室内飼いに欠かせない!知っておくと便利な猫砂の活用術

愛猫家なら知っておきたい!猫砂活用術



猫を飼う場合、昔は家の中だけでなく自由に外に行けるようにする家庭が多い傾向がありました。しかし、外には猫にとって危険な道路があり、そこには多くの車やバイク、自転車が行き来しています。もちろん地域によっては車の数が少なく、猫が外を自由に行動できる場所もありますが、できるだけ外には出さず室内飼いをしている家庭も少なくありません。中には、犬のようにリードをつけて散歩させる光景を見かけたことがある方もいらっしゃるでしょう。

このように猫の飼い方にもいろいろありますが、室内の場合はトイレのことを考えないといけません。犬の場合は室内にトイレの場所を作り、ペットシートを置いてその上に排泄させたり、お散歩のときに排泄させたりします。猫にもペットシートを使うことはできますが、猫は排泄物を埋める習性があるのでペットシートの上でしない場合があります。本来なら外に出て土の上で排泄をしていましたが、室内飼いの場合はそれができないので、代わりに猫砂を使います。砂と言ってもいろいろな形状がありますが、水分を含むと固まる性質があるので排泄物の処理が楽になります。さらに消臭効果もあるので、猫の排泄物の匂いを抑えてくれるメリットもあります。

室内飼いだとどうしても排泄物の匂いが気になります。すぐに処理できればいいのですが、留守中はすぐに処理できませんし、梅雨時など湿気が多い時は匂いや雑菌が繁殖しやすいためとても不衛生になります。猫のトイレに専用の砂を使うことで、猫もトイレを覚えやすくなりますし自然に近い形で排泄ができます。消臭効果の高いものを選べば、室内にトイレを置いていても匂いを防ぐことができるので、飼い主にとってもメリットになります。また、猫砂は他の目的でも利用出来るところが注目されています。



猫砂の種類



猫のトイレに使う専用の砂は、水分を吸収すると固まるという性質があります。材質はメーカーによる多少の違いはあるものの、シリカゲル、鉱物、有機物の3種類が多く使われています。それぞれの特徴を紹介します。

シリカゲルは、食品をパック詰めする際に湿気を取るために入れる乾燥剤としても知られています。優れた吸収力を持つので、毎回交換せずに済みます。シリカゲルには、高い抗菌作用と消臭作用があり、万一飲み込んでも安全ということから人気があります。ある程度までは砂を交換せずに済みますが、限界を超えると吸収できなくなるので、そうなる前に交換する必要があります。

鉱物系の砂は、ベントナイトが使われています。粘土の一種で建築現場や陶磁器などにも使われる素材です。吸収性に優れていて、水分を吸収すると粘土ならではの粘着性で排泄物を包み込み固まります。高い消臭作用があることと、価格が安価であることから使いやすいのがメリットです。ただし微小なホコリがたちやすく、この微粒子は吸い込むことで健康被害のリスクがあるためデメリットもあります。

有機物としては、紙・おから・木屑などが一般的です。ペレット状や粒状になっていて、水分を吸収する前は非常に軽いので持ち運びに便利なところがポイントです。水分を吸収すると固まるので、汚れた部分だけを交換するタイプです。トイレに流せるタイプも多いので後処理が楽で安全性が高いですが、他のものに比べて価格は若干高めなってしまいます。このように、猫砂にもいくつか種類があり特徴も違います。手触りもそれぞれに違うので、愛猫が好むタイプを選んであげましょう。



猫以外の猫砂活用術



猫砂は種類により多少特徴は違いますが、水分を吸収すると固まること、消臭作用や抗菌作用があることから、猫のトイレ以外にも活用出来るとして注目されています。ここでは、猫砂の活用術を紹介します。

猫のトイレに使う砂は、水分を吸収すると固まるので処理が楽です。有機物系の砂を選べばトイレにも流せますし、燃えるゴミとしても処分できます。梅雨時や気温が高い夏の時期は、家の中の生ゴミが匂い不快な匂いを発します。ゴミの日が毎日ではない場合、ゴミ袋やゴミ箱に入れておいても匂いが漏れてくると、家中に生ゴミの匂いが充満してしまいます。そういう時は、ゴミ箱の底に猫砂を敷いて置くだけで、匂いを軽減させてくれる効果があります。万一水分が漏れてしまっても、砂が水分を吸収して匂いも抑えてくれるので、室内に不快な匂いが充満するのを防いでくれます。紙やおからでできている物ならキッチンで使っても安心ですし、土に戻るタイプもありますので、コンポストを使っている家庭ではリサイクルにも貢献できます。

さらに意外なことに、災害時にも活用できます。災害でライフラインがストップしてしまうと、水洗トイレが使えないという問題が出てきます。簡易トイレなどもありますが、全員が用意しているわけではなく、あっても数が足りないと使えません。こういう時は簡易トイレとして猫砂が活用できます。簡易トイレと同じ仕組みで、ビニール袋に砂を入れておき、バケツやダンボール箱にセットしておきます。そこに排泄して袋の口を閉じておけば、砂が固まるので漏れることはなく匂いも抑えてくれます。