ペットと共に生きること

「誰かのため」も自分のため

NPO法人アンビシャスの訪問先には、
高齢者向けの施設だけでなく、ホスピス病棟などもあります。
訪問するにあたって、プレッシャーなどはないのでしょうか?
「誰かのために活動するのだから、
しつけはもちろん健康管理、清潔さなど、
メンバーそれぞれが、犬との毎日のなかで
やらなければいけないことはあります。
でも、それがいい緊張感」
と言うのは、理事長の松岡さん。
誰かのために活動することは、
自分と犬のためになることと同じだというわけです。
当然ながら、訪問先の施設で犬は飼っていません。
犬がいない環境に向かうのだから、
そこでちゃんとできるよう、犬のしつけをしっかりする。
ふれあうことで不快な思いをしてほしくないから、 犬の健康管理や清潔さに気をつける。
つまり、
自分と犬が社会生活を“きちんと”できるようにしておけば、
誰かの役に立つことだってできる、
そのことを、活動を通じて示しているわけです。

もちろん実際の活動の中では
「施設内でもあまり話をしなかった人が、
犬が来るとだんだん話をするようになった」
「普段は歩かないのに、犬が来たときだけは、
施設内で一緒に散歩を楽しんでいる」
など、活動する喜びもたくさん!

社会が今よりも忙しくなく、
毎日が今よりも慌ただしくなかった頃は、 ご近所が飼っている犬や猫とふれあうことが日常にはありました。 そんな環境で私たちは、無意識のうちに動物愛護を学んできました。 しかし現在では、それがちょっと難しくなってきています。

NPO法人アンビシャスでは今後、
動物とふれあう機会が少なくなった子どもたちに向けても
訪問活動を実践していきたいそう。
少しずつだけれども着実に、
社会の垣根を低くする、動物愛護の心を広める、 そんな活動がここでは進んでいます。

NPO法人アンビシャス
http://npo-ambitious.com/
セラピードッグへの参加基準や
連絡先などは
ホームページ内をご参照ください。