VOL.5 「鳴き声いろいろ」の巻

「マゥ~」と甘えた声でよく鳴くのは、みっくん。大きな身体からは、想像できないソフトでメローな声。

マンマ~(ごはんの意味?)」や、とうとう「ママ~」に聞こえる時も!朝、家族の顔を見た時。ご飯がほしい時。名前を呼ばれた時。夜中に階段を上がりながら、ご機嫌良く歌うように。時には、何か不満な事があったのか、ブツブツと愚痴をこぼすような独りごと口調で。鳩の鳴き声のような「ルゥ~」も交えて、とてもバリエーション豊富。

それに比べリリィは、昼間あまり鳴かない。時々おもちゃで遊びたくなると、子猫のごとく主人の足元に近寄り、「ハァッ ハァッ ハア~~」大きく開けた口の割には、小さく弱々しい鳴き方で、喉の奥から絞り出すような、妙に高い声を初めて時は、家族みんなビックリ。子猫の鳴き声と言うより、小猿の「ウッキッキ~」に近い感じ。

機嫌の良い時は、かわいい鳴き方のリリィも、本気モードになり、みっくんを呼ぶ時の声は、野太くて、まるで別猫。「ファオォ~!(あんたっ!)」夫婦喧嘩中のおかみさん風。呼ばれたみっくんは、「マォ~」力なく返事をしながら、駆付ける姿は、情けないけど、かわいい。「力関係」では、圧倒的にリリィ優位。調子に乗ったリリィは、家の中で一番声が響く、吹き抜けになっている階段の上がり口で(絶対ココって顔して!)、猫だから「腹式呼吸」とは言わないと思うけど、お腹の底から、「ア~オン~ゥアオ~ン」蒼白い月の光に照らされて、首や身体を精一杯のばし、堂々と鳴いている姿は、まるで立派なオペラ歌手。小さな身体からよくそんなに大きな声が出るなぁと感心します。いつもの鳴き声があまりに弱々しいので、小さい時は、少し心配していたのですが、この姿を見て一安心。

2匹の違いは、鳴き声だけでなく、喉を鳴らす事も。みっくんは、なでなでして気持ち良さそうにしても、全然ゴロゴロ言わない。少しウットリ顔にはなるけど、何かが気になる様子。その視線の先には、焼きもちオーラをメラメラ出しながら、恨めしげに見つめるリリィが。私に「リリィも、おいで。」と呼ばれると、待ってましたと走って来て、抱っこを独占。「ゴロォ~ゴロォ~」喉を鳴らしながら、私の脇に頭をゴリゴリ押し付ける凄い甘え方。

おしゃべりでいろんな感情を表現するみっくん。身体いっぱい使ってコミュニケーションをとるリリィ。

「はい、はい。(最近娘も、寄って来る2匹に自然と返事をしている!)ご飯入れるから、いっぱい食べてね。」など、常に話しかける家族。2匹が世界初「喋る猫」に育つ日も近いかも?