●オランダ ディリノップヴァン アムステルダム(dierenopvang  amsterdam)

運河の美しい街並、オランダ アムステルダムの西部に位置する中規模ティアハイム。最大で犬200 頭 、猫500 頭、ウサギ 150頭を収容できる。施設内に行動療法、理学療法、獣医療、トリミング、デイケア、ペットホテル、 シッティング、ショップ機能をもち、専任スタッフを育成して様々な分野から包括的なサポートを行う。35人のスタッフと 230人のボランティアが活動し、運営資金は、施設売上、譲渡手数料犬135ユーロ(18000円)、猫90ユーロ(12000円)の徴 収と寄付など。年間3000頭を受け入れ、滞在期間約65日で譲渡、譲渡率は90%。

施設について

カフェのような明るい受付。フロアには、トリミングサロン、フードや犬具が並ぶグッズ販売、理学療 法指導を行うリハビリセンターがあり、譲渡後も気軽に立ち寄れるカジュアルな雰囲気です。ちょうどホワイトシェパード のパピーを連れた飼い主さんがおやつを買いに来られていました。

豊富な設備と環境

掃除が行き届いた衛生的な居室

          

義手を使って攻撃性チェック

フード探しで関心度チェック

犬舎、猫舎では、犬猫にストレスをかけないため「目をあわせないように」と指示されます。トレーニ ングルームでは、義手を使って食器を引き寄せた際の攻撃性やシャイなど傾向とフードや玩具、ソファ、ベッド、音への関 心や反応をチェックして性格や行動特性を把握します。 モンテッソーリ教育の拠点でもあるアムステルダム。動物の興味や行動を正しく理解した自発的な活動を促す方針にも関連 しているのではないでしょうか。

抵抗力と浮力を活かしたハイドロ理学療法。

術後のリハビリ相談も受けてくれます。

ハイドロを使った理学療法やリハビリ指導など、譲渡後も施設と飼主の交流が続きやすい豊富な設備と 環境を整えています。オランダの施設では、人が集う賑わいと活力を感じました。自由で寛容、合理的な発想で商業を取り 入れた包括支援とサービスの売上は運営資金として活用されています。

視察を終えて

動物保護の先進国ドイツと隣国オランダの保護施設には、その90%の動物が新しい飼い主と巡り逢える 豊かな文化と法制度、人々の心がありました。人も動物も幸せに暮らすための知識が学びやすい環境は、世の中を変えてい こうと思った人々の気持ちが作り上げたもの。学ぶべき良い点を学びつつ、私たちが誇れる日本独自の成熟した社会を目指 すために必要なものは何か、関わりながら考えを深めていこうと思います。 最後に、この視察を企画してくださった東京都獣医師会の皆さまに心から感謝いたします。

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