ユウヒ&モモ育児日記

Vol.9 ユウヒがカジられた

暴れ娘モモ見参っ!!

 夜10時ちょい前。さっきまで2匹でドタバタふざけていたネコ達も、それぞれユウヒはソファで箱座り、モモはアルミホイルのボールでひとりサッカーに熱中している。朝型のダンナは寝室ですっかり寝入ってるし、さあ、私1人でテレビを楽しむリラックスタイムだ。「お茶入れてこよ」と廊下に出ると足下が何やらヌルッ。「ん?水かな」拭こうとして、それが血であることに気付いた。とっさに暴れ娘モモがどこかにぶつかってケガでもしたかと思い、逃げ惑うのを押さえつけ確認すると・・・異常なし。「なんだダンナの鼻血か (じゃいいや)、おっドラマが始まる」と部屋に戻り、ソファでユウヒの横に座ろうとして・・・、


かじっちゃダメっ!!

「ぎゃあああ~」

ご近所様に響き渡る私の大悲鳴。こけつまろびつダンナも飛び起きてきた。「どうした~?」「ユウヒがぁ~」ユウヒの顔の左半分が血でべったり、触るとまだ血があふれてくる。「なんで、なんで?」ワケも分からず人間は慌てるが、当の本猫は痛がるでもなく箱座りしたまま。「とにかく病院行かなきゃ~!」2人で電話帳とインターネットを駆使して、夜間診療のありそうな十数件を探しだし、片っ端から電話した。

さすがに深夜なのでどこも留守電のメッセージだけ。「もうこれで市内はラスト!」の1件に、半ばあきらめモードで電話する。「はい、K動物病院です。」初めての生の人間の声にしばしピンと来ず。はっとして事情を説明するとすぐに来るように言われ、嫌がるユウヒをキャリーバッグに押し込んでいざK動物病院へ!

 車で約20分のところにその病院はあった。女性の獣医さんが笑顔で迎え入れてくれ、そしてユウヒの顔についた血をきれいに拭いて診察、驚くべき事をおっしゃった。

「丸い穴が2つ開いてます。これは牙ですね。」

「え?キバ?」・・・じゃあ犯人はモモ?あの食いしん坊娘、とうとうユウヒまでかじるとは!見ると直径2ミリの穴が2つ開いている。「一緒に暮らしてる猫にここまでされるのは、ちょっと珍しいかも」と先生も不思議顔。


ひとこま劇場 ロールシャッハテスト

ユウヒは元々顔の左半分の感覚が鈍い。おそらくいつもの遊びでモモに噛まれたものの、しばらく気付かず、抵抗するのが遅れたのだろう。それにしてもモモのやつ!穴のあいた左ほほの毛を刈って消毒、菌が全身に回らない様に薬を注射して治療は終了。それにしてもこの間にも、次々と患畜がやってきて夜間治療の必要性を感じる。いざという時慌てないよう、みなさんも夜間治療のある病院を事前に調べておかれることをおすすめします。

家に帰り、ドアを開けるとモモがちょこんと座って待っていた。「モモ!だめでしょ!」と叱ると、キャリーから出てきたユウヒに駆け寄り傷口をペロペロなめ始めた。

「あ、バイ菌入るから止めて!」以後ひたすら傷口を舐めるモモのおかげで、穴がふさがるのに3カ月もかかってしまったのだった。