ペットと共に生きること

「人と動物が一緒に暮らしていく」うえで、考えて欲しいことを、さまざまな取材を通して紹介します。ちょっぴり硬い話題が多いけれど、ほんの少し、一緒に考えてみませんか?

第16回 いつまでも、憩いの場所でありますように

そろそろ春の息吹が
そこかしこで聞こえ始めています。
そうなると、
犬を連れて、広い公園や河川敷へ出かけたくなりませんか?

散歩用のリードを着けて、
うららかな春を、ペットと一緒に謳歌したい。

でもそこに、ほかのペットの排泄物があったら
どうします?

拾いますか? 見て見ぬフリをしますか?

今日は、そんなお話。

img01

飼う人飼わない人、それぞれの事情

犬を連れての散歩は、
家の近所の決まったコースか、近くの公園まで。
公園に行った場合は、
そこでほかの飼い主とおしゃべりしたり、
犬を休ませたりもしますね。

しかしその公園が今、大変なことになっています。
というのも、
最近は飼い主のマナーの悪さなどから、
ひどい場合はペット同伴での公園利用の禁止を
決める場所も出てきているのです。

マナーの悪さにもいろいろあります。
排泄物の後始末をしない場合、
ほかの犬とケンカになっている場合、
はたまた、他人に危害を加えるなど…

公園は文字通り公共の場。
自分の庭では決してないのですが、
中には、「ちょっとぐらい…」という気持ちで
犬の排泄物をそのままにしていたり、
おしゃべりに夢中になるあまり、
犬同士の機嫌が眼中になかったり。
迷惑以外のなにものでもありませんよね。

そしてそんな様子を、
公園に来た、犬を飼っていない人が見たらどうでしょう。
間違いなく嫌な気持ちになります。
くつろぐために公園へ来たのに、
周りが騒がしくてドキドキ、ハラハラ。
座ったベンチの下に排泄物が放置されていて
しかめっ面。
こんな状況が多々あって、苦情が増えると、
そりゃあ、利用禁止も考えたくなるというもの。

でも、禁止されると困るのは、犬を飼っている人。

ならば、犬を飼っている人の方が変わらなきゃ、
いけないのではないでしょうか。

続きを読む