特定非営利活動法人 動物愛護社会化推進協会(HAPP)シンポジウムレポート

2011年10月2日(日)に東京都葛西区民館において、特定非営利活動法人 動物愛護社会化推進協会(以下HAPP)主催の 秋の第8回公開シンポジウムが開催されました。 今回は、東日本大震災の発生直後から、動物救護に尽力された立場の異なる5名のパネリストを迎え、多方面から「飼い主が望む緊急災害時の動物救援体制を考える」をテーマに、それぞれの行ってきた活動や、これからの動物救援体制のあり方、課題などについてディスカッションが行われました。 かねてより、弊社はHAPPの趣旨に賛同し、支援を行っていた関係もあり、ペピイからも、西澤亮治(ペピイ事業部 取締役)がパネリストとして参加させていただきました。

パネリストからの報告

他にも各機関を代表する4名の方々がパネリストとして参加され、今回の震災における動物救護活動や問題提起をされました。

  • 「動物の愛護及び管理に関する法律」の監督省庁でもある環境省から西山理行氏(自然環境局総務課動物愛護管理室 室長)。
    震災直後に業界団体へ協力要請を行ったり、ペットの避難所受け入れ推進など、行政面での動物救護体制の整備を実施。
  • 山根義久氏(社団法人日本獣医師会 会長)。
    伴侶動物もさることながら、家畜も含めた全ての動物たちの救護に向けて、関係省庁との折衝や現地獣医師会による救護活動を実施。
  • 中川志郎氏(緊急災害時動物救援本部 本部長/財団法人日本動物愛護協会 理事長)。
    長期化することを見越して動物救護を目的とした義援金集めに注力すると共に、現地での直接的な活動及び、後方支援を実施。
  • 島村麻子氏(アニコムホールディングス株式会社 経営企画部 部長)。
    現地に入り被災した飼い主さんのメンタルサポートや簡易診療、現地ニーズを救援本部に発信。
左:林良博氏、西山理行氏
中央:山根義久氏、中川志朗氏(緊急災害時動物本部会長)
右:島村麻子氏、西澤亮治氏

報告からは、関係各所が立場や役割の違いこそあれ、直接的、間接的に被災された飼い主さん、動物たちを1日でも早く助けたいという思いで尽力されたことが伺えました。
同時に、様々な課題、問題提起も発表され、今後、関係各所がより連携して問題解決にあたらなければならないということが再認識されました。


ペピイの報告

私たちペピイからは、これまで行ってきました支援活動の報告と合わせて、飼い主アンケートを踏まえた、今後の課題などの報告をさせていただきました。
アンケートでは、動物と一緒に避難したいと思う方が大半である一方で、ペットを連れて避難訓練をした経験のある方は非常に少ないという結果となっています。
これは、犬や猫たちが家族の一員として、まだまだ社会や地域に受け入れられていないことを表すものではないでしょうか?
この現実を改善していくことが、何より重要ではないかと考えます。
その為にも、飼い主さん自身が適切に飼育し、地域の方々にもかわいがられるような子に育てることが大切で、避難訓練などの万一に備えた準備も含め、それらを支援、啓発することが我々業界に関わる者にとっての共通の課題でもあると思います。
日ごろから官民一体となって協力関係を築き、飼い主さんの我が子を思う"当たり前"の気持ちを社会全体に受け入れられるような世の中にすることが、大切な家族を守ることにつながるとペピイは考えます。

東日本大震災によって、ペットに関することも含めてあなたの防災意識、災害時の備えについて意識は変わりましたか? 災害発生時に避難が必要になった場合、あなたはペットを連れて一緒に同行避難をしますか? 「一緒に避難したいが実際にはできそうにない」「しない」と答えた方にお聞きします。その理由をお聞かせ下さい。 「避難訓練」についてお聞きします。今お住まいのマンションや地域で行われる避難訓練にペットと同伴で参加された経験はありますか? 今回の震災における、特にペット・被災動物の保護や救護に対する、義援金、物資の送付、ボランティアなどの支援についてお聞きします。

ペピイでは、これからも皆様に役立つ情報と商品をご提供し、皆様から寄せられるお声を犬猫たちと安心して暮らせる社会作りの為に活かしていきたいと考えています。
東日本大震災から7ヶ月が経過し、被災地では復興に向けて歩みつつあります。しかしながら、今尚、離ればなれになって過ごしている犬猫たち、飼い主さんもたくさんいます。1日でも早く元の生活に戻れるよう、環境省、地域の行政機関、獣医師会、各種業界団体等と協働してこれからも支援活動を続けていきたいと思います。
引き続きご協力いただきますよう、よろしくお願いします。