健康・しつけ・くらし記事 獣医師さんのアドバイス

愛犬とでかける夏休み

緑の高原へ

夏休みはもうすぐそこにやってきています。いつもとは違ったダイナミックな体験をするチャンス到来。ワンちゃんを連れて野山や水辺へでかけてみませんか。自然の中でいっしょに楽しめる遊びを、注意点やアフターケアとともにご紹介しましょう。

かけっこ

高原や草原では、愛犬を思い切り遊ばせてあげたいもの。シンプルですが、いっしょに走り回るだけでも気持ちがいいものです。その際、大切なことは必ずリードを着けること。いつものお散歩用から10m程度のロングリードにチェンジしたら、まずは自由に動き回らせて、一番離れたときの距離感を確認させておきます。ロングリードを使うときには、摩擦によるケガ予防のため手袋を着用しましょう。


山や高原へ出かけるときには、ふだん動物病院で処方してもらうノミダニ対策のほかにプラス&の虫よけ対策をしましょう。ハーブを包み込んだ、バンダナはとっても手軽に使えるアイテムです。虫よけと同時におしゃれ度もアップ。また体に直接吹きかける、天然成分でやさしい香りのスプレーもあります。


ディスクキャッチ

野外で遊ぶおもちゃの定番がフライングディスク。遠投は投げるほうの技術も必要なので、無理せずキャッチしやすい場所に放ってあげましょう。ボールやおもちゃ類を投げて遊ぶのもいいですね。あまり跳ねすぎず、柔らかい素材のほうがくわえやすくておすすめです。


ハイキング

山道や遊歩道でハイキング。自然の中だからこそ、なるべくワンちゃんにはのびのびと歩いてほしいものです。犬が遠ざかれば伸び、近づくと縮むしくみの巻取り式の伸縮リードを使えば、犬の運動量が多くなり、歩きやすく自由に自然な散歩ができます。ただし、他の人と行き交うときには、リードを短く調節して迷惑をかけないように注意しましょう。


かくれんぼ

ひとりがワンちゃんを連れている間に、別の人が気付かれないように木の陰などに隠れます。見えなくなったら犬を連れている人が「探して」と指示します。においだけで見つけられない場合は、ヒントをあげましょう。例えば、隠れている近くにおやつやフードを地面に点々と置き、たどっていくと発見できる、なんていうのはワンちゃんも大喜びです。帽子や手袋など、隠れている人のにおいのするものを置いておくのもいいですね。

After Care ブラッシングでゴミや虫をチェック
  山や野原で遊んだあとは、木屑や土汚れ、植物の種などがたくさん付いています。虫が付いていることもありますから、十分なお手入れをお忘れなく。短毛の犬は湿らせたタオルで拭くと、すっきり汚れが落ちます。長毛の場合はトリミング用品で念入りにブラッシングしましょう。肉球の間などにゴミがはさまっていることも多いので、チェックを怠りなく。
 たっぷり走ったあとは脚のストレッチを。横向きに寝かせ、ゆっくりしたテンポでやさしく関節の曲げ伸ばしをしましょう。
 
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