愛猫としあわせなシニア期を送るために
愛猫の元気な様子をずっと見続けられることは、飼い主さんの喜び。
飼い主さんにも猫ちゃんにも、しあわせなシニアライフを
目指して、シニア期と上手に向き合う考え方や
変化の気づき方を、服部先生と一緒に考えます。
やはり多くの飼い主さんが愛猫の
変化を感じていました。
10歳を過ぎた頃からなんらかの変化を感じることが多いようです。
高齢に伴った変化がいろいろ出てきます。
病気などの兆候が隠れていることもありますので、
気になることがあったら動物病院でご相談くださいね。
- 腎機能は、12~13歳頃から低下し、15歳を超えると、約3割の猫が何かしらの腎臓病を患います。いつもより飲水量が増えた、尿の量が増えたな、と思ったら、迷わず獣医師さんに相談。水をよくあたえ、脱水させないで。
人は言葉で伝えることができますが、猫にはそれができません。
動物の中でもとくに猫は『異常を隠したがる』傾向にあるんです。
まずは愛猫の様子をしっかり観察&チェック!
飼い主さんが気づいてあげられるかが、早期発見のポイントです。
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計量カップで水の量を測ってチェック。最初に入れた
水の量から、残った水の量を引けば飲んだ量が分かります。
メモリが付いている器を使うのもいいですね。 -
尿・便の状態・回数をチェック。
とくに尿の量は計測が難しいので、排尿後の固まった砂と定規をいっしょに撮影。
固まった砂のサイズを比較しましょう。 -
食事の量・体重をチェック。猫の肥満は糖尿病や皮膚病等のリスクが上がります。
食事の量を測り、適量を心がけましょう。 痩せすぎも要注意。食欲旺盛なのに体重が減るのは危険信号(1ヶ月で5%低下はさらに注意)。
甲状腺機能亢進症や糖尿病、腫瘍などの可能性があります。
毎日のスキンシップには、お手入れ以外に、とても重要な役割が。例えばブラッシングなら「右足を触られたくない?」「しこりがある?」など、触れることではじめて分かる異変に、気づけるチャンスです。
また、歯みがきも歯周病や口腔内の異変に気づく“触診”の役割も。ブラッシングも歯みがきも、無理ない程度でゆっくりやさしく。あきらめないで、いろんな工夫をしましょう♪
大袈裟な猫はいないと言えるほどに、痛みを隠したがるのが猫。
人(子ども・高齢者)に置き換えると分かりやすく、人が脚をひきずっているのを見て、そのうち治るだろうと楽観的に考える人は少ないですよね。自分の子供なら、すぐに病院に連れていくでしょう。
また、「老化かもしれないし、病院へ連れていくのは過保護かな…」と思わないで。
異常があってもなくても、診察に来てくれることは、病院側にとって決して迷惑ではありません。
もし異常がなかったら、獣医師にとってもそれが一番の喜びですからね。
愛猫の不調・病気に気づいてあげられるのは飼い主さんだけ!とはいえ、何をしたらいいかわからないし不安もありますよね。
下記のシートを参考に、普段との変化をまずはチェックしよう♪
老化のサインと思う中には、病気が隠れていることも。その判断ってほんとに難しいですよね。
無理に判断せず、上記のシートを参考に、獣医師さんに相談しましょう♪
定期的に健康診断を受けておくことは、とっても安心につながりますよね。
10歳までは年に1回、それ以降は年に2回のペースでの定期検診がオススメです。
さらに自宅での飼い主さんチェックと、2重の想いやりが早期発見へつながります!