【専門家監修】シニア犬（老犬）と幸せに暮らすための介護のヒント

犬は老化により筋力が低下したり、関節の可動域が変化することで、歩く速度が遅くなったり、ふらつくことやつまずくことが増えてきます。ただし病気が隠れていることもあるため、まずは動物病院を受診することが大切です。

犬は老化により体が変化し、食の好みや必要なカロリー、食べやすい環境が変わってきます。また、嗅覚や味覚の衰え、舌を動かす力・飲み込む力の低下などが理由でご飯を食べなくなったり、食べる量が減ることも。愛犬の年齢や状態に合わせた食事内容・環境を整えてあげましょう。

犬は老化により体力や筋力、排泄機能などが低下し、トイレに行く気はあっても間に合わないことが増えていきます。愛犬がうんちを踏んでしまい体もお部屋もうんちまみれになることも..。愛犬のできないをサポートしてあげましょう。

犬がシニア期になると、うろうろと歩き回る「徘徊」がはじまったり、「夜鳴き」、「昼夜逆転」に悩まされることがあります。老化による認知症やストレスなど、原因はその子によって異なります。まずは、動物病院を受診し原因を突き止めることが大切です。

犬は老化や病気・ケガなどが理由で寝たきりの状態になる場合があります。犬の体がマットや床と長時間接することにより、床ずれ（皮膚や筋肉が壊死してしまう） になってしまうことも。愛犬の状態に合った介護マットを選ぶことが大切です。

シニア期になると人間でもよく耳にする「認知症」は犬でも発症することがあります。「認知症」は老化などにより、認知機能が低下し「行動の異変」となって現れる病態です。徘徊や夜鳴き、昼夜逆転、粗相など様々な症状があります。