カンザワファミリーの犬猫おきらく研究所

ゲッペイのイラスト
15歳になりました!ゲッペイのすべて
 早いもので、ゲッペイも15歳。人間なら90歳のお爺さんです(動物行動学者の故・平岩米吉氏式計算によれば)。
 見ため細くて繊細そうですが、これまで大きな病気経験ゼロ。若い頃は不安定になりがちだったお腹も、シニア期を迎えた頃から、すっかり丈夫になりました。
 そんなゲッペイを一言で表現するなら、ジェントルマンならぬ「ジェントルニャン」。子猫の頃から少食で、ガツガツしない「草食系男子」(ただし猫缶に関しては、魚より肉が好きな「肉食系」)。ベタベタとネコ可愛がりされるのも苦手。潔癖症で頑固な面もあるけれど、優しく物静かな健康優良爺です。
 さすがにジャンプ力は低下傾向ですが、トイレのあと、子猫のように爆走する姿を見るたび、内心ガッツポーズする所長です。
 「ゲッくん、いいぞ! まだまだイケる!!」

獣医さんに聞いてみました

 腎臓や心臓、肝臓などに問題が無く、肥満でもやせ過ぎでもないようなら、特に心配はありません。ただし、高齢になればなるほど肥満よりも、『やせ気味』になるので注意が必要です。
 高齢猫用のフードは、消化性もよく高カロリーで、加齢に伴い必要になる栄養分(猫の必須アミノ酸や脂肪酸など)を強化しています。逆に過度に摂取すると体に負担をかける栄養分(ナトリウム、リンといったミネラル類や脂肪など)は適度に減らしていますので、与えるフードは信頼できるメーカーの「総合栄養食」の表示がある高齢猫用フードをおすすめします。
 また、味覚や嗅覚が衰えてきて、食欲が低下し、水をあまり飲まなくなることもあります。フードをウェットタイプにする、スープなどでふやかして水分摂取量を増やすといった工夫や、水飲み用食器を場所や高さを考えて複数個用意して、できるだけ猫が水を飲みやすいようにしておくことも大切です。
 高齢猫とは、スキンシップをよくとって、一緒に遊ぶ時間を増やすようにしましょう。高い所にいつの間にか登れなくなっている場合は、登りやすいよう踏み台を用意するなど、温度や湿度も含め、飼育環境を高齢猫に合わせて整えてあげましょう。