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犬が吐く理由は?犬の嘔吐の原因や対処法、子犬の嘔吐について獣医師が解説

犬が吐く理由は?犬の嘔吐の原因や対処法、子犬の嘔吐について獣医師が解説

愛犬が吐いてしまうと、飼い主さんは不安になってしまうもの。今回は「なぜ吐くのか」「どう対処したら良いのか」を学びましょう。
食べすぎや空腹で犬はよく吐きますが、なかには危険度の高い病気が潜んでいるケースもあります。原因や危険度の見極め方を知って、慌てず適切に対処するようにしてください。

目次

  1. 犬が吐く原因は?

  2. 犬が吐いた時にチェックすべき7つのポイント

  3. 犬が吐いたものや色を確認しよう

    • 毛玉を吐いた時

    • 透明の液体や白い泡を吐いた時

    • 黄色い液体を吐いた時

    • 茶色いものを吐いた時

    • 赤色のものを吐いた時

    • 異物が混入している場合

  4. 犬が吐いてしまっても様子見で大丈夫な3つのケース

    • ガツガツ食べて吐く

    • 白い泡や黄色の液体を吐いたが、元気や食欲がある

    • 草を食べて吐いた後、元気で食欲がある

  5. すぐに動物病院へ行くべき7つの吐き方

    • 吐き方1.一過性の嘔吐だが、食欲がない

    • 吐き方2.繰り返し吐く

    • 吐き方3.腹痛を伴う

    • 吐き方4.嘔吐物に血が混じっている

    • 吐き方5.嘔吐物に異物が混じっている

    • 吐き方6.嘔吐物が便の臭いがする

    • 吐き方7.下痢、発熱、痙攣など、ほかの症状を伴う

  6. 吐く原因となる7つの病気

    • 1つ目.食事の問題

    • 2つ目.胃内のトラブル

    • 3つ目.小腸のトラブル

    • 4つ目.腹腔内のトラブル

    • 5つ目.代謝性疾患

    • 6つ目.薬物や中毒性物質

    • 7つ目.ウイルス性感染症

  7. まとめ

1.犬が吐く原因は?

犬が吐く原因は?

犬が吐く原因は、様子見で大丈夫なケースと、危険度の高いケースにわかれます。

様子見で大丈夫なケース

様子見で大丈夫なのは、①フードを急いで食べた、②白い泡や黄色の液体を吐いたが元気や食欲はある、③草を食べて吐いたが元気で食欲がある、3つの場合です。

①フードを急いで食べた時は、未消化のままフードが吐き出された状態ですから、嘔吐後に元気であれば心配ありません。
②白い泡や黄色の液体を吐いた時、原因の1つは空腹です。胃液や胆汁が逆流したものと考えられますので、空腹時間を短くして様子を見てください。病気が起因するケースもあるので、ほかの症状がないかもチェックしましょう。
③草を食べて吐くことはよくあります。繰り返さなければ問題ありませんが、草に農薬が付着している場合があります。できるだけ草は食べさせないようにしましょう。また、嘔吐後に大量のフードを食べさせるのはよくありませんが、好物を見せて食べに来るようであれば少し様子を見ても大丈夫です。

危険度の高いケース

一方、危険度の高いケースは、①一過性の嘔吐だが食欲もない、②繰り返し吐く、③苦しそうに背中を丸めてうずくまっている、④嘔吐物に血が混じっている、⑤嘔吐物に異物が混じっている、⑥嘔吐物から便の臭いがする、⑦下痢・発熱・痙攣などの症状を伴う、7つの場合です。これらの兆候があれば、すぐ動物病院に連れて行きましょう。

消化器の病気では胃腸炎、大腸炎、すい炎、胆のう炎、腸閉塞、胃拡張、胃捻転の恐れがあり、感染症ならば犬ジステンパーウイルス感染症、犬パルボウイルス感染症、レプトスピラ感染症、犬伝染肝炎の可能性があります。さらに、腎不全、肝不全、副腎皮質機能亢進症、緑内障、腫瘍、熱中症、アレルギーといった全身・臓器の病気が関連している場合、おもちゃや化学薬品、チョコレート・ネギ類・ブドウ類を口にしている場合もあります。7つのポイントを参考に、嘔吐のタイプを見極めてください。

2.犬が吐いた時にチェックすべき7つのポイント

食べたものを口から戻すことを「吐く」といいますが、犬が吐く背景にはさまざま原因が潜んでいます。愛犬が吐いた場合は……
・どんな状況で吐いたのか
・吐いた後の様子はどうか
・どんなものを吐いたのか
など、よく観察してください。
動物病院で受診する際に診断がつきやすくなります。

吐いた時の7つのチェックポイント

  • □ 吐いた後に食欲はあるか?
  • □ 吐いたのは1回か、複数回か?
  • □ 吐いた後の犬の様子は?
  • □ 吐いたのは食後何分後か?
  • □ 吐いたものは何か?血液や異物の混入は?
  • □ 下痢を伴っていないか?
  • □ 異物や中毒性物質を口にした可能性は?

3.犬が吐いたものや色を確認しよう

犬が吐いたものや色を確認しよう

犬が吐く原因は生理現象から重篤な病気までさまざまです。犬が吐いた時はまず何を吐いたのか、どんな色かを確認しましょう。嘔吐物から推測できる原因をいくつかピックアップしましたので参考にしてください。

  • 毛玉を吐いた時
  • 透明の液体や白い泡を吐いた時
  • 黄色い液体を吐いた時
  • 茶色いものを吐いた時
  • 赤色のものを吐いた時
  • 異物が混入している場合

毛玉を吐いた時

毛変わりの時期は、抜けた自分の毛を飲み込んでしまうことがあります。毛は消化できないため、便として排出するか、嘔吐して外に出すかのどちらかです。
定期的なブラッシングや小まめな掃除機がけで、被毛を飲み込まない環境を整えてあげましょう。ブラッシングは毛玉予防にもつながります。

透明の液体や白い泡を吐いた時

水の場合は、水の一気飲みが原因です。お散歩後や夏場は注意してください。胃液の場合は、空腹が原因だと考えられます。食事の間隔を短く、つまり一日の食事回数を増やしてあげましょう。
白い泡の場合は、吐き気を感じている可能性があります。乗り物酔いならば小まめに休憩を、興奮した後や緊張した後に吐いた時は静かな場所で落ち着かせましょう。

黄色い液体を吐いた時

空腹が原因の場合があります。空腹が長時間続くと、胃に胆汁が逆流する場合があります。夕方や明け方に多い症状ですので、胃が空っぽにならないよう食事の時間や頻度を見直してあげましょう。
吐く量が少なく頻度も少なければ食事を調整しながら様子見して問題ありませんが、吐く量や頻度が増えたら動物病院にご相談ください。

茶色いものを吐いた時

嘔吐物からフードのにおいがしている場合は、消化できなかった可能性があります。吐いた後も食欲があり、吐く回数が増えなければ心配ないでしょう。
しかし、さらさらした茶色い液体を吐いた場合は嘔吐物を持って動物病院に急ぎましょう。急性胃腸炎や胃潰瘍といった病気によって、胃腸が出血している可能性があります。

赤色のものを吐いた時

血液を吐いた場合は、体に異変が起こっていると考えてください。嘔吐物を持って動物病院に連れて行きましょう。
おもちゃで口の中にケガをしたという比較的に軽度な場合もあれば、肺をはじめとする呼吸器からの出血、重度の胃潰瘍や食道炎による出血という危険性が高い場合もあります。

異物が混入している場合

様子見をしてはいけません。直ちに動物病院に連れて行きましょう。中毒症状や腸閉塞を引き起こし、最悪、死に至る可能性があります。
飲み込めるサイズのおもちゃ、糸やひも状のもの、とがったもの、洗剤、お酒、タバコなどは、犬が誤って口にしないよう普段から遠ざけておいてください。

4.犬が吐いてしまっても様子見で大丈夫な3つのケース

犬が吐いてしまっても様子見で大丈夫な3つのケース

犬は比較的よく吐く動物なので、吐いたからといって必ずしも病気というわけではありません。次のようなケースで、吐いた後も元気で食欲もあれば様子を見ていても構わないでしょう。

  • ケース1.フードをガツガツ食べて吐く
  • ケース2.白い泡や黄色の液体を吐いたが、元気や食欲はある
  • ケース3.草を食べて吐いた後、元気で食欲がある

ケース1.フードをガツガツ食べて吐く

食欲旺盛な犬がフードをガツガツ食べて、食後すぐに吐くことがあります。
吐いた後も元気で、吐き戻したものを食べてしまうこともあります。
これは慌てて食べたものが未消化のまま吐き出されただけなので、あまり心配ありません。

ケース2.白い泡や黄色の液体を吐いたが、元気や食欲はある

白い泡状の液体や黄色い液体を吐いた場合は、少し注意してください。もし元気で食欲があれば心配いりません。空腹で胃液や胆汁が逆流したものと考えられます。しかし、食欲がない場合は病気が隠れている可能性があります。

ケース3.草を食べて吐いた後、元気で食欲がある

散歩中に草を食べて吐くことがよくあります。
吐き気をもよおしたり、胃酸過多で胸焼けを起こしたりした時に草を食べ、その刺激で胃の中に滞る食べものや余分な胃酸を吐き出そうとしている、といわれています。
体にとって悪いものを排出する生理現象ともいえるので、繰り返さなければ問題ありません。しかし、吐いた後に食欲がない場合はすぐ動物病院で受診しましょう。

5.すぐに動物病院へ行くべき7つの吐き方

吐く原因で最も多いのは食べすぎによる急性胃炎ですが、嘔吐にはさまざまな病気が関連しており、消化器以外の病気という可能性もあります。
一過性のもので、繰り返さなければ心配ありませんが、少しでも気になるサインが見られたら、すぐ獣医師に相談しましょう。

  • 吐き方1.一過性の嘔吐だが、大好物のおやつでさえ食べない時
  • 吐き方2.繰り返し吐く
  • 吐き方3.腹痛を伴う
  • 吐き方4.嘔吐物に血が混じっている
  • 吐き方5.嘔吐物に異物が混じっている
  • 吐き方6.嘔吐物が便の臭いがする
  • 吐き方7.下痢、発熱、痙攣など、ほかの症状を伴う

吐き方1.一過性の嘔吐だが、大好物のおやつでさえ食べない時

吐いた後、食欲がない場合はすぐ動物病院に連れて行きましょう。重篤な病気が起因している可能性があります。

吐き方2.繰り返し吐く

一度吐いただけで元気な場合は、半日~1日絶食・絶飲して様子を見てください。しかし、繰り返し吐く場合は消化器の病気、異物の誤食、毒物による中毒、ウイルス性感染症などの疑いがあります。

吐き方3.腹痛を伴う

苦しそうに背中を丸めてうずくまっている時、指でお腹を押さえると腹筋に力を入れて固くする時は腹痛の可能性があります。

吐き方4.嘔吐物に血が混じっている

少量の血が混じっている場合は腫瘍の疑いがあります。重い潰瘍や腫瘍では、出血で嘔吐物がコーヒー色になることもあります。

吐き方5.嘔吐物に異物が混じっている

おもちゃの破片や植物など、食事以外の異物が混入している場合はすぐ動物病院に連れて行きましょう。

吐き方6.嘔吐物が便の臭いがする

嘔吐物に便臭がする場合は、腸閉塞を起こしている疑いがあります。

吐き方7.下痢、発熱、痙攣など、ほかの症状を伴う

下痢、発熱、ぐったりして動かないようなショック状態など、嘔吐以外にも激しい症状を伴う場合は、極めて緊急性が高いです。

注意! 食道にトラブルを抱える場合の「吐出としゅつ」とは

  • 犬が吐く場合、そのほとんどは胃や小腸の内容物を戻す「嘔吐」ですが、なかには食道などに問題があり、食べたものが胃に到達する前に吐き出してしまうことがあります。
    これを嘔吐と区別して「吐出」と呼んでいます。
    こうした吐出を食事のたびに繰り返す場合は、食べたものが食道を通過できない原因(食道拡張症、腫瘍、異物など)があると考えられますので、動物病院で受診しましょう。

6.吐く原因となる7つの病気

吐く原因となる7つの病気

由来する病気によっては吐く以外にもさまざまな症状を伴います。嘔吐以外の症状にも注意することが必要です。

  • 1つ目.食事の問題
  • 2つ目.胃内のトラブル
  • 3つ目.小腸のトラブル
  • 4つ目.腹腔内のトラブル
  • 5つ目.代謝性疾患
  • 6つ目.薬物や中毒性物質
  • 7つ目.ウイルス性感染症

1つ目.食事の問題

急いで食べた、食事内容を急に変えた、異物を食べたなど。

嘔吐物に混じる血液や異物に注意

2つ目.胃内のトラブル

胃炎、胃潰瘍、腫瘍、幽門部の狭窄、胃捻転、誤飲による異物など。

嘔吐物に混じる血液や異物に注意

3つ目.小腸のトラブル

慢性腸炎、腸捻転、誤飲による異物、寄生虫など。

異物による腸閉塞が起これば緊急手術

4つ目.腹腔内のトラブル

すい炎、腹膜炎、腫瘍など。

急性膵炎や腫瘍、異物による腸穿孔からの腹膜炎は緊急事態です

5つ目.代謝性疾患

腎不全、肝不全、糖尿病、副腎皮質機能低下症など、代謝性疾患に伴うもの。

「水をたくさん飲む」などの特徴的な症状も

6つ目.薬物や中毒性物質

農薬・殺虫剤・殺鼠剤などの薬物、ネギ類・チョコレート・毒性のある植物などの犬にとっての中毒性物質を口にしたことによるもの。ナメクジ駆除剤(ナメトール・ナメキール)によって痙攣に至ったケースが多く要注意。

中毒物質によっては「痙攣」などの神経症状も

7つ目.ウイルス性感染症

犬パルボウイルス感染症、犬コロナウイルス性腸炎(※)などの感染症によるもの。

「発熱」や「下痢」を伴うことが多く子犬はとくに要注意!
※新型コロナウイルス感染症とは異なります。

7.まとめ

おやつの与えすぎによる「すい炎」が多いため注意が必要です。
食べすぎが続けば当然肥満になり、臓器や関節に大きな負担がかかるでしょう。3kgのチワワに唐揚げ1個を与えるのは、60kgの人間が唐揚げ20個を食べるのに相当します。くれぐれもおやつの与えすぎに注意してください。

また、症状の重さを判断する際、好物を食べるかどうかは大切なポイントです。病院では緊張して食べないことが多いので、ご自宅で試みてください。

監修いただいたのは…

ロッキー動物病院 院長
獣医師 蔵所 宏好先生

「病気でないのに毎日行きたくなる病院」をキャッチコピーに掲げるロッキー動物病院の院長。「動物医療を通じて、犬や猫と生活することは、とても楽しいことで人生を豊かにするということを伝える」をモットーにしている。プライベートでは空手の少年部指導員であり、ホームページで映画について語るブロガーでもある。

ロッキー動物病院 院長 獣医師 蔵所 宏好先生

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