暑さにぐったりしていた愛犬たちも秋風とともに元気復活。散歩が心地いい季節になってきました。といっても引っ張りグセがあると、軽快な歩きは楽しめません。今回はいろいろなタイプの引っ張りグセの悩みにお答えします。 |
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この方法でリードを固定して脇を締め、胸を張って歩き出します。そうして犬が少しでも引っ張ったら、すぐその場で止まります。すると犬も立ち止まります。少し戻ってくるような感じでリードをゆるめたら、また歩き出すようにしましょう。これを繰り返しているうちに、引っ張ると歩いてもらえなくなることを学び、飼い主と歩調を合わせるようになっていきます。 これが基本的な歩き方ですが、さらにサポートしてくれる首輪&リードを活用すると効果的です。引っ張るタイプにおすすめはイージーウォークハーネスです。(写真2)。胸部を横切る1本のストラップによって、どんどん前に進もうとする力をやさしく抑えます。 ただし、このイージーウォークハーネスを着ける場合、抜け防止のためにQ3で紹介するプレミアカラーを同時に装着しましょう。この2つなら1本のリードで装着できるようになっています。 |
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また、一般のリードを使って、Q1でおすすめしているイージーウォークハーネスと同様に前へ行こうとする力を抑制する方法もあります。長め(180cm~200cm)のリードを用意し、首輪から40~50cmのところを片手で持ち、もう片方の手で端を持って犬の胸部にかかるようにして前に回します(写真4)。こうするとちょうど馬の手綱の感覚と同じになります。慣れたら2ヵ所とも片手で持って散歩してもいいでしょう。 |
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またフードやおやつを手に持って、犬の鼻先に持っていき、そのままの状態で歩き続けるのも手です。フードに誘われて歩くようになります。 シェルティなどの頭の小さい犬や首が太いパグなどの犬種は、後ろへ引っ張ると、首輪がスポっと抜けてしまうことがあります。そういう心配は、ハーフチョークタイプのプレミアカラーをすることで解決できます(写真5)。ふだんはゆったりしていますが、リードを引っ張ると首に密着するので抜けません。あらかじめ首を締め過ぎないように調節しておくので、犬にストレスをかけず、しつけ全般にもおすすめです。 |
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ふだんから歩くしつけを十分している人でも、どういうわけか階段では練習したことがないというケースが少なくありません。上りは少々引っ張られても「楽に上がれてラッキー」ぐらいですみますが、下りはそういうわけにはいきません。 まず階段を下りるときには、「今から階段を下りるよ、ゆっくりね」という合図も込めて、直前で「オスワリ」をさせてごほうびを与えます。そうして一旦落ち着いてから下り始めます。急いで下りそうなときには、手にフードを持って気を引きながら一段ずつゆっくり下りるようにします。もし、自分より早く行き過ぎたら、少し戻ってやり直し。下り切ったところで再び「オスワリ」をさせてごほうびをあげます。これをくり返し練習すると、階段で突進することはなくなるでしょう。 さらに上達を願うなら、下り始める前に、「マテ」をさせ、下り切るときには後ろ足だけが階段に残っている状態で「マテ」をさせます。これに慣れたら、同じ位置で「マテ」と声をかけずに止まるようにします。こうするといずれ犬が階段の終わりを教えてくれるかのように止まるようになることもあります。 |
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小型犬の場合は、リール式になった伸縮タイプのリードを使います。座り込んでしまったら気付かないフリをしてリードを伸ばして先に進み、物陰に隠れます。するとほとんどの犬は見えなくなった飼い主の姿を探そうとして歩き出します。そこで姿を現せば、大喜びで駆け寄ってくるはず。「歩かないと飼い主はいなくなる」と学習させられればOKです。ただし、この方法は危険性のない場所で行うようにしましょう。 中・大型犬の場合なら、進行方向と逆向きの、座り込んでいる後ろ足に向けてリードを斜め下に引くと、自然に立ち上がります(写真6)。立ち上がったらフードなどのごほうびをあげ、さっと歩き出しましょう。 いずれの場合も、あまりにも歩くことを嫌がるようなら、足腰に不具合が生じていたり、病気の可能性もありますので、獣医師に相談してみましょう。 |