パウなヤツら
9月22日
 実家の母から電話。
 「聞いて。ダイちゃんがね…」
 なぬ? 事件!?
 以下、母の談。
 デパートで美味しいパンを買って帰宅した母、バッグから包みを取りだし中身を見たら、4つ買ったはずのパンが3つしかない。しかも母のいちばん好きな「ドライトマト入りパン」が。母、ショック…
 「お店に忘れてきたのかなぁ? レシートの記載は4つだけど…」
 その夕方、ダイダイに晩ゴハンのドライフードをあげたあとのこと。台所のスミにクシャクシャになった紙袋が…。
 ええっ? コレって「ドライトマト入りパン」の袋では??…てことは、ダイダイが食べたのねーっ!?(しかも、まるっと1コ)
 カンザワも受話器を手に仰天&大笑い。あのパンって、けっこう大きいよね?
 「そうなの。しかもダイダイ、ケロッと自分のゴハンも食べたから、食後のトイレがすごかった。ベンが山盛りのモリモリ!」と母。
 あ~あ、食べ過ぎだよ、ダイダイ~。
 日頃から母が外出から帰宅するたび、バッグの中身点検に余念のないダイダイ。母も注意しているものの、今日ばかりは、いつパンを抜き取られたか、まるで気づかなかったとか。香ばしい匂いに誘われて、ダイダイもかなりのハヤワザでキメたらしい。
 「ダイちゃんのせいで、楽しみにしてたパン食べそこねた…」。不満そうな母。
 食べ物のウラミはオソロしいぞょ、ダイダイ(笑)。
10月11日
 ゲッペイの爪をチェックしていたら、右前足親指の爪が肉球に食い込みかけている。爪切りも入らない状態。
 普段から爪切りをイヤがるゲッペイ。モタモタ手間取っていると、カンザワの手に噛みつくことも(普段のジェントルニャンぶりはドコへ?)。
 ナデたりナダメたり、ゲッペイのご機嫌をとりながら、肉球を傷つけないよう、爪切り器で慎重に爪を砕いていく(「爪切り」じゃなくて「爪砕き」作戦)。けっこうカタイ。ゲッペイのイライラが伝わってくる…
 ゲッくん、ゴメン。そろそろ思いきって行くよ。
 バキッ☆
 爪の破片がカーペットに飛び散り、無事完了した。ほっ。
 年齢を重ねると爪がカタくなるのは、ネコもヒトも同じだね(カンザワもカタイのよ、最近ツメが。泣笑)。
10月18日
 ダイダイと散歩中、ウォーキング中の「クローバーのオバサマ」にバッタリ。
 お名前もお住まいも存じ上げないけれど、散歩中にお会いするとダイダイをとても可愛がってくださる老婦人だ。四つ葉のクローバー探しの達人なので(カンザワは五つ葉のクローバーをいただいたことがある)、「クローバーのオバサマ」。
 犬見知りで人見知りで決してお友達が多いとはいえないダイダイも、このオバサマのことは大大大好き(ダイダイなだけに)。会うたび転げるように駆けより、地面をのたうち、お粗相をしながら、オバサマにナデナデしてもらうのが至福のときだ。
 今日はダイダイを真ん中に、並んでお散歩することに。ダイダイも大はしゃぎ。オバサマを見上げてはピョン♪(ジャンプ)、カンザワを見上げてはピョン♪(ジャンプ)。いつもより余計に跳んでいる。
 実はカンザワも人見知り。ダイダイがいなければ、お名前も知らない顔見知りと一緒にお散歩なんて、ありえない。
 ダイダイ、オバサマ、ありがとう。心も体もあたたかな「だいだい色」に染まった(ダイダイと一緒なだけに)、秋の夕暮れでした。