カンザワファミリーの犬猫おきらく研究所

バニライラスト
ウンチ、いのち!?
 大きな声では言えませんが、ウンチを食べるのが好きな犬って、意外と多いらしいですね。自分のを好んだり、犬仲間のに興味があったり…。何を隠そう、バニラもウンチ好き。バニラの場合、ゲッペイのウンチ命!ですが。
 猫用トイレでゲッペイが用を足すたびに、バニラVS所長のウンチ争奪戦が始まります。勝利をバニラに譲れば、ウンチはバニラの口の中。ああ、それだけは避けたいぞ! 大抵は所長が勝ち、ゲットしたブツは即、人間用トイレに葬られます。が、それを便器のフチにつかまり、後追い心中でもするかのように見送る、バニラのトホホな顔といったら…!
 バニラよ、たま~にオマエが勝ったとしても、食後の香ばしい口でキスするのだけはヤメてよね。…と願う所長でありました。

獣医さんに聞いてみました

わんちゃんがウンチを食べてしまう行動は「食糞症」といわれており、特に子犬の時期によくみられます。でも、わんちゃんも含めて動物たちの世界では、特に珍しいことではありません。ですから「うちの子大丈夫かしら」と深刻に悩んだりしなくても大丈夫です。食糞の原因は、はっきりとしておらず、(1)食事の量・内容・栄養が合っていない(2)ストレス(3)飼い主さんに注目されたい、かまってもらいたい、といったものから、(4)内部寄生虫がいる(5)消化器系の病気がある、ということに起因する場合もあります。またこれら以外にも、飼い主さんに困る場所で排泄した時に、きつく叱られたため排泄自体が「叱られること」「いけないこと」と学んでしまい、自分の便を飼い主さんに見つからないよう隠すために食べてしまう、ということもあるそうで、考えられる原因も様々です。食糞の対処方法としては「食糞」を飼い主さん自身が不潔なこと、醜悪なこととは考えず、排便したタイミングを逃さずに「サッと片づける」ことが一番です。何ヶ月か食糞をさせないように気をつけていると、いつのまにか食糞することをケロッと忘れてしまうことも多いようです。食糞が治らないまま続いたり、食欲がなくなる、元気がない、など気になることがあるようなら、原因が行動学的な問題か、内科的な疾患かを鑑別する必要もありますので、動物病院で相談してみてください。その時は、便をサランラップなどで包んで一緒に持っていくとよいでしょう。