パウなヤツら
6月9日
 兄一家の飼い猫・ルッカ、避妊手術後は外出自由の身となり、お庭遊び三昧の日々。
 よその猫とのケンカ、事故、病気の感染など、お外は危険がいっぱいで心配だけど、もともとノラちゃん出身のルッカはアンチ引きこもり派。また、兄宅の構造上の問題もあり(?)、なしくずし的に外歩きOKになった。
 でも、そこは避妊手術ズミの女のコ、行動範囲は狭いし、今のところ、よその猫ちゃんとバトルした気配もない。
 と、思っていたら、カン違いのコンコンチキだった!
 以下、ご近所さんの目撃談。
 「あ~、あの鼻筋の通った器量のいいネコね。カンザワさんちのコだったのか~。ケンカが強いね。このあたりウロついてるノラ、みんな追い払ってるよ(笑)」
 え、ルッカちゃんが!?
 たしかにルッカは気が強い(荒い?)。すばしこくて、ジッと抱っこされるのも苦手。カンザワ自身、いまだに1度もまともにルッカを抱っこしたことがない(「親戚のオバサン」くらいには認識されてるけど)。
 生後10ヶ月で、ケンカ最強伝説。
 兄宅にもトンだオテンバ娘が来たもんだ。
6月19日
 ダイダイと散歩に出たら、兄宅の前でルッカにバッタリ。
 ルッカ、地面にコロコロ転がってみせた。
 これって服従のポーズ? あの気が強いルッカが、ダイダイを目上(姉?…それとも年上のイトコ?)と認めているのだろうか。
 ダイダイも大喜び。尻尾フリフリ駆け寄ろうとしたが、ルッカはピョコンと起き上がり、玄関のほうに逃げて行った。
 ルッカの外歩きは心配も多いけど、こんな場面に出会えるのは楽しい。
 いつかダイダイとルッカと、一緒に散歩できるかも??
6月21日
 深夜2時半。
 ミィミィミィミィ…外から子猫の鳴き声が聞こえる。
 ベランダに出て、暗がりのなか、階下(我が家はマンション3階)に目をこらしてみるが、鳴き声はピタリと止んでしまった。
 室内に戻る。ミィミィミィミィ…また聞こえる。うう、気になる!
 またまたベランダへ。ゲッペイも一緒に出て、ブニャ~~♪
 ゲッペイのダミ声に驚いたのか、鳴き声が止んでしまった。
 そんなことを何度も繰りかえす。ああ、外に見に行きたい~。けど、こんな深夜に懐中電灯を照らしてゴソゴソしていたら、近所迷惑だろうし。
 ミィミィ声を聞きながら、ゲッペイと就寝。
 6月はノラちゃんの子猫が路上デビューする時期。今度、もっと早い時間に鳴き声が聞こえたら、外に出てみよう!(と決心)
6月23日
 夜、マンションのゴミ置き場に出ようとしたら、また子猫の鳴き声が。
 以前より力強くなって、ミィミィ声ではなく、ミャオミャオ…いや、ビャオビャオ(と聞こえる)声に変化している。
 と、ゴミ置き場への通路に、子猫のシルエットを確認! 静かに近寄ったが、するすると逃げられてしまった。
 その後もしばらくビャオビャオ声が響いていたが、姿は見せず。やっぱり警戒してるのかなぁ。
 マンション脇の植え込みを覗いたら、キャットフードらしき缶が積んであった。誰かがゴハンをあげているようだ。