”さわられる=気持ちいい”と思ってもらうことが、ふれあいの第一歩!
さわられて気持ちいい所はそれぞれなので、愛猫の好きなポイントを見つけてあげてください。
ペットウェルネス
牧田 明美先生
&プーくん(スコティッシュ)
”ペットマッサージ”について海外で学び、インストラクターの資格を取得。現在はペピイ動物看護専門学校の講師も務める。
どこをさわったら喜ぶのか、嫌がるのかを知ることは、大切なコミュニケーション。「うちの子、右足より左足が太いんだ!」などの情報は、ふれあう機会がないと知ることができないことです。猫ちゃんの様子を見ながら、喜ぶポイントをたくさん見つけてあげてください。
顔まわり
人差し指でゆっくり撫でる。
猫は顔は小さいので、人差し指だけで十分。耳・目・ひげのまわりの筋肉は良く動かすため疲れやすい部位。撫でることで筋肉をゆるませてあげることにもなります。
前足・後足
さすりおろすような感じで。
腕の付け根から足先に向かって撫でおろすイメージ。掴まれる感覚は嫌うので、掴まないように注意します。
肩・首
軽く押すようにマッサージ。
肩甲骨から腕の付け根までを、指先で押していきます。ごく軽い力加減で。
背中
手のひら全体でやさしく撫でる。
頭のてっぺんから、しっぽの先まで、毛並みに沿って軽く撫でてあげます。毛並みに逆らう撫で方はNG。
ココは嫌がる子が多いかも・・・
足先・肉球
敏感な部分なので、嫌がることが多い部分。
お腹
最大の急所のひとつ。嫌がらないなら、指3本くらいで円を描くようにマッサージすると、便秘が軽減されることが。
★嫌がるポイントも猫それぞれ。この他の箇所でも、嫌そうなら無理はしないで。
撫でられて嬉しい場所は、急所である場合が多く、「リラックスしすぎは危険!」と本能的に噛んだり蹴ったりしてしまうんです。
こんなサインが出たらやめ時!
● しっぽをパタパタ、ピシッ
気持ちいいときは、ゆらーん、ゆらーん。パタパタ早くなって、ムチみたいにパーン!とたたくようなら嫌になってきているサイン。
● のびーっと伸びをする
伸びをするのは気持ちいいからなのですが、横になってお腹を出している時にお腹を触ると猫キックが始まるかも・・・。
★猫は長時間じっとしているのが苦手。
短時間から始めて、嫌がるそぶりを見せたらすぐにやめてあげてください。
★始める前に・・・
● 飼い主さんも愛猫も落ち着ける環境で。
● アクセサリーや時計は外します。
● 静電気に気をつけて。
バチッとびっくりさせてしまうと、さわらせてくれなくなることも。乾燥する季節は濡れタオルで手を湿らせて。
●コツ1● やさしく、ゆっくりが鉄則!
スピードが早いと、イライラ・せかせかした気持ちに。ゆっくりさわることで、リラックス効果があります。また、筋肉をほぐしてあげることにもなります。
●コツ2● 愛猫が好むさわり方を見つけてあげて。
様子を見ながらちょっとずつ弱くしたり、強くしたり調節してあげてください。とろ~んとした表情は気持ちいいサイン。逃げてしまうなら嫌がっています。
さわる手つきもいろいろ試してみよう!
手の甲で撫でてあげて。
手の平を嫌がる子は「掴まれる!」と思うのかも。手の甲なら安心してくれやすいです。あとは短時間から慣らしてあげて。
歯ブラシなどで撫でてあげるのもおすすめ。
最初は手以外の物で撫でるのでもOK。歯ブラシは猫の舌の感触に似ていて、好きな子が多いといいます。
ブラッシング嫌いの子も、歯ブラシで慣らしてあげるといいですね。
猫は顔が小さいので、毛玉さえなければ顔まわりのブラッシングは歯ブラシでも十分。皮膚へのマッサージ効果もあります。