ユウヒ&モモ育児日記

Vol.12 猫と帰省のお正月

押入れから様子をうかがうモモ

我々夫婦は毎年、お正月を私の実家がある倉敷で過ごす。今年はちょっと違う。そう、猫である。

実家には12歳になる猫がいたのだが、2カ月ほど前に逝ってしまったので、母は我々が猫連れで帰るのを心待ちにしていたのだ。

いよいよ31日の夜。ペットキャリーを出すやいなや、視界から消え去るモモ。彼女は賢いので、キャリー=病院の公式を学習している。そのモモの3倍は病院に通っているはずのユウヒは、いつもあっさりつかまる。そんな2匹をキャリーに入れ、車の後部座席に載せたら、さあ出発!

「ナァ~ゴ、ナァ~ゴ」とうるさいユウヒ。モモは早々にあきらめ大人しくいる。今ごろ騒いでも遅いのである。「ナァ~ゴ・・・バリッバリッ」揚げ句の果てにキャリーのメッシュ部をかみちぎろうとしている。このバカ猫~!

約3時間後、実家に到着。「おかえり~」と出迎えてくれた母の視線は、我々でなく完全にキャリーを追っている。まあまあ、そう慌てなさんなって。中で固まる2匹を引っ張り出すと、モモは一目散に物陰に隠れてしまい、ユウヒは例によってあたりをウロウロ。

押入の猫部屋やっと落ち着いた

「モモちゃんがよく見えなかった」と残念がる母。モモは前に飼っていた猫と同じキジ猫なのだ。それでも嬉しそうに母がユウヒを抱いていると、父がやってきて「コワイ顔の猫じゃのう・・・もう一匹は?」とモモを探し始めた。「落ち着くまでそっとしといて」と言うと、「そうか・・・」と納得いかない様子。それにしてもユウヒも言われたい放題である。


ひとこま劇場

そろそろ寝ようと2階の私の部屋に行くと、猫達も階段を駆け昇ってきた。押入れの上段から布団を出すと、その空きに2匹で入り込んで落ち着いてしまった。ならば、と古毛布を敷きトイレをセットして猫部屋が完成。ユウヒはこの部屋を中心に少しずつ活動エリアを広げていた。3日目にはモモも少し慣れてきて、猫部屋でなら母が手をのばして撫でても逃げなくなった。「もう少しで抱けるね」と楽しみにしていたのだが・・・4日目に悪夢が・・・。

何だか2階が騒がしいので行ってみると、父が押入れの猫部屋に入っているではないか!「ちょっとなにしてんの!」

「モモが逃げるんじゃ」と衣装ケースとケースの間に逃げ込んだモモをつかまえようと、なおも手をのばす父。母が「もういい年して~」と止めようとしたが、「ファ~」というモモの威嚇の声が聞こえた直後「イタタタ~~~ッ」と父が押入れから転げ落ちた。奥の方で「フ~、フ~」と興奮冷めやらないモモ。「せっかく慣れてきたのに、またイチからやり直しだよ」「そんな~」と落胆する母。タンスの上でユウヒが、おバカな人間家族を見下ろしながら「フン」と鼻で笑った。