健康・しつけ・くらし記事 獣医師さんのアドバイス

愛犬とでかける夏休み

カヌー

カヌーやボートに乗る機会には、愛犬も家族といっしょに乗せてあげたくなりますね。そんな時、犬の体は必ず水に浮くようになっているというものの、念のため、人間と同様にライフジャケットを着用すると安心です。暴れたりしないようにリードをつけ、しっかり支えてあげましょう。

スイミング

レトリーバー種など水が大好きな犬にとっては、泳げることはなによりのごほうびです。おもいっきり遊ばせてあげたいものですが、海や湖で泳ぐ場合には、トラブルを防ぐため人が泳がない場所や時間帯を選ぶのがマナー。犬にとっても夏の昼間の日差しは負担が大きいので、早朝や夕方が適しています。
おもちゃは柔らかくて水に浮くものを選びましょう。硬いものでは口が締まらず、隙き間からたくさん水を飲んでしまいます。柔らかくて丈夫なラテックスゴム製のものなどがおすすめです。
深い場所で泳ぐときやボートなどに乗るときには、ワンちゃん用のライフジャケットを着用していると安心です。ジャストフィットするサイズを選びましょう。
愛犬用のサングラス。紫外線をカットし、オシャレ度も満点。水辺の人気物になることうけあいです。
輝く水辺へ

宝さがし

人のいない砂浜などでするのにおすすめの遊び。ボールやおもちゃを埋めておき「探して!」と合図をかけてみましょう。掘り当てられたらほめてごほうび。遊んだあとは穴を埋めることと、砂まみれになった愛犬のアフターケアをお忘れなく。


この時期、熱中症には要注意!!
  飼い主さんもワンちゃんたちも、くれぐれも熱射病には注意してください。日陰や涼しい場所での休憩、水分の補給なども忘れずに。楽しいからって無理をしてはだめですよ。  
愛犬とでかける夏休み

沢遊び

川で遊ぶときはまず、ガラスや釣り針など危険なものが落ちていないか、よくチェックしてから始めましょう。特に川の場合、落ちていた釣り針で足裏をケガすることもありますので、注意が必要です。ロングリードを着けたら、飼い主さんも濡れてもいいスタイルでGO!

河原や川底のデコボコから足を守るブーツ。水に強いウェットスーツ素材で、足裏をしっかりとホールドします。現地で初めて着用すると慣れないワンちゃんもいるので、ふだんから履き慣らせておくといいでしょう。
はじめてだったり水が苦手なワンちゃんを、水に慣れさせる方法がこれ(左)。飼い主が先に水の中に入り、フードやおやつを乗せた容器に水を浮かべて呼び寄せます。少しずつでも水に入ってきたら、ほめてごほうびをあげましょう。はじめは怖がっていたのに大好きになったというケースも多いものです。

地面からダメージを防ぐプロテクトワックスです。遊び始める前に直接肉球にぬっておきましょう。

After Care 真水で洗い、しっかりタオルドライ
  楽しい水遊びもやり過ぎは禁物。ワンちゃんの体調も考えて無理はしないように気をつけましょう。余裕のあるスケジュールと行程を組んで、事故の無いよう安全第一を心掛けて楽しい夏休みをお過ごしください。
また、海や川で遊んだあとには、必ず真水のシャワーで洗い流しましょう。その場に水道がない場合、帰ってからすぐ洗うようにします。濡れた体のまま放っておくと、蒸れて皮膚炎などを起こすことがあるので、しっかり拭いておきます。超吸収タオルなら綿タオルよりかさばらず、1枚でも拭き取れるのでおでかけにも最適です。
 
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