大切なペットへ与えるキャットフード

キャットフードの安全性



キャットフードは、2009年から執行されているペットフード安全法によって賞味期限や原材料、製造会社などを明確に明記することが定められています。この安全法によって比較的安全性は保たれていますが、選ぶ際に気を付けて確認しておきたいものです。

近年、ペットフードの多くは長期間保存が可能なものが多く販売されています。しかし長期間保存できるために多くの添加物が利用されていることが多いのです。添加物には防腐剤や香料、着色料、合成調味料などがあります。

添加物の中には人工的に作られたものが多く、その中にはアレルギーを起こす可能性が高い物質や発がん性の高い物質も多く用いられています。

人は見た目にも左右されやすいですが、猫は色の違いが人間ほど把握できないので着色料に関してはあまり意味がないと言えます。香料や合成調味料に関しても、素材が良い物を使っていればわざわざ味やにおいをつけなくても良い味と良いにおいがするはずです。香料や合成調味料がたくさん使われている場合、原材料が粗悪な可能性もあるので注意が必要です。

保存料や防腐剤として利用されているものも猫の体に悪影響を及ぼすと言われている物質が含まれている場合が多いのでキャットフードを選ぶ際には、国産で添加物が使われていないものや少ない物を選ぶことがおすすめです。



年齢別で選ぶキャットフードの種類



販売されているキャットフードは、子猫用・成猫用・シニア猫用と分かれていることが多いです。年齢に合わせて必要な栄養素などが調節されているので、年齢に合わせて選ぶことが大切です。

子猫の場合1歳未満を子猫と扱われており、成長期とも言います。成長期の子猫は、栄養がたくさん必要な時期です。ですが、まだアゴもあまり発達しておらず消化器官も未熟な場合もあります。子猫用のキャットフードは、成長期に必要な栄養素と成長途中の猫に合わせて栄養素や粒の大きさ柔らかさなどが調節されています。ドライタイプのキャットフードは少し柔らかめに作られていることが多く、食べやすい小さめサイズが多いです。固いエサが食べられるからと言って、成猫用のエサは与えず子猫用を与えることがおすすめです。

1歳から6歳くらいの猫は維持期と呼ばれます。動きが活発でエネルギーの消費も大きい時期で、たくさんの栄養素がバランスよく入っていることが大切です。成猫用のキャットフードは、噛み応えがありたくさんの栄養素がほどよく入っています。粒の大きさも大きいものが多く、かためなキャットフードが多いです。

6歳以上の猫は、高齢期と呼ばれいわゆるシニア層です。1日の消費量は徐々に減っていくので、維持期のままのフードを食べ続けていると肥満の原因となります。消化できる程度に抑えたシニア用のキャットフードを与えることが望ましいです。

また、年齢だけではなく飼育環境によって選ぶ必要がある場合もあります。室内飼い猫用のキャットフードや多頭飼い猫用、肥満猫用、毛玉ケアなどさまざまな種類があります。それぞれの猫に合わせたキャットフードを選ぶことが大切です。



キャットフードのタイプと与え方



キャットフードは、大きく分けて3種類のタイプがあります。

ドライタイプのキャットフードは、カリカリと硬めのものでカビがはえることを防ぐために12パーセント以下に水分量を保ち作られているものがほとんどです。他のタイプに比べると比較的安価なものが多く販売されています。

セミモイストタイプと呼ばれるものは、水分有料を25パーセントから30パーセントに調節されており発泡していないものです。品質を保つために添加物の使用と湿潤調整剤を加えていることが多いです。

ウェットタイプは、パウチタイプと缶詰タイプがあります。水分含有量が75パーセント以上とされており魚などの食感やにおいが多く残っているため好む猫が多いですが、価格が比較的高く開けてしまうと保管することが難しいです。

ドライタイプの場合、子猫は少しずつ与えることが大切で1日に3回から4回にわけてあげることが望ましいです。成猫に関しては、2回から3回ほどに子猫の時より回数を減らして行きます。

いつでもエサが食べられるよう常に置いておく状態のことを自由採食法と言います。手間はかかりませんが、食べている量を把握しづらく肥満になる可能性が高いです。エサの量とカロリー管理を飼い主が行ってエサを与える方法を定量給餌法と言います。知識や手間は必要ですが、体調の管理や体重の管理がしやすく、変化に気が付きやすいです。エサを与える時間を飼い主が決めて、決まった時間にエサを与える方法を定時給餌法と言います。手間がかかりますが、清潔に保つことができ小さな変化にも気が付くことができます。体調や体重の管理をしっかりと行うことができます。

また、多頭飼いの場合は1匹ずつにエサ皿を用意してそれぞれに与えることが大切です。それぞれの食べた量を把握でき、取り合いなどにもならずバランスよく与えることができるからです。