

【しつけ・対処方法】

  1. 怖がっている時は距離を取る。
  2. 攻撃するまで猫を追い詰めない。
  3. 動物病院ではできるだけストレスをかけずにリラックスさせる。
  4. 子猫の時期からさまざまな人・動物・環境に慣らしていく。
  5. 猫が怖がらない状況で焦らず根気よくトレーニングする。社会化トレーニングは成猫も可能。

理由4.なでられるのが嫌になった

多くの猫は、長時間抱かれたりなでられたりすることを好みません。自分から甘えてすり寄って来たにもかかわらず、限界を超えると噛みついたり、猫キックをしかけたり。なでるタイミングや部位によっても違いがあります。頭部や喉のあたりを触られるのは好きでも、腹部や足先は短時間でも嫌がる場合が多いでしょう。個体差が大きく、短時間で嫌がる子もいれば、長時間なでられるのが平気な子もいます。

【しつけ・対処方法】

  1. 耳を平らにしたり、しっぽをパタパタさせたり、後ろ足で手を払いのけようとしたりするのは「もう十分!」という合図。噛まれる前にストップする。
  2. 噛まれても、叱ったり叩いたりしない。
  3. 「つかず離れず、気がつくと近くにいる」という猫特有の愛情表現を理解する。
  4. 子猫期であれば、遊び疲れてぐっすり寝ている時や、おやつを食べている時に体中を触る練習をする。

理由5.病気・ケガ

ケガによる痛みから、触ると怒ったり噛みついたりすることがあります。猫をよく観察して、「右後肢を触ると怒る」など攻撃するタイミングに規則性がないか確認してみましょう。てんかんや脳腫瘍、甲状腺機能亢進症といった病気でも攻撃するケースがあります。攻撃のパターンをよく観察し、体の異常を調べて、可能な限り原因を突き止めることが大切。「特定の場所を触ると怒る」「急に攻撃性が強くなった」という場合は、かかりつけの獣医師に相談してみましょう。

【しつけ・対処方法】

  1. 攻撃のパターンをよく観察する。
  2. 普段の行動とどう違うのか観察する。
  3. かかりつけの獣医師に相談し、体に異常がないか確認する。

2.猫に噛まれた時の対処法と病気

猫に噛まれた時の対処法と病気

猫に噛まれた時は流水で傷口をしっかりと洗いましょう。どんなに小さな傷口でも、放置すると腫れたり化膿したりすることがあります。傷が深い場合や痛みがひどい場合は、すぐに病院へ。猫に噛まれるとどんな病気になる可能性があるのかくわしく見ていきましょう。

猫ひっかき病

猫に寄生するノミの排泄物に含まれるバルトネラ菌が原因の感染症です。噛まれると虫刺されのように赤く腫れ、悪化すると化膿や潰瘍に発展し、脳炎に至るケースも。発熱、食欲不振、頭痛などを伴いますが、軽傷の場合は自然に治癒します。

パスツレラ症

猫の口腔内や爪の中にいるパスツレラ菌が原因の感染症です。噛まれたり、引っ搔かれたりすると、傷口が腫れて化膿します。悪化すると肺炎、気管支炎、副鼻腔炎に発展。免疫力が下がっている場合に発症すると、敗血症や骨髄炎を引き起こす可能性もあります。

Q熱

猫や犬の体内にいる「コクシエラ菌」が原因の感染症です。発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐、下痢、腹痛などインフルエンザに似た症状が見られ、重症化すると心内膜炎、慢性肺炎や骨髄炎に発展するケースもあります。

カニモルサス感染症

「カプノサイトファーガ」という細菌を原因とする感染症で、「カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症」とも呼ばれています。発熱、腹痛、吐き気、頭痛があり、重症化すると敗血症や髄膜炎に発展します。

3.猫の噛む力はどれくらい?

猫は体格の大きい犬のように、噛まれて骨折や大量出血に至るほど、噛む力は強くありません。しかし、噛みつき行動と引っ搔き行動の繰り返しでひどいケガをすることがあります。
猫が興奮状態の時は本気で噛みついてきますので、絶対に手を出さないでください。一般的には、噛む力よりも噛まれることによって起こる感染症の方が問題になるケースがほとんどです。

4.猫が自分の体やビニールを噛む理由

猫が自分の体やビニールを噛む理由

体を噛む・過剰にグルーミングする

体を噛んだり過剰にグルーミングしたりする場合は、かゆみといった体の不調がきっかけになっている可能性があります。同じ部分を繰り返し噛んだりなめたりしている場合は、状態をチェックしてみましょう。

また、体の不調の治療後も過剰なグルーミングが継続されるようになると、常同障害の治療を行うケースもあります。

セーターやビニール袋を噛む

毛織物を吸う行動はシャム猫などのオリエンタル品種とその雑種に多いとされています。しかし、吸うだけでなく食べてしまう場合は問題です。ウール製品以外の布製品やビニール袋などを大きなまま食べたり、大量に食べたりしてしまうと、嘔吐や消化管閉塞につながる可能性があります。早期離乳やストレス、刺激不足などが原因と考えられており、ストレス解消や遊びの工夫が必要です。
それでも改善しない場合は、薬物療法や行動療法でのコントロールが求められます。

5.噛んじゃう猫ちゃんにおすすめのおもちゃは?

  • 約90cmまで伸びる釣り竿にリアルな魚がついたおもちゃです。魚にはシャカシャカ鳴るフィルムが入っており、魚を叩いたり咥えたりするたびにヒートアップすること間違いありません。
    おもちゃ部分は小ぶりな「トビウオ」と大きな「イシダイ」の2パターンからセレクト可能。魚が持ち手から離れているので力の伝わり方が大きく、予測不能な動きに猫ちゃんは大喜びです。太く握りやすいグリップなので手が疲れにくく、長時間楽しめるおもちゃです。

  • 釣り竿じゃらしリアルフィッシュ
  • 羽タイプの猫じゃらしが、シートの下でガサガサが動くおもちゃです。ランダムに止まったり、半回転したり、小刻みに震えたりと予測不能な動きに猫ちゃんが大興奮!羽の動きとガサガサ音の両方で猫ちゃんの遊び心をくすぐります。低速、中速、高速、自動の4段階切替つきなので、猫ちゃんの成長進度に合わせて調整可能。飼い主さんが忙しくて遊んであげられない時もキャッチミーが猫ちゃんのお相手をしてくれます。

  • キャッチミー
  • 猫ちゃんが大好きなオーロラフィルムを使った釣り竿タイプのおもちゃです。小さく振ると羽音のようなカシャカシャ音が、大きく振ると蜂のようなぶんぶん音が鳴り、猫ちゃんの狩猟本能を刺激します。しかも、おもちゃ部分は一つひとつ手作り。厚さ50ミクロンのフィルムを使うことで猫ちゃんが好む音を再現しました。釣り糸には切れにくいポリエステル糸強度155ニュートンを使用。長めの竿を組み合わせて、軽い力で楽に振れるおもちゃに仕上げました。

  • カシャカシャぶんぶん

6.まとめ

理性のある人でも暴力がエスカレートしてしまうことがあるように、猫の攻撃行動も繰り返すほど悪化します。従って「噛まれてからどうするか」ではなく、「噛まれないためにはどうするか」を考えることが大切です。

まずは噛むきっかけを排除するなど、噛む行動が起こらないように回避する、それが治療のスタートラインになるでしょう。

お話を伺ったのは…

もみの木動物病院
獣医師 村田 香織先生

人と動物が仲良く幸せに暮らせる社会を目指して、こねこ塾、パピークラス、問題行動の治療、動物介在活動などを行う。もみの木動物病院のYouTubeでこねこ塾、インクローバーのYouTubeで犬の幼稚園の様子を、インスタグラムの自身のアカウント(@murata596)で、ペットとの暮らしを配信中。

もみの木動物病院 獣医師 村田 香織先生

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