【獣医師監修】犬の軟便・下痢が続く|乳酸菌おやつで腸内環境を整える?毎日の取り入れ方

「愛犬のお腹がゆるいことが多い」
「軟便や下痢に乳酸菌がいいって本当?」
「腸内環境を整える方法はあるの?」
このようなお悩みを持つ飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか。
犬のお腹の調子は、食事内容や生活環境、年齢などさまざまな要因の影響を受けます。
とくに腸内環境のバランスが崩れると、軟便や下痢などの症状が現れることも。
腸内環境のバランスは乳酸菌によって整えることができる可能性もあります。
この記事では、犬のお腹の調子が乱れているときのサインや原因、腸内環境と乳酸菌の関係などについてわかりやすく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、愛犬のお腹の健康を考えるヒントにしてください。
犬のお腹の調子が乱れているときのサイン
犬のお腹の調子が乱れているときには、便の状態や体調に変化が見られることがあります。
代表的なサインには、
- 軟便や下痢が続く
- 便のにおいが強くなる
- ガスが増える
といった変化があります。
また、お腹の調子の乱れが続くと食欲が落ちたり元気がなくなったりすることも。
こうした症状は必ずしも重い病気とは限らず、食事内容の変化や一時的な体調の変化によって起こることもあります。
しかし同じ症状が繰り返し見られる場合は、腸内環境のバランスが乱れているかもしれません。
犬の下痢については詳しくはこちらもご覧ください。
⇒【獣医師監修】犬が下痢をする原因とその症状とは?病院に行く目安や予防方法をご紹介 - ペット用品の通販サイト ペピイ(PEPPY)
犬のお腹の調子が乱れやすい理由
犬のお腹は、生活環境の影響を受けやすい特徴があります。
例えば、フードの切り替えや新しいおやつを与えたときなど、食事内容の変化によって腸内細菌のバランスが変わることがあります。
また、環境の変化やストレスも腸の働きに影響する要因のひとつです。
さらに、年齢を重ねると消化機能が低下することがあり、シニア犬ではお腹の調子が不安定になるケースも見られます
このように犬の消化管は、
- 食事
- 生活環境
- 年齢
などさまざまな要素の影響を受けやすく、お腹の調子の乱れにつながることがあります。

腸内環境と体全体のバランスの関係
腸内には、
- 善玉菌
- 悪玉菌
と呼ばれるさまざまな細菌が存在しており、それらがバランスを保ちながら腸内環境を作っています。
善玉菌が優位な状態では、消化吸収がスムーズに行われやすく、便の状態も安定しやすくなります。
反対に、悪玉菌が増えると腸内環境が乱れ、軟便や下痢などの症状が見られることがあります。
また、腸は体の免疫機能にも深く関わっている臓器です。
そのため腸内環境は、消化だけでなく体全体の健康状態にも影響すると考えられています。
例えば、
- 皮膚トラブルやアレルギーが増加する
- 体の回復力や病気への抵抗力が弱まる
といった影響があるとされています。
腸内環境のバランスをサポートする存在のひとつが、善玉菌である乳酸菌です。
乳酸菌は腸内で乳酸などの有機酸を産生し、腸内を弱酸性の環境に保つ働きがあります。 この環境では悪玉菌が増えにくくなり、腸内細菌のバランス維持に関与すると考えられています。
乳酸菌の中でも注目されている「FK-23菌」とは
乳酸菌にはさまざまな種類がありますが、その中でも近年注目されているのが「FK-23菌」です。
FK-23菌は、加熱処理された状態でも体に働きかけることが期待されている乳酸菌の一種です。
一般的な乳酸菌は生きた状態で腸に届くことが重要とされることもありますが、FK-23菌のように加熱処理された菌体でも腸内環境のサポートに関与すると考えられています。
また、FK-23菌は腸内環境のバランス維持に関わることで、日々の体調管理をサポートする成分のひとつとしても注目されています。
こうした特徴から、サプリメントやおやつなど、日常生活に取り入れやすい形で活用されることも増えています。
乳酸菌を取り入れやすいおやつ
乳酸菌を取り入れる方法には、サプリメントやフードなどさまざまなものがあります。
その中でも、おやつとして与えられるタイプは比較的安価で日常生活に取り入れやすいという特徴があります。
おやつであれば、食事とは別にご褒美として与えながら乳酸菌を取り入れることも可能です。
無理なく続けやすい点もメリットのひとつですね。
乳酸菌は腸だけのもの?口腔内との関係
乳酸菌というと腸内環境のイメージが強いかもしれません。
実は口から取り入れた乳酸菌は腸だけではなく、口腔内にも関係があるのです。
口の中にも多くの細菌が存在しており、そのバランスが乱れることで口臭や歯肉の炎症につながることがあります。
そして口腔内の環境は、飲み込まれた細菌が腸へ届くことから、腸内環境とも無関係ではありません。
つまり、口腔と腸は独立したものではなく、細菌のバランスという点でつながっていると考えられています。
乳酸菌を口から取り入れることは、腸内環境だけでなく口腔内の環境にもアプローチできる可能性があります。
特に乳酸菌の中でもL8020乳酸菌は、広島大学の教授が健康な子どもの口の中から発見したヒト由来の乳酸菌です。
L8020乳酸菌は犬の口内の健康維持にも期待ができる乳酸菌です。
乳酸菌を取り入れる際のポイント
乳酸菌を取り入れる場合には、継続することが重要です。
乳酸菌は体内に長く定着するわけではなく、一度の摂取だけで腸内環境が大きく変化するものではありません。
そのため、日常生活の中で継続的に取り入れることがポイントになります。
例えばおやつとして与える方法であれば、毎日の生活の中で無理なく続けやすくなります。
愛犬の体調を見ながら、日常のケアの一部として乳酸菌を取り入れていくとよいでしょう。

まとめ
犬のお腹の調子は、食事や生活環境、年齢などさまざまな要因の影響を受けます。
軟便や下痢が続く場合には、腸内環境のバランスが乱れている可能性もあります。
腸内環境を整えるためには、食事内容や生活環境の見直しに加えて、乳酸菌を日常的に取り入れる方法もあります。
おやつとして与えられるタイプであれば、愛犬へのご褒美として楽しみながら続けることもできます。
愛犬のお腹の調子が気になるときは、生活習慣を見直しながら、必要に応じて乳酸菌も取り入れましょう。
【参照元】
・二川教授のケンコウラボ https://nikawa-labo.jp/L8020.html
・研究開発|ニチニチ製薬 https://nichinichi-phar.co.jp/wpt/research/#raw
監修いただいたのは…
2014年 麻布大学獣医学部獣医学科 卒業
フリーランス獣医師
陶山 雄一郎 先生
麻布大学獣医学部獣医学科を卒業後、獣医師として犬・猫の診療に携わってきました。 現在はフリーランス獣医師として、臨床現場に立つ一方で、全国の動物病院における情報発信やコンテンツ監修にも取り組んでいます。
日々の診療の中で感じるのは、飼い主さまが「正しい情報を知ること」で、ペットの選択肢や安心感が大きく変わるということです。
一方で、インターネット上には情報があふれており、何を信じてよいのか分からず不安を感じている飼い主さまも少なくありません。
そのため監修では、専門的な内容であっても、「飼い主さまが正しく理解し、安心して選択できること」を大切にし、実生活に活かしやすい表現や考え方を心がけています。
犬や猫の健康管理、食事、予防医療、日常ケアなど、飼い主さまの疑問や不安に寄り添いながら、日々の暮らしの中で役立つ情報をお届けすることを目指しています。



