パウなヤツら



6月2日
 土曜日。晴れ。ダイダイのフィラリア検査と予防のために、今日こそ動物病院に行かなくちゃ。
 支度して外に出たとたん…遠くで雷がゴロゴロ~(え~っ、うそ~っ!?)。ダイダイと玄関に引きかえす。
 しばらく様子見していたら、空が明るくなってきた。よし、ダイダイ行くよ!
 で、外に出ると、雷がゴロゴロ~。
 そんなことを3回(!)繰りかえしたのち、病院の方角は快晴だったため、よせばいいのに出発した。
 雷鳴の余韻でダイダイも興奮気味なのか、いつもの道を真っすぐ歩けない。前後左右に引っぱられ、病院までの徒歩30分、カンザワもヘトヘトに…。
 病院では診察台の上で獣医さんお二人と看護士さんを威嚇し、折しも在位60年を記念して(?)エリザベス女王ならぬ、エリザベスカラーのお世話になった。
 いつもなら1名の獣医さんが今日は2名。プラス看護士さんの計3人で、ダイダイを取り囲むカタチになったせい? はたまた雷で情緒不安定になったのか??
 いずれにしろ、こんなことははじめて。カンザワ、帰り道に落ち込みました。
 実家に帰宅後、それを話すと「夕方だったから、お腹が空いたんじゃ…?」「ゴハンを食べさせてから連れて行けばよかったね」と両親。 
 う~~ん。いくら食いしん坊でも、空腹で獣医さんを威嚇…って、それじゃ野犬だよ。
 ダイダイの変人(変犬)ぶりに呆れた出来事だった。

6月7日
 ダイダイ&高齢の両親が暮らすカンザワ実家では、まだコタツを設置中。この季節、さすがに電源を入れることはほとんどないけれど、これから梅雨寒の時期でもあるし、何より高さのあるテーブル式コタツ内はダイダイのお気に入りルーム(別名「ダイダイ城」)としても機能している。
 その分、コタツ内を覗くと、ときに衝撃的な光景をまのあたりにすることが…。
 今日もコタツ内を掃除しようとして、ばあやん(カンザワ母)が叫んだ。
 「うわ~っ! ちょっと見て。オコタの中。すっごいことになってる!!」
 どれどれ? げ、なんじゃこりゃ~!?
 コタツ内の一角がゴミの山。ズタズタになったレジ袋、食品のパッケージ、ウメボシのタネ…。いつのまに? ダイダイめ~。
 実家ではゴミ箱をすべてフタつきに買い替えたのに…そのフタをも尖った鼻づらで器用にコジ開け、中身をくわえだしてしまうダイダイ。
 かくしてダイダイ城内は戦利品の貯蔵庫…いや、ゴミ屋敷と化していたのだった。
 ばあやん、じいやん&カンザワが頭をつきあわせてコタツ内を掃除する様子を、クッションにアゴを埋めてキマリ悪そうに眺めていたダイダイ。マズいコトをしたとは自覚しているようです。決してアタマは悪くないので(親バカ発言)。

6月23日
 かわいいお客さまが来訪。
 モンゴル語、中国語、日本語がカタコトでペラペラの2歳半。日本在住のモンゴルの女の子だ。
 日頃から公園のノラちゃんの観察が大好きだそうで、ゲッペイを見て大喜び。
 「ネコチャアア~(ネコちゃ~ん)。ゲッチャアア~(ゲッちゃ~ん)。シュッキィ~(好き~)!」
 と、全身を使って手招き。ゲッペイに触ってゴキゲン。
 ゲッペイもパワフルなオチビさんの襲来にカタマリながらも、逃げることなく対応していた。
 17歳半のゲッペイは、人間なら90代のお爺さん。ひ孫と遊んでる気分だったのかな?