ふと読みたくなる、猫の本

猫は魔術師

Vol.3 猫好きの、猫好きによる猫好きのための新聞から。

「猫は魔術師」
ねこ新聞監修
竹書房
定価840円

「ねこ新聞」というものをご存知ですか?
これは1994年に創刊され、
2011年5月号でもう135号になる
文字通り猫好きのための新聞です。
そこには毎号、各界・様々な人の寄稿があります。
この本は、そのダイジェストというか、愛蔵版というか…

「ねこ新聞」に寄稿した人の数は、
すでに300名を越えています。
「ねこは魔術師」は、その中から
12号~100号に掲載されたうちの
40人の文章を掲載した本です。

表紙画は、イラストレーターの浅生ハルミンさん。挿絵も同じく。
そのイラストがなんともほっこりするのですが、
中身は、さらにさらに、ほっこり、まったり、です。
執筆者の顔ぶれも、結構ユニーク。
群ようこさんに、ジェームズ三木さん、高村薫さん、
加藤 剛さん、落合恵子さん…などなど。
小沢昭一さんは、先代の猫のことを自作の詩で歌って
レコードに入れたりしているし、
赤瀬川原平さんは、猫が自分たちにアピールすることを
“選挙運動”と書く。
阿木燿子さんは、猫を偉大な教師だと評す。

この本で一貫しているのは、著名な方々の
猫との暮らしぶり、猫かわいがりの具合が
赤裸々に綴られている、だけではありません。
みなさん共通しているのは、猫に対して
敬意をしっかりはらっていらっしゃるということ。
存在自体に神秘性すら、感じていらっしゃる方もいます。

あとがきは、資生堂の名誉会長・福原義春氏が書いています。
~中略~
「ネコ好き人間たちの書いたベストエッセイから、
人が猫をどんなに愛しているかばかりでなく、
人間の生き方を学ぶこともあろうかと思うのだ。」

まさに、そのための一冊と言えるのではないでしょうか。
一編が短いので、ちょっとしたときに読む本にも最適です。