パウなヤツら
3月5日
 ダイダイと兄一家の猫・ルッカちゃん、合宿(?)避妊手術を受けることになり、本日午前中、一緒に動物病院へ。
 車を運転する甥の膝の上、ドライブ気分でリラックスしてるルッカちゃんとは対照的に、ばあやん(カンザワ母)に抱っこされたダイダイは不安そうに鼻をキュンキュン。
 動物病院では例によってオモラシしながら(嬉しくても不安でもオモラシするダイダイ)、ますますキュンキュン。
 獣医さん、看護師さんにダイダイを預け、逃げるように病院をあとにした。
 ダイぽん、ルッカちゃん、がんばれ~!
 夕方、手術が終わった頃を見計らい、獣医さんに電話。麻酔から覚めたダイダイがホームシックで落ちつかない様子と知り、1泊入院の予定を急きょキャンセル。再び、ばあやん・甥・カンザワは車に飛び乗り、2匹を迎えに。
 術後のダイダイ&ルッカちゃん、お腹の縫い目を保護するお揃いの「おりぼんドレス?」で登場。
 気難しいダイダイが獣医さんや看護師さんに噛みついてしまったのでは?…と心配だったが、意外とキレたのはルッカちゃんのほうだったらしい。
 2匹とも無事帰宅。おりぼんドレスがキュウクツそうだけど、しばらくの辛抱ね。
3月6日
 おりぼんドレスに自由を奪われ、ご機嫌ナナメのダイダイ。昨日、動物病院に連れて行った、ばあやんとカンザワを恨んでいるらしく、じいやん(カンザワ父)にベッタリだ。
 名前を呼んでも、ダイダイの大好きなミツバチやホットドッグのぬいぐるみで遊ぼうと誘っても、露骨に無視されてしまう。
 ダイダイ、意外と根(ネ)にもつタイプだったのね…(泣笑)。
 でも、食欲もトイレも通常運転(?)に戻り、ひとまずホッ。
3月9日
 早くもルッカちゃんが、おりぼんドレスを脱ぎ捨てた(?)と知り、ダイダイも脱がせることに。
 自由になったダイダイ、絶好調!
 と同時に、ばあやん&カンザワへの恨み(?)も忘れたようだ(やっぱりキュウクツなドレスのせいだったのね~)。
 お腹の縫い目も異状ナシ。来週は抜糸だね。
3月11日
 午後2時46分。
 自分のヘアカットのために、自宅近所の美容院に向かって歩いていたら、急に大きなガタガタ音がとどろき、電信柱が舗道がグワングワン揺れはじめた。
 え、コレって地震!?
 心臓バクバク、足ガクガクで美容院に駆けこむ。
 自宅のゲッペイはどうしただろう…。ダイダイは? 実家に連絡したいのに、携帯電話が繋がらない。
 夕方、自宅に戻ると、ゲッペイは悠然と寝室で寝ていた。
 「ゲッくん、怖かった!?」「ニャア」
 「大丈夫??」「ニャア」
 返事はすれども、なかなか起きてこない。もしかして「立てないの…?」
 ベッドに駆けよると、むっくり起き上がった。良かった~!
 固定電話で実家に電話。ダイダイは揺れたとたん、異様な鳴き声をあげながら父に抱きつき、そのまま母と一緒に、しばらく家の外に出たそうだ。
 埼玉県は震度5強。
 幸い実家もカンザワ自宅も大きな被害はなかったが、まだ延々と余震がつづいている。
3月16日
 大地震から6日。まだ頻繁に余震がある。
 昼間、ゲッペイが何やらニャアニャア訴えながら、家じゅうをそわそわ歩きまわっている。
 どしたの? ウンチ? 何? ヤな予感。
 数分後、グラグラッ…!
 震度3だった。
 生まれてこのかた、ずっと室内暮らし。動物的予知能力とは無縁に見えるゲッくんも、野生の勘に目覚めたか!?