ペットと共に生きること

「人と動物が一緒に暮らしていく」うえで、考えて欲しいことを、さまざまな取材を通して紹介します。ちょっぴり硬い話題が多いけれど、ほんの少し、一緒に考えてみませんか?

犬も人も、楽しみながらマナーを身に付けよう

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飼い主の方が変わる、それを
イベントとして広め始めている団体が、
大阪の寝屋川市にあります。
それが市民団体の「ORANGE DOG」さん。
ドッグスポーツの訓練などを通して、
犬のしつけなどを行っている
「BIG DOG」の中に、事務局があります。

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「ORANGE DOG」の活動には、
老人ホームを訪ね、ドッグダンスで楽しんでもらったり、
ふれあってもらうことで安らいでもらったり、多岐にわたります。
なかでも最近注目されているのが、
年2回開催されている「ドッグズウォーク」というイベント。

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近くの淀川河川敷や深北緑地を舞台に、
100人近い人が集まり、敷地内のゴミを拾います。
もちろんそこには、ほかの犬の排泄物もあります。
でも、イベント中はトングなどで参加者が拾うのだそう。
躊躇はあるものの、イベントだからできるのです。
そんな活動を通して、
参加者は“公園をきれいにする”“他の飼い主や犬との交流”
といったことを身体で覚えていくのです。

ゴミ拾いのあとは、参加者のお楽しみ、
“犬文字記念撮影”

テレビでも紹介されているので、
すでにご存知の方もいるかも知れませんが、
これがその様子。

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遊びのようにも見えますが、
きちんと犬が「待て」を持続できるか、
飼い主が犬にその命令をちゃんとできるか、
なかなか奥が深い。
だからこそ完成した喜びは、ひとしおでしょう。

そう、みんなでゴミを拾い、みんなで写真を撮る。
そんな共有活動を通して、マナーアップを目指すのです。

ドッグズウォークを繰り返すことで、
最初はほかの犬の排泄物処理に抵抗があった人も、
普段出かける公園で排泄物を見つけた際、
さっと拾えるようになるかも知れません。

ほかの犬と公園で遭遇しても、
適度な距離を保つことを、
犬に伝えられるようになっていくでしょう。

その様子を、犬を飼っていない人が見たら、
「マナーの悪い人ばかりじゃない」
と感じてもらえるはず。

ドッグズウォークは、そのためのきっかけなのです。

飼い主が自覚し、自ら行動する。
その先に、
「公園はいつまでもみんなのもの」
という将来が見えるわけです。

犬との共生推進活動

ORANGE DOG

大阪府寝屋川市点野1丁目4-3
「Training House BIGDOG」内
電話/072-838-2571
HP:http://orange-dog.jp/
E-mail:orangedog@live.jp

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