カンザワファミリーの犬猫おきらく研究所

バニライラスト
尿素のおいしい季節
 「キシリトールガムを食べた犬が突然死」。いつだったか、そんなニュースが話題になりました。まさか、あの歯を丈夫にするはずのキシリトールがワンコにとっては有害だったなんて。世の中、意外なモノに危険が潜んでいるものです。
 幸いバニラは人間用ガムに興味ナシ。でも子犬時代から、あるモノが大好物で困っています。それは、これからが旬(?)のアイテム、「尿素入りハンドクリーム」。尿素を塗った手を舐めるためなら、暴力行使も辞さないバニラ。阻止する所長の腕をミミズ腫れが残るほど掘りまくります。た、助けてぇ~。DV…ならぬDW(ドメスティックわんオレンス)反対!
 ハンドクリーム容器の蓋を開けておけば、たぶん底まで舐めつくしてしまうでしょう。今のところバニラに異変はありませんですが、長年に渡る摂取で尿素含有量の多い犬になっていることは確かです。

獣医さんに聞いてみました

 尿素の化学式はCH4N2Oであり、名前の通り動物体内で合成され、尿中に排泄される物質です。通常、動物性タンパク質中には微量の尿素が含まれているものであり、尿素自身は摂取してもほとんど毒性はありません。ちなみに、尿素は無色無臭と言われていますので、もしかするとバニラちゃんは尿素クリームの別の何かに反応しているのかもしれませんね。
 ただ、仰るようにハンドクリームには様々な成分が含まれ、それらがどのような影響を与えるのか不明な部分があります。
 このため、バニラちゃんが舐めないよう、またクリームの効果を失わせないように、クリームを塗られてしばらくは手袋をされると良いかもしれません。