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熱中症警戒警報発令中!

熱中症の対処と応急手当て

熱中症だと思ったら? 犬が暑さによる熱中症で倒れたり動けなくなった様子が見られたら、すぐに動物病院に連絡をして指示を求めましょう。そして同時に、急いで体を冷やす工夫をしてあげてください。
 一般的な応急処置としては、まずは上昇した体温を下げるために、抱きかかえられる小型犬なら浴槽などで水に身体ごと浸してあげます。大きな動物の場合は身体をタオルで覆い、水をかけて冷やします。濡れた冷たいタオルで身体を拭いたり、全体に水を吹きかけてあげることも有効です。扇風機などで風を送ってあげれば、その分気化熱を吸収するので体温を下げる効果も得られます。
 水が飲めるようなら、一度に飲ませずに、少しずつゆっくりと冷水を飲ませてください。飲めないような場合は口を濡らしてあげます。大量に飲ませることは嘔吐の原因ともなりますし、無理に飲ませることは危険を伴いますので避けておきます。

 すぐに動物病院へ連れて行くことができない場合、前述の応急手当をしながら涼しい場所に犬を移動させて安静にさせます。散歩中や外で倒れてしまった場合は、近くのお店などで水を借りることができるようなら同様に身体を冷やすようにしてください。

 温暖化の影響もあり、年々夏が暑くなってきています。エアコンだけに頼らず(打ち水やよしずも見直されてきていますね)、暑さによる事故のないようにみなさんも色々なアイデア・工夫でこの夏を元気に乗り切りましょう。


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