ユウヒ&モモ育児日記

Vol.5 はじめてのシャンプー

ひとこま劇場 肉まん・あんまん・各100円(税込)

 人間2人と猫2匹の平和な我が家のだんらんタイム。過去に猫嫌いだったダンナは寝転んでテレビを見ている・・・おなかの上にモモを乗せて。そして妙な日本語で言った。「モモの白いところが黄色い」・・・確かに、白いはずの毛が黄ばんでいる。そういえば2匹が家に来て洗ってやったことがない。実は病院通いが続いて、それどころではなかったのだ。暖かな晴天の日曜日、今やらねばいつやるのだ!

 早速猫用シャンプーを買い求めてきた。「ユウヒちゃーん。お風呂入ろうね」と、まず動きのおっとりしたユウヒを浴室へ連れ込む。彼はいつも浴室で水を飲むので、いつものように猫用に置いてある手桶で水を飲みだした。飲み終わったのを見計らってシャワーのお湯を出すと、さすがに異常事態に気付いたらしい。


「ビャー!」としょうじの破れるような、聞いたことのない声で鳴き出した。両足で体をはさみこんで、「だいじょーぶ、だいじょーぶ」となだめすかしつつシャンプーする。ン?何かあったかい液体が私の足にもかかっている・・・って、ユウヒのオシッコだー!顔は怖いがやたらとデリケートな奴なのだ。せっかく洗ったお尻をもう一度念入りに洗う。シャンプーはリンスインにしたので、数分で洗い終わることができた。

ドアを開けると、様子をうかがっていたらしいモモのびっくり眼と目が合ったが、瞬時にいなくなってしまった。取り急ぎユウヒをバスタオルで拭き、ドライヤーを軽くかけてやる。モモの硬い毛に比べて、ユウヒの毛は極細のまさに猫っ毛。なかなか乾きそうにないが、精神的にまいってるようなので解放してやる。「次、モモー!」「はいはい」とダンナが連れてきたモモはすでに暴れていた。無理やり浴室に入れて、ドアを閉めると、これまた「ビャ~」とかわいくない声で大鳴き。プラス高さ1mはある垂直跳びでドアのガラスを破って逃げようと体当たり、それが無理とわかるとドア下部にある高さ1センチほどの通気穴から逃げようと体を横にして足をバタバタしている。あまりのパニックぶりに、一瞬洗うのをあきらめかけたが、試しに前足を風呂イスにかけてやると、鳴きながらもその姿勢で固まっている・・・意外と洗いやすかった。バスタオルで水気を拭き取ると、大暴れして逃げていった。直射日光が射し込んでいるリビングで熱心に毛づくろいする2匹。やっぱり濡れると細いのね、猫って。でも怖くて顔だけ濡らさなかったので、頭でっかちで笑える。2時間くらい舐め続けて、ほぼ乾くとほとほと疲れたのか寝入ってしまった。


新聞にくるまって乾燥作業。

 その日の夜、「君たちきれいになったねぇ!」と、ふわふわツヤツヤの2匹を抱くと、フローラルないい香りが漂う。そんな大満足の私の顔を不信の目で見ると、2匹つらなって別の部屋に行ってしまった。

さみしーい!