【獣医師監修】猫の尿の回数が多いのは異常?|気づくポイントと受診の目安を解説

猫のおしっこの回数が多い気がすると悩んだことはありませんか?
猫の排尿回数の変化は、体の異常を示すサインのひとつです。
とくに泌尿器のトラブルは猫で多くみられ、早めに気づくことが重要です。
一方で、どの程度の変化が異常なのか判断が難しいと感じる飼い主様も多いでしょう。
今回は、猫の尿の回数が多くなる原因や注意すべき症状、受診の目安について解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、愛猫の変化に気づけるようにしていきましょう。
猫の排尿回数の目安
猫の排尿回数は、一般的に1日1~3回程度が目安とされています。
ただし、飲水量や食事内容、年齢によっても変動します。
そのため、普段の回数を把握しておくことが大切です。
「いつもより明らかに回数が多い」と感じる場合は、体調の変化が関係しているかもしれません。
猫の尿の回数が多いときに考えられる原因
猫の排尿回数が増える背景には、いくつかの原因があります。
膀胱炎
膀胱炎は猫で非常に多くみられる原因のひとつです。
膀胱に炎症が起こることで、尿意をコントロールする機能が乱れやすくなります。
その結果、膀胱に十分な尿がたまっていなくても排尿したくなる状態が続くことがあります。
血尿がみられたり、トイレ以外の場所で排尿したりすることもあるため、普段との違いに気づくことが大切です。
尿路結石
尿路結石は、腎臓から尿道までのどこかに結石ができる病気です。 結石が膀胱や尿道を刺激することで、排尿回数が増えたり、排尿しづらそうな様子がみられたりすることがあります。
とくに尿道に結石が詰まると、尿が出なくなることもあります。
これは緊急性が高いため、猫の尿が24時間以上全く出ていない場合は早めの受診が重要です。
慢性腎臓病
慢性腎臓病は高齢の猫で多くみられる病気です。
腎臓の機能が低下すると尿をうまく濃縮できなくなり、薄い尿をたくさん作るようになるため、排尿回数が増えることがあります。
進行すると食欲低下や体重減少、元気消失などがみられることもあるため、排尿の変化だけでなく全身状態もあわせて観察することが大切です。
猫の泌尿器系の病気については以下の記事も参考にしてください。
⇒症状から見つける猫の病気「多飲多尿、尿が出にくい、排尿時の痛みなど…泌尿器系の病気」 - ペット用品の通販サイト ペピイ(PEPPY)
⇒【獣医師監修】猫の膀胱炎と水分不足が関係?|水を飲まない子の飲水量を増やす工夫と再発予防 - ペット用品の通販サイト ペピイ(PEPPY)
ストレスや環境の変化
猫は環境の変化に敏感な動物です。
引っ越しや来客、新しいペットの導入などをきっかけにストレスを感じることがあります。
ストレスがかかると自律神経が乱れ、排尿のコントロールが不安定になります。
その結果、頻繁にトイレに行ったり尿の回数が増えるといった排尿トラブルにつながりやすいです。
ストレスがきっかけで膀胱炎などの泌尿器疾患になることもあるため、注意が必要です。
日常でできる観察ポイント
猫の体調変化に早く気づくためには、日常的な観察が重要です。
普段から猫の様子を意識して観察することで、小さな変化にも気づきやすくなります。
とくに排尿に関しては、次のような点を意識して確認しましょう。
トイレに行く回数
猫の排尿回数は一般的には1日1~3回程度が目安です。
それより明らかに回数が増えている場合は、異常のサインである可能性があります。
猫のトイレ回数についてはこちらの記事もご覧ください。
⇒【専門家監修】猫のトイレ回数は1日平均何回?目安の頻度や注意点について解説 - ペット用品の通販サイト ペピイ(PEPPY)
尿の量
猫が少量しか排尿しないのに何度もトイレに行く場合は、膀胱炎などが疑われます。
また、尿が全く出ていない場合は尿路閉塞といって完全に尿路が塞がっている可能性が高いです。
尿路閉塞は緊急性の高い状態であり放置すると命に関わる状態であるため注意しましょう。
逆に、1回の尿量が多くなっている場合は腎臓の病気などの可能性も考えられます。
尿の色
猫の尿の色は通常は薄い黄色ですが、
- 赤みがある
- 濁っている
- 極端に薄い
といった変化がある場合は泌尿器疾患の可能性もあるため注意が必要です。
排尿時の様子
- 排尿時に力んでいる
- 鳴く・落ち着かない
- トイレに長くいる
といった様子がみられる場合は、痛みや違和感がある可能性があります。
トイレ以外での排尿
これまで問題がなかった猫がトイレ以外で排尿する場合は、ストレスや泌尿器の異常が関係していることがあります。

おすすめの猫砂はこちら
尿の回数や量の変化は微妙な違いであることも多く、見逃してしまうことも少なくありません。
猫の排尿の変化に気づくためには、観察しやすいトイレ環境を整えることが重要です。
ここでは、日常の健康チェックにも役立つアイテムをご紹介します。
| トイレタイプ | 砂タイプ | 固まりやすさ | 崩れにくさ | 飛び散りにくさ | 消臭力 | 安全性 | 処理方法※ | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| マジカルサンド | ノーマルトイレ | 紙砂 | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | トイレに流せる |
| リフレサンドひのき | ノーマルトイレ | 木粉 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ○ | トイレに流せる |
| リフレサンドおから | ノーマルトイレ | おから | ○ | ○ | ◎ | ○ | ◎ | トイレに流せる |
| リマジカルサンド 超清潔 システムトイレ用 |
システムトイレ | 紙砂&鉱物 | - | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 可燃ゴミ |
| マジカルサンドひのき システムトイレ用 |
システムトイレ | 木粉 | - | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 可燃ゴミ |
※猫砂の処理方法はお住いの自治体の分別ルールに乗っ取って廃棄してください。
※パッケージに「トイレに流せる」「水に流せる」と記載がある砂はトイレに流せますが、一度に大量に流すと配水管が詰まる原因になるため、ご注意ください。
注意したい危険なサイン
猫の排尿回数が多いだけでなく、次のような変化がみられる場合は注意が必要です。
- トイレに何度も行くが尿量が少ない
- 血尿や尿の濁りがみられる
- 排尿時に鳴く、落ち着かない様子がある
- トイレに長くいる、何度も出入りする
これらは膀胱や尿道に異常があるサインである可能性があります。
普段と違う様子がみられた場合は、早めに獣医師に相談するなどの対応を検討することが大切です。
すぐに受診を検討すべきケース
次のような状態がみられる場合は、緊急性が高い可能性があります。
- 何度もトイレに行くが尿がほとんど出ていない
- 半日以上排尿が確認できない
- ぐったりして元気がない
- 食欲が低下している
とくにオスの猫では、尿道が詰まる尿道閉塞が起こることがあります。
尿が出ない状態が続くと命に関わることもあるため、様子を見ずにできるだけ早く動物病院を受診してください。

まとめ
猫の尿の回数が多い場合、体の異常が隠れている可能性があります。
とくに膀胱炎や尿路結石などの泌尿器疾患は、早期発見が重要です。
日頃から排尿の様子を観察し、変化に気づくことが大切です。
猫砂やトイレ環境を工夫することで、より観察しやすい状態を整えることができます。
まずは日常の様子を見直し、愛猫の小さな変化に気づけるようにしていきましょう。
監修いただいたのは…
2014年 麻布大学獣医学部獣医学科 卒業
フリーランス獣医師
陶山 雄一郎 先生
麻布大学獣医学部獣医学科を卒業後、獣医師として犬・猫の診療に携わってきました。 現在はフリーランス獣医師として、臨床現場に立つ一方で、全国の動物病院における情報発信やコンテンツ監修にも取り組んでいます。
日々の診療の中で感じるのは、飼い主さまが「正しい情報を知ること」で、ペットの選択肢や安心感が大きく変わるということです。
一方で、インターネット上には情報があふれており、何を信じてよいのか分からず不安を感じている飼い主さまも少なくありません。
そのため監修では、専門的な内容であっても、「飼い主さまが正しく理解し、安心して選択できること」を大切にし、実生活に活かしやすい表現や考え方を心がけています。
犬や猫の健康管理、食事、予防医療、日常ケアなど、飼い主さまの疑問や不安に寄り添いながら、日々の暮らしの中で役立つ情報をお届けすることを目指しています。



