健康・しつけ・くらし記事 獣医師さんのアドバイス

「まぶた」~目の防衛隊~

ただれ目

「まぶた」、とくに「まつげ」の付根が赤くなり、腫れが見られます。「まぶた」にできものができていたり、ただれていたり、かさぶたが見られる場合が見られる場合があります。目やにがたくさん出ていたら、細菌感染が起こっている可能性があります。また、かゆみを伴う場合には、目を何かにこすりつける動作をします。

さかまつげ

「まぶた」の皮膚が隆起したために内側に反転して、眼球に向かって生えた「まつげ」のことをいいます。「さかまつげ」は目の表面を傷つけ、時には細菌やゴミを目の中に運びます。また、「まつげ」の異常な生え方については、睫毛内反を含めて、原因が何かに関係なく、「まつげ」が眼球に向かって異常な生え方をしている場合を睫毛乱生(しょうもんらんせい)と呼び、他に睫毛重生(しょうもうじゅうせい)、異所性睫毛(いしょうせいしょうもう)などがあります。

ものもらい・めばちこ

細菌感染により「まぶた」の縁の皮膚が赤く腫れ、進行すると化膿してきます。通常、痛みを伴うことから、「まぶた」をまぶしそうに閉じ加減にして痛みをがまんする動作が見られます。似たような症状を示す病気に細菌感染を伴わない霰粒腫があります。

チェリーアイ

瞬膜の付根にある瞬膜腺が赤くはれ、瞬膜の端からとび出します。初期段階では瞬膜腺がとび出す状態が周期的に見られますが、この段階では治療しないで放置すると瞬膜腺はとび出したままの状態になります。通常、結膜炎を併発し、涙がたくさん出ます。初期段階で治療することが重要です。

目の正面図、断面図
目とカメラ
もし、カメラが故障したら、花のきれいな写真はできません。同じように、目に障害が起きたら、花を正しく認識することができません。
目のチェックポイント
目を細くしてまぶしそうにしていませんか?
まぶたが軽く震えていませんか?
まぶたが腫れていませんか?
まつげに異常はないですか?
目が乾いていませんか?
目やにがたくさん出ていませんか?
白目が赤くなっていませんか?
角膜が白くなっていませんか?
黒目が白くなっていませんか?
涙で目のまわりの毛がぬれていませんか?


前のページへ 2/2 次のページへ