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ペットと暮らす、日々のカンタンお掃除術

人とペットが同居する室内で、気になるのが、抜け毛とニオイ。いつも清潔にしていようと思っていても、なかなか大変ですね。そこで今回は、「おそうじ本舗」の栗栖さんにコツを教わりながら、身の回りの品でできる毎日のお掃除術をご紹介します。ポイントは、「いかに簡単に、キレイにするか」。少しの工夫でキレイなお部屋が保てる、そんなお手軽技を紹介します。【ペットと暮らす、日々のカンタンお掃除術】

おそうじ本舗西日本地域本部 栗栖 学さん 取材協力|おそうじ本舗 Q.1 抜け毛の掃除は掃除機だけで大丈夫? A 掃除機が取るのは表面のゴミ、奥に入り込んだ毛はゴム手袋で

 最近は床をフローリングにしているご家庭も多いと思いますが、愛犬・愛猫の足腰への負担を減らすために、カーペットやラグなどを敷いている方もいらっしゃいますね。でもカーペットの掃除って、結構面倒な気がしませんか? とはいえ、ガムテープや粘着ローラーを使っても十分ではありません。表面の抜け毛やホコリしか取れず、結局生地の中に、ゴミが残ってしまいます。

 そんな時の掃除に効果的、かつお手軽なのが、実はゴム手袋。ゴム特有の粘着性を利用するわけです。ゴム手袋を両手にはめ、カーペットをこすってみましょう。結構抜け毛やホコリが取れますよ。出てきた毛やホコリは一か所にまとめ、掃除機で吸い取るだけ。簡単でしょ。

 また、ヘアブラシを利用する方法もあります。ヘアブラシで抜け毛やホコリを掘り起こし、そのあとで掃除機を使ってゴミを吸い取るようにしましょう。

 広い部屋の場合は掃除も大変なので、あらかじめ室内ゲートなどを利用し、犬が入る部屋を決めておくのもよいでしょう。

ゴム手袋では届かない 面倒なお手軽お掃除法

家具の裏など、隙間のお掃除って結構大変ですよね。でも、隙間に入り込んだ抜け毛やホコリを放っておいたら、カビや細菌の温床にもなります。そこで活躍するのが、ストッキングとハンガーです。使い古しのストッキングをハンガーにかぶせて、隙間や床に沿わせるだけでOK。ストッキングの繊維がホコリを取ってくれます。使う前に軽くこすって弱い静電気を発生させれば、抜け毛だって取れるんです。ハンガーは好きな形に曲げられるので、どんなところにも入っていけるすぐれものです。

ペットと暮らす ゴム手袋応用編

衣服や靴に付いた毛やホコリにも、ゴム手袋が活躍します。指先で細部まで取ることができるので、きれいになりますよ。また、ソファーの隅の溝なども、ゴム手袋をはめた指先で取るといいですね。ほかにも、カーテンなどの掃除機を掛けにくい場所で重宝します。ぜひお試しください。

抜け毛を減らすために、こまめなブラッシングを

愛犬への日々のお手入れで、代表的なのがブラッシングです。ブラッシングはコミュニケーションの一環ですので、毎日やってあげましょう。抜け毛を除去するだけでなく、毛や皮膚に変なところがないか、早く知ることができます。

 その際気をつけたいのは道具とその使い方。中~長毛種なら、スリッカーブラシなどで表面の切れ毛や絡まりを除去したあと、コームなどを使ってアンダーコートをときます。短毛種なら、ラバーブラシが便利です。ブラッシング中は抜け毛が飛散しますので、水で絞ったタオルでしっかり拭いておけば、多少は抑えることができますよ。特に、尻尾の付け根や4つの脇の下は抜け毛が絡みやすいので、丁寧にブラッシングしてあげてください。

 ただし、ベランダや屋外・共有部分でのブラッシングは抜け毛が飛散して近隣への迷惑となりますので、絶対にしないでください。

 ブラッシングと合わせてシャンプーも定期的にしてあげましょう。シャンプー前にはブラッシングをしてから、シャンプーをしてください。