気づいてあげたい
老化のサインをチェック!
高齢期になると「歩きにくいよ」「これは苦手」など色々なサインが現れます。いつもと違うサインにいち早く気付いてあげられるのは、一緒にいる家族だからこそ。愛情のある観察が、健康で長生きのヒケツです。
お話をお伺いしたのは…
PET CARE HOME Lyuca
(ペット ケア ホーム リュッカ)
安部 里梅さん
動物看護師歴22年の老犬介護のプロ。動物病院と連携した訪問介護、シニアホテルなどを愛知県にて運営。
足がぷるぷる震えたり、よろけたりする。
筋力が衰えて踏ん張る力が弱くなるため、フローリングなど“滑りやすい床”に気を付けて。滑りにくいマットを敷くだけでも歩きやすくなります。
トイレに間に合わない。おもらしが増える。
おもらしが増えたり、頻尿になることも。トイレをそばに置いたり、タイミングを見て連れて行くなど、やさしくサポートを。膀胱炎の疑いがないかも注意しましょう。
下り階段をためらう。段差がまたぎづらい。
四肢が弱り、ふらつきや関節の痛みで上り下りやジャンプが苦手になることも。階段のある家は一階に寝かせたり、段差にスロープを設置して安全対策を。
呼んでも反応がない。
呼びかけに反応しなくなったり、お迎えに来なくなることも。性格が変わったようにも見えますが、老化による聴力低下の場合も多く、顔を見せて気づかせたり、ジェスチャーで伝えたり、安心感を与えて。
ワンポイントアドバイス!
10歳を過ぎたら “観察” “書き留め” “動画” が大切。
早めのケアが大切ですが、どんなサインが出るかは愛犬によって様々。カレンダーや日記に、いつもと違うことやおかしいと感じた出来事を書き留めておくと傾向が分かり、動物病院で相談するときにも役立ちます。
「愛犬に対してどうしたらいいか」より「自分ならどうしてほしいか、どうしたら楽か」を考えると、自然に最適な方法が見つかります。
(12歳からの暮らしと介護3掲載)