ルピナス（ラブラドール/♀/17歳）
1997年3月24日生まれ。体重15kg。
9歳まで盲導犬として働き、引退後は奥村さん宅で旅行を楽しんだり、まったりした毎日を過ごしています。好奇心旺盛で、お家に来た時から「本当に盲導犬だったんだろうか？」と思うようなイタズラをしていたお転婆さん。ひとりが好きな“孤高の戦士”だったのが、最近ではなでられるのが大好きでとっても甘えん坊なんだとか。
体調を崩して食事ができなくなり、一時入退院を繰り返すように。 入院中は24時間点滴。退院後も病院通いが続き、その時から寝たきりになってしまいました。先生の助言で、寝たきりになっても“足の筋肉まで衰えさせない”ために朝晩30回ずつ足の屈伸のストレッチをしたり、前足は元気なので後ろ足を補助して歩かせたりしていました。
起きる時間に起きられず、1時間遅れて様子を見に行ったら床ずれができていました。 毛がゴソッと抜け、ピンク色に炎症していて…。それまで寝ダコや床ずれの前兆が全くなかったので、ビックリしました。ずっとズリズリ動いていたようで、マットや枕の布地ですれたのが要因のようです。体位交換した方がいいと思い、定期的にしていたら反対側にもできてしまい、最大で直径7cmほどの大きな床ずれが肩、頬、お尻へと広がっていきました。
前足は元気なので、先生から「筋肉を衰えさせないために歩かせたほうがいい」と言われたことや、歩行補助のハーネスでは私の腰への負担が大きくなってきたので、ルピナスの体に合わせた車イスを特注で作ることに。毎朝20分くらい掃除の合間に乗せたり、後ろからゆっくり押してあげて室内を歩かせています。この時に滑り止めシートを床に敷いてあげると、上手に前足をトコトコ動かして歩いてくれるんです。立つ姿勢にしてあげると血行促進や脳への刺激にもなるし、いい運動になっていると思います。何より本人がとっても気持ちよさそうで、よく車イスに乗った状態で居眠りをしているんです（笑）車イスを使用してから体重が増え、よく食べてくれるようになりました！
左右の肩、頬、お尻にできていた床ずれが、ぺピイの「エクスジェルマット」を使うようになってからみるみるうちに治ってきました。1ヵ月ほどで毛が生えてきたんです。 オムツのムレやオシッコで濡れたりするお尻の床ずれは治りが遅いですが、左側のお尻は傷口も乾燥してサラサラになってきたので、もうすぐ毛が生えてきそうです。 床ずれによるハゲハゲに悩んでいたので、とっても助かりました！
- 働いているため、日中は母がルピナスを看てくれています。母も高齢で体位交換は何度も行えないのが現状です。夜中は2時、4時、物音がするたびに必ず起きて様子を見ているので、熟睡はできず断続的にしか寝れません。はじめのうちは筋肉痛になったりもしましたが、もう慣れました。 なにより、長生きしてくれることの方が嬉しいですから。
水をしっかり飲ませるように気をつけています。うちの子は目の前に器を見せると飲んでくれるので、抱き起こして与えています。食事はドッグフードを嫌がり全く口にしなくなったので、人と同じものを与えています。好物はいなり寿司、ちくわ、チーズ、ヨーグルト、アイス。気にしている血液検査の数値は正常でホッとしました。
ごはんをたくさん食べてくれると「今日も1日大丈夫！」と確信できるので、
食べてくれることが一番嬉しいです。抱っこをすると、ルピナスが穏やかな表情で体を任せてくれることも嬉しいです。毎年のように旅行へ行きますが、色んなところへ一緒に出かける喜びも大きいです。3月には17歳で淡路島、9月には滋賀県へ行きました。
お母さんになでられると嬉しそうに目を細めるルピナスちゃん。
何を訴えているのかな？と思うことでも、奥村さんが「はい、これね。」と汲み取っていて、強くて深い絆を感じました。介護する中でも、少しでも歩けるなら歩かせてあげたい。おでかけも楽しませてあげたい。とルピナスちゃんと一緒に過ごす時間づくりにとても感銘を受けました。 。奥村さん、ルピナスちゃん、本当にありがとうございました！