老犬マギーのきょうもいい日

第1回 はじめまして、マギーです。

マギー(ゴールデン・レトリーバー  11歳)

ただいま琵琶湖にほど近い田舎町でのんびりシニアライフを満喫中。

コロコロに太った子犬時代がつい最近のような気がするのに、気づけば我が家で最年長。悲しいかな、ここ1、2年であちこち体に悪いところも出てきた。

とはいえ、ぼちぼち元気に田舎暮らしを楽しみ、うらやましいほど平和でゆったりした1日を送っている。

マギーの1日

朝9時。最後まで布団に残り、誰かに呼ばれてはじめてリビングに出てくる。そうして起きるやいなや朝ごはんの催促をはじめる。ダイエット中で食事量が少ないため、朝にはハラペコになるのだろう、すごい勢いでペロリと完食してくれる。

朝の食事がすむと二度寝に入る。家の中で一番陽が当たる場所をよーく知っていて、体をぽかぽかにしながら薄目を開けてウトウトしている。この光景を見るたび、「マギーっていいよなー」といつもひそかに思ってしまう。

天気が良い日なら、このあと散歩にでかけ、「今日は暖かいねぇ」などと一方的に私に話しかけられながらブラブラブラブラ、マギーの気の向くままに歩く。このとき健康のバロメーター、おしっことウ●コのチェックも欠かさない。

夜までは、母の庭いじりにつきあったり、おやつをねだり過ぎて怒られたり、車でいっしょにスーパーに出かけたり、夕方の散歩に行ったりしながらのんびり過ごす。

そして夜。ごはんを食べて眠くなるといち早く寝室に入り、いつもいっしょに寝ている母を布団の中から吠えて呼び、大の字(?)に手足を伸ばしグウグウ眠る。でもどんなに深夜であろうと帰宅した家族をわざわざ起きて出迎えるのは昔も今も変わらない。「マギーっていいヤツだよなー」と思う瞬間のひとつだ。

こんな感じでマギーの1日は終わっていく。

薬と格闘

ところで、マギーは高齢になってたくさんの薬を飲むようになった。
ほんの少し肥大気味の心臓の薬や弱ってきた足腰のためのサプリメントと痛み止め、2年前に患った原因不明の目の病気にいたっては薬の服用と1日4回×5種類の目薬がいまだに欠かせない。こんな調子で、今は全部で10種類くらいの薬のお世話になっている。

いやいや薬を飲むマギーの図 この薬を飲ませるのがまたひと苦労だ。錠剤はフードに混ぜ、粉薬はパン(ほんの少し!)や大好きなスナックにはさんだりして、だましだまし飲ませる。が、敵もさるもの、肉厚なほっぺたの奥の方にこっそり薬だけを隠し、ちょっと目を離したすきにペッと器用にはきだし床に転がっていたりする。

こうなったらもう強硬手段!ガッと口をこじ開け、奥の方にグッと薬を入れゴックンと完全に飲みこむのを見届ける。ただし、飲みこんだと見せかけてしつこく口の中に隠していたりするので要注意だ。

マギーの“べからず五か条”

マギーにはかかりつけの獣医さんに最低限守るよう命じられていることがいくつかある。

一.太るべからず(足腰のため)二.適度な運動を怠るべからず(1日10分程度×2~3回。同じく足腰のため)三.昼夜逆転するべからず(痴呆症の予防に。昼間はなるべく遊ばせる)四.夜遅くに散歩するべからず(夜の冷え込みは体の負担に)五.頭を濡らすべからず(目を患って以来、目薬以外のものを目に入れないよう注意されている。よって、頭だけ2年間洗っていない。が!不思議と臭くはない)
年をとると何かと体の変化が目について、高齢犬と暮らす飼い主さんなら誰もがその都度寂しく感じることだろう。顔に広がっていた白い毛がいつの間にかしっぽや背中にも混じるようになり、目の白濁も少しずつ進んでいる。

「あと何年いっしょにいてくれるかな…」なんて考え出すと切なくって涙が出そうになるけど、いつでもマギーにとって一番良いようにしてあげていたい。こんな飼い主の気持ちを知ってか知らずか、今にも「ぽけ~」という擬音が聞こえてきそうなのんきそうな顔で今日も家族を和ませてくれている。

ありがとう、マギー。