ターキッシュバン

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ターキッシュバン（またはターキッシュ・バン）は、トルコ領のヴァン湖周辺に棲息する野生種からつくり出されたネコの品種。ターキッシュバンの祖先であるバン猫とは、当初からかなりの特徴の違いがある。全身は白いが、頭と尻尾にだけ模様が浮かんでおり、そこからこのような柄の猫を、品種にかかわらず「バン」と呼ぶことがある。「バン」という略語は、ターキッシュバンの柄をつくり出している、まだらかぶちのある遺伝子を持った白猫を言い表すのに使われている。まだら模様自体は、多くの品種に見うけられ、イエネコにはありふれた模様となっている。そのため、バン猫の血を引いていなくともターキッシュバンと似た模様の猫を、ヴァナライクと呼ぶこともある。
ターキッシュバンは体の大きなネコである。体重は雄で9kgに達し、雌ではその約半分になる。大きな足とさざ波が立っているように見える硬い筋肉構造により、本品種が高い跳躍能力をもっていることが分かる。容易に助走なしで床から冷蔵庫の上まで飛び上がることができる。この能力は成熟するのが遅く習得するのに3年から5年かかる。また、物を取って戻ってくる技能にも優れており、こちらは習得が早い。ターキッシュバンは冬になると首周りが大きな襟巻や瓶ブラシのような毛に覆われる。一方、暑い夏の間はそれらの毛は抜け落ちる。ふっくらとした尾は一年中変わらない。