そろそろ秋の観光シーズン!京都散策を計画されている方、きっといらっしゃいますよね~。そこで今回は、紅葉散歩にぴったりの「哲学の道」に構える雑貨店「のび工房」の猫にゃんを紹介します。
実はこのお店、「猫と布とアクセサリーの店」と謳っているほど、絵はがきにTシャツにバッグにと、猫をモチーフにしたグッズがいっぱい!オーナー姉妹曰く、「お店のオープンから2~3年経った頃、猫飼いたいね~と話していたんです。そうしたらある日、子猫が屋根から落ちてきて!! どうやら、近所で野良猫が産んだ子だったみたいです」。この運命的な出会い以降、猫にゃんとの共同生活がスタート。エスニックの衣料雑貨を扱っていた店にも、オリジナルの猫アイテムがどんどん増えていったとか。
それから10数年、現在ではなんと7匹もの猫にゃんと一緒に暮らしているそうです。「捨てられていたり、迷い込んできたり、縁あっていろいろ飼ってきましたが、性格はみんなバラバラ。今いる7匹も個性派ぞろいですよ」。
お店と奥の住居スペースは自由に行き来できるそうですが、どの猫にゃんも、ごはんを催促にくる夕方以外は奥でまったり過ごしているとか。「看板猫!?そうですね~、お店に一番顔を出すのは…」と、妹の典子さんが教えてくれたのは白黒の猫にゃん。お昼寝中を失礼して連れてきてもらいました。「名前は“よか”です。私たち出身が九州なもんで(笑)」
野良猫だったというよか君。子猫の時、見かねた近所のおじさんが、飼ってもらえないかと相談に来たそうです。「はじめは、他の猫も飼っていたし断わろうと思っていたのですが、おじさんと話をしている隙によかがスルッと逃げ出しちゃって…。草むらに隠れているのをやっと見つけたのですが、その時に“うちの子になる?”と話しかけてみたら、じ~っとこっちを見て動かなくてね(笑)。それで、飼うことに決めたんです」。他にも兄弟が2匹いたそうですが、おじさんが戻った時には、もうイタチか何か野生の小動物に襲われてしまっていたそうです。よか君は、まさに危機一髪で命拾いをした、幸運な猫にゃんなのでした。
今では、お店に顔を出せばたちまちお客さんに囲まれる人気モノに成長したよか君。ただ、オスなのにちょっぴり弱虫だとか。一見、白黒クッキリの模様があのバッドマンを思わせまずが、いつも穏やかでケンカもほとんどしないそうです。確かに観察していると、表情はユル~く、行動もスロ~リ~。「おっとり天然タイプというか…。他の猫たちは、夏によくセミを捕まえて見せにくるんですが、よかの場合は何かくわえてきたなと思ったら枯葉だったりして(笑)」。これはもしや、噂の草食系男子!!
いや草食系雄猫!? まあ流行っていることだし、それもよかよか~。