健康・しつけ・くらし記事 獣医師さんのアドバイス

わんちゃんだけのお留守番 「こうすればうまくいく!」

指導:中塚圭子/ドッグトレーニングインストラクター

家に帰ったらパニックが待っていたなんてことありませんか。日ごろのしつけや便利グッズの活用法など、わんちゃんがお留守番上手になるためのアドバイスをご紹介します。

悩みのワースト3

留守の間に吠え続けてご近所から苦情をいわれた。いつもは失敗しないのに留守のときに限ってあちらこちらにおしっこをしたり、下痢をしたり。家具をかじったり、物を散らかしたりして部屋がめちゃくちゃ。この3つが留守番の悩みワースト3です。

悩みのワースト3 1.ムダ吠え 2.物の破損 3.トイレ
なぜこうなるの?
犬の心理
不安 飼い主がいないし、
周囲の音が気になって不安
退屈 時間が長く、
やることがなくて退屈
この3つでお留守番はばっちり! 1.不安をとりのぞく 2.適度な仕事を与える(ひとり遊び) 3.快適環境を整える

当日はこんな工夫を

出かける朝はたっぷりお散歩

当日の朝はいつもより長めのお散歩をして、わんちゃんのエネルギーを発散させておきましょう。適度に疲れていると、落ち着いて過ごせます。特に、破壊傾向のあるわんちゃんにはおすすめです。

留守に役立つおもちゃ
退屈を取り除いてあげるために、長い時間、夢中になれる安全なおもちゃを与えておきましょう。中にフードを詰められるバスターキューブがおすすめです。
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●バスターキューブ
居場所の制限
動ける場所が広すぎると、興奮が興奮を呼んでしまいます。サークルで囲った中にトイレ、ゲージ、お水をセットし、快適なお留守番環境を作りましょう。さらに消臭効果のあるマットを敷いておけばベター。ゲートを利用して廊下や玄関など、スペースを限定するのも一案です。
お水の準備
留守中欠かせないお水は、たっぷり用意してあげたいもの。ボウルをひっくり返してしまうこともあるので、取り付けタイプの給水器も用意しておくと安心です。
トイレの確保
サークルの中に使い慣れたトイレを設置。老犬などの場合にはおむつを着けておくといいでしょう。
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いたずら予防
物を壊されないようにするためには、わんちゃんから遠避けておくのが一番。いたずらされそうな物は高い所に片付けておきましょう。また、かじられそうな家具には犬が嫌がるビターアップルなどを塗っておきます。
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●ビターアップル
室温の調節
暑すぎたり、寒すぎたりするのも不快の原因になります。冬の寒いときにはペット用のホットカーペットが重宝します。また、夏場にはエアコンをつけたまま出かけたり、冷却作用のあるシートを用意しましょう。
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帰ったときは落ち着いてから声かけを

お留守番を意識させすぎると、不安を助長することになります。出て行くときにはさりげなく、帰ったときには駆け寄ってきても相手にしないでガマン。わんちゃんが静かになるまで放っておきましょう。

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