犬の熱中症は危険!
応急処置と危険な状況別の対処法

01犬の熱中症は危険!応急処置と危険な状況別の対処法

暑い日が続くと、人にとっても、犬にとっても危険です。熱中症には十分気をつけたいですね。今回は愛犬のための熱中症の対策と予防の方法をご紹介します。

目次

  1. 犬の熱中症ってどんな症状
  2. 緊急時の熱中症の対処法と応急手当
  3. 熱中症になりやすい状況と対策
    • 状況1.車の中
    • 状況2・締め切った室内
    • 状況3.野外の繋留
    • 状況4.散歩中、散歩の後
  4. 4.熱中症になりやすい犬種
  5. まとめ

1.犬の熱中症ってどんな症状

犬は人間と違って汗腺をもっていないため、汗をかきません。
口を開け舌を出して「ハァハァ」と苦しそうに息をするのは水分を蒸発させて体温を少しでも下げるためです。しかし、気温が高い時には体温はなかなか下がらず、正常な体温を保てなくなり、脱水や高熱といった熱中症の症状が現れるのです。

熱中症の症状

  • 激しくあえぐような息をする
  • 足元がふらつ
  • 意識が無くなる
  • 大量のよだれが出る
  • ぐったりする

2.緊急時の熱中症の対処法と応急手当

犬が暑さによる熱中症で倒れたり動けなくなった様子が見られたら、すぐに動物病院に連絡をして指示を求めましょう。そして同時に、急いで体を冷やす工夫をしてあげてください。

一般的な応急処置としては、まずは上昇した体温を下げるために、抱きかかえられる小型犬なら浴槽などで水に身体ごと浸してあげます。大きな動物の場合は身体をタオルで覆い、水をかけて冷やします。濡れた冷たいタオルで身体を拭いたり、全体に水を吹きかけてあげることも有効です。扇風機などで風を送ってあげれば、その分気化熱を吸収するので体温を下げる効果も得られます。

02犬の緊急時の熱中症の対処法と応急手当

水が飲めるようなら、一度に飲ませずに、少しずつゆっくりと水分補給をさせてください。飲めないような場合は口を濡らしてあげます。大量に飲ませることは嘔吐の原因ともなりますし、無理に飲ませることは危険を伴いますので避けておきます。

すぐに動物病院へ連れて行くことができない場合は、前述の応急手当をしながら涼しい場所に犬を移動させて安静にさせます。散歩中や外で倒れてしまった場合は、近くのお店などで水を借りることができるようなら同様に身体を冷やすようにしてください。

3.熱中症になりやすい状況と対策

それでは、犬が熱中症になりやすい4つの状況とその際の予防・対策法をご紹介していきます。

  • 状況1.車の中
  • 状況2.締め切った室内
  • 状況3.野外の繋留
  • 状況4.散歩中、散歩の後

状況1.車の中

03犬が熱中症になりやすい状況と対策

■原因

愛犬と一緒に車でお出かけしたり、ドライブやキャンプを楽しむワンちゃん連れのご家族もよく見かけます。でも、エアコンを止めた閉め切った車の中の温度は、あっという間に高温へ急上昇。「曇りだから大丈夫」「窓を開けてきたから」と、油断は禁物です。

■予防と対策

いかなる場合でも閉め切った車内にペットを残したまま離れてはいけません。必ず一緒に車外ヘ連れて出てください。炎天下の夏だけではなく、春や秋の季節でも車の中は予想以上に高温になり熱中症の事故が起きることもあります。十分な注意が必要です。

状況2.閉め切った室内

閉め切った室内の熱中症の危険

■原因

閉め切った室内も、車と同様に室温が高くなるので、「愛犬だけのお留守番」には要注意。
特にケージやサークルに入れたままでは、高温となった室内で、涼しい場所に移動することもできずに熱中症になってしまいます。
室内を自由に移動ができるなら、自分で涼しい場所(風呂場のタイルの上、玄関など)を探して歩くことができますが、真夏の閉めきった室内は、太陽がまともに差し込み、気密性の高い集合住宅では風も通らないので想像以上に室温は上昇します。

■予防と対策

エアコンを使用する

愛犬だけのお留守番の場合は、エアコンを使用するのが安全です。クールマットを使っても、閉め切った部屋では室温が上がってしまい危険です。特に機密性の高いマンションは注意が必要となります。

たとえ扇風機だけを利用しても、閉め切った温度が上がった室内では体を冷やす効果はほとんど得られません。人だと扇風機の風で、汗が蒸発するので涼感を得ることができますが、汗をかかない犬は風が当たっても涼しいとは感じないからです。扇風機だけでなくエアコンとあわせて利用すれば効果は上がります。

室内と屋外との極端な温度差は犬の体にもよくありません。エアコンでの冷やしすぎに気をつけ、適温で稼動させるようにしてあげてください。

状況3.野外の繋留

野外での繋留の危険

■原因

直射日光のあたるような場所に、愛犬を繋いでおくことは絶対にやめましょう。
屋外で飼っている場合、短いリードに繋いで、炎天下で身動きができない状態では、熱中症になってしまう危険があります。
広く動けるように長いリードで繋いでも、逆にリードが絡まってしまい、動きが制限されてしまう場合もあります。屋外に繋留する場合には、日陰に逃げることができないと熱中症になってしまいます。場所も、コンクリートの上などでは、かなりの高温になっているので大変危険です。

■予防と対策

室内に入れる

屋外で飼っている場合は、せめて暑い時間帯だけでも玄関や空調が入る場所に入れてあげましょう。

日陰を作る

どうしても屋外で飼育する場合には、日陰になる涼しいところ、適度に風が流れて熱がこもらないところに繋留または小屋を置くようにします。
ただし、直射日光が当たらなければそれでOK、ということでは決してありません。風通しが悪かったり、コンクリートの上など熱を持ちやすい場所は日陰になっていても気温も上がりますし、時間が経てば日陰の位置も変わります。愛犬だけでのお留守番は要注意です。
犬舎に葦簀(よしず)などを立てかけてあげるのも効果的です。水をまいて地面を冷やしてあげるなどの工夫をしてあげましょう。買い物の時など、店の先に一時的に繋ぐ場合も同様に注意してください。

飲み水を欠かさない

新鮮な水をいつでも飲めるようにしておき、脱水症状にならないよう気を付けてあげましょう。

状況4.散歩中、散歩の後

04散歩中、散歩後の熱中症対策

■原因

日中のアスファルトは熱く焼けており非常に高温です。
また、人間よりも地面に近いところを歩く動物たちにとっては照り返しの熱もあり、ずっと暑い思いをしています(地面に手を近づけてみればどれくらい熱いかがわかりますよ)。
また、水分の補給をしないで散歩や運動を続けると、脱水症状により体温調節ができなくなってしまうこともあります。

■予防と対策

散歩は早朝か温度の下がった夜に

日差しが強く、気温の高い日中の時間帯は散歩に行かず、早朝か温度の下がった夜に行くようにしましょう。
日が暮れても、日中太陽にさらされていたアスファルトの道路はまだまだ熱をもっているので、気を付けてあげてください。

水分は十分に補給して

水筒・ペットボトルに冷たい水などを入れて持っていきましょう。ハァハァと暑がっている様子が見られたら、日陰を探してその場でちょっと一休み。途中で水を飲ませるなど、休憩も必要です。

長距離の散歩コースは選ばない

もし何かあっても、すぐに自宅へ戻ってこれるよう夏の時期は家の近くを中心にした散歩コースを選び、長距離の散歩コースは選ばないようにしましょう。また、日陰のある、公園のような土、草のある場所を選び、ゆっくりとした散歩だと愛犬への負担が少なくなります。

犬や飼い主さんの体調をよく考慮して

高齢や肥満の犬、あるいは下痢などで体調を崩しているときなどは、より熱中症の危険が増します。「毎日の日課だから散歩へ連れていかないと…」と、無理をして散歩に出ないようにしましょう。
そんな時のために、室内や庭でも排尿・排便ができるように普段から練習しておくと、いざという時にも安心です。

4.熱中症になりやすい犬種

バグ、シーズー、ポメラニアンなど短頭種と呼ばれる犬種は暑さに弱いと言われています。
理由は、マズル(口吻)が短い分、マズル内で空気が冷却されずに暑い空気が直接体内に入ってくるためという説があります。短頭種を飼っている場合は、特に気をつけてあげてください。

5.まとめ

人にとっては快適な気温でも、全身が被毛におおわれた愛犬にとっては暑い場合があります。また、外出時などは愛犬の方が熱い地面により近いため、なおさら注意が必要です。
真夏だけでなく、日中の気温が上がってくる時期には愛犬の熱中症防止を心がけてあげてください。
年々、温暖化の影響もあり、夏が暑くなってきています。エアコンだけに頼らず、打ち水やよしずなどを活用しながら、暑さによる事故のないよう色々な工夫で暑い時期を元気に乗り切りましょう!

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