Vol.6 毎日のスキンシップ スキンシップは飼い主と愛犬の絆を深める大切な習慣です。体にふれさせてくれたらごほうびをあげ、スキンシップはいいことだと教えましょう。ふれられることに慣れていると、人を信頼し、動物病院で処置を受けるときやトリミングしてもらうときなどにも抵抗感がなくなります。成長するにしたがって難しくなるので、なるべく子犬の時期から始めたいものです。

(1)リラックスポーズでお腹マッサージ

まずはワンちゃんの緊張をほぐすことから。床やソファに足を伸ばしてゆったりと座り、愛犬を仰向けに乗せます。このリラックスポーズの姿勢がとれると、マッサージなどをしやすくなります。仰向けを嫌がるコなら、横向きに寝かせてもかまいません。

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リラックスポーズがとれたら、手のひらで「の」の字を描くようにお腹をやさしくなでる。ふれさせてくれたら、合間にごほうびを。

(2)脚のストレッチ&肉球マッサージ

脚にふれられるのに慣れていると、散歩から帰ったときの足拭きや爪切りも嫌がらなくなります。また、日ごろから肉球をマッサージしていると、老化予防にも役立ちます。

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曲げた脚の関節に手を添え、両手を使って自然に押し出すように曲げ伸ばす。これをゆっくり数回繰り返す。
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人間の足裏同様たくさんのツボがある肉球を、指でマッサージ。肉球の間もやさしく押してあげよう。

(3)耳

寝ているときでも物音がすると耳をピクンとそばだてるように、犬は耳を頻繁に動かしています。やさしくマッサージして、緊張を解きほぐしてあげましょう。耳のトラブル発見のきっかけにもなります。

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耳の付け根から縁に向かって指で軽くはさみこんだり、付け根をやさしく回してもみほぐす。垂れ耳や長毛のコは、裏返してチェックすることも忘れずに。

(4)口元マッサージ&歯みがき

顔にふれられることを嫌がるワンちゃんを見かけますが、歯みがきや薬を飲むときなどに、口元をさわらせてくれないと困ります。ほんの少しずつふれることから始め、歯みがきができるまでにしておきましょう。ちなみに、歯みがきは歯周病予防のためにも大切です。

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「いいコだね」とやさしく声をかけながら、頬のあたりを手で軽く押す。
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顔にふれることができるようになったら、唇を押し上げて歯にふれてみよう。
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歯にふれることができるようになったら、歯みがきに挑戦。犬用歯ブラシに犬用歯みがきペーストをつけ、はじめはなめさせるくらいのつもりで歯にふれたら数秒ですぐ離し、これを繰り返す。徐々に歯に当ててみがくようにする。

(5)背中マッサージ&ブラッシング

どんな姿勢でもかまわないので犬がリラックスしているときに、体全体をやさしくなでてあげましょう。こうすればブラッシングもしやすくなります。動物病院で注射を打ってもらうときの抵抗をなくすため、首の付け根あたりをつかむことに慣れさせておくのもいいでしょう。

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背骨に沿って上から下へ、手のひら全体でやさしくなで下ろす。
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ラバーブラシでブラッシング。ブラッシングはお手入れだけでなくマッサージ効果もある。ブラシは犬種や目的にあったものを選ぶ。