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わんにゃん調査倶楽部

世界初!?猫がご本尊の
寺院型テーマパーク『猫猫寺』

~すこぶる高い中毒性!
世界中からラブコール~

2月22日はにゃん・にゃん・にゃんという鳴き声から制定された猫の日。
わんにゃん調査倶楽部では、比叡山のふもとに「招喜猫宗総本山」があると聞きつけて『猫猫寺(にゃんにゃんじ)』まで行ってきました。

築100年以上の古民家を自らリノベーションされたそう。

いたるところに猫、猫、招き猫!猫がご本尊の『猫猫寺』は、築100年以上の古民家をリノベーションして生まれた本格的寺院型テーマパークです。ギャラリー、雑貨ショップ、カフェスペースがあり、奥の間には大日猫来(だいにちにゃらい)様が鎮座されているとか。さっそくカフェスペースに入ると、ドドーンと招き猫のふすま絵がお出迎え!12枚あるふすま絵には22匹の招き猫が描かれており、その芸術性やインパクトの強さから世界150ヶ国のメディアで放送されたそうです。確かに滞在中にも「東京から来ました」「ブラジルから来ました」と日本全国、世界各国からお客様が続々。我先にと大日猫来(だいにちにゃらい)様にお参りさせていただきました。

息子さんである加悦雅乃(かや みやの)さんの作品です。

雅乃さんが描かれたたふすま絵「日月22匹招き猫の図」。

「大日猫来様」は造形が息子の雅乃さん、彩色はベテラン彩色師である父の徹さんが手掛けたコラボ作品。

22方にらみの大日猫来様。目を合わせることで「喜」を招いてくださるとか。

とても美しいお顔立ちの大日猫来様です。22方にらみといって、どの角度から拝んでも慈悲深いまなざしがついてくるそう。確かに横から拝見しても目が合います。さらに後光もさしてとてもありがたい雰囲気ですが……京都的には大丈夫でしたか?「全然大丈夫!むしろ、あちこちのお寺の方がお見えになって『おもろいことやりますね』と面白がってくださっています」と笑顔でお答えくださったのは管長の加悦徹(かや とおる)さん。管長のお顔とは別に、寺社仏閣の彩色師という本職をお持ちです。しかも30年以上の大ベテラン。数々の受賞歴をお持ちで、大日猫来様にもその技を施されているそうです。プロゆえのハイクオリティ!そして大きな猫住職は、羊毛フェルト作家である奥様・順子さんとの共同作品。やさしい笑顔でほっこりと癒やしてくださる素敵なご夫婦です。


管長の加悦徹さんと住職見習いの小夏(こなつ)ちゃん、左は羊毛フェルトの猫住職。

奥様の順子さんと住職見習いの龍(ろん)くん。

順子さんが制作された羊毛フェルト作品。

徹さんによって彩色が施された猫観音。

鯉の滝登りを描いた、美しく迫力のある徹さんの作品。

そして、息子さんの加悦雅乃(かや みやの)さんも猫作家というから驚きました。カフェスペースのふすま絵も猫だるまもすべて雅乃さんの作品。雅乃さんは小学生の頃から数々の受賞歴を誇り、2016年にはピカソも出展したパリ サロン・ドートンヌ展に最年少で入選された実力派。20歳に成長された今では世界各国からのオファーが相次ぎ、制作に追われる毎日だそうです。管長いわく「猫猫寺設立時に100万円が足りなくて。すると、タイミングよく雅乃の絵が150万円で売れたんです」と、ハンサムなうえに親孝行なところも魅力!ギャラリーでは雅乃さんの受賞作品を鑑賞できるほか、販売用のアートを購入することもできます。


ギャラリーには雅乃さんの作品がずらり。左がパリ サロン・ドートンヌ展入選作品。

京都寺町のギャラリーで開催した個展「奇妙な神話vol.3」出品作品。

東京都美術館「青枢展」で優秀賞を受賞した絵画「ネコノキ」。


カフェスペースの奥に飾られている絵画も雅乃さんの作品。


造形物も制作される多彩な雅乃さん。受賞歴は数え切れないほど。

 猫作家としてブローチや絵付けしたTシャツを販売されています。


ライブ・イベントスペースには父子のアート作品が飾られてい
ます。


独創的なタッチが魅力。日本だけでなく世界各国メディアが取材に
訪れています。

比叡山を眺めながら、ほっと一息。順子さんがお持ちくださったのは、猫耳としっぽのクッキーがポイントの「プリンにゃらモード」。ネーミングにも管長のセンスが炸裂しています。スプーンの柄には足跡、コーヒーの受け皿は猫型、マシュマロにまでピンクの足跡と何から何まで猫づくし。猫好きの方は悶絶間違いありません。そんな猫猫寺の雑貨ショップには、犬猫作家さん150人以上の作品がずらり。拝見すると、どれも独創的で見ていると時間を忘れるほど。「作家さんから『売れる作品を作らないとダメですよね』と言われるのですが『絶対やめてください』とお答えしているんですよ。売るために安くするとか、大量販売するのはちょっと違うかな、と思って」と管長。個性あふれる作品ばかりでもなぜか心地いい……。「でしょう。猫猫寺では私たちも作家さんも、自分が最高にワクワクすることが大切だと考えています。私も今、三種の猫器(にゃんぎ)というのを考えていてね」とエピソードがあふれだす管長。管長自らが最高に楽しんでいる、それが猫猫寺のようです。


猫好き悶絶の「プリンにゃらモード」。メニューは定期的に変更されます。

150人以上の犬猫作家の作品が販売されています。

猫猫寺を始めた理由をお聞きすると「3.11の東日本大震災がきっかけです。人生何があるかわからないと家族会議を開き、『やりたいことをやろう』と決めました」と管長。翌日には上賀茂神社付近の物件を抑えたというお話からも決意の強さがうかがえます。2011年に犬猫雑貨店をスタートされ、5年後の2016年には猫猫寺をオープン。「お金はありませんでしたが、私たちは楽しいことをするのがコンセプト。息子が猫作家をめざすことになり、カフェもギャラリーも住居もすべて兼ね備えた猫猫寺を作りたいと思いました」。思ったら即行動の管長は、この時も翌日に物件を抑えたそうです。「3.11以来1日1日がもったいないと感じるようになりました。いつ何があるかわからないなら楽しいことをした方がいい、その一念です」。猫をテーマにしたのは「猫は自由に生きていますが愛されています。人間もそんな生き方ができると自ら体験して実感しました」と管長。猫猫寺で出会える猫ちゃんは、小雪ちゃん、若くん、珍くん、主くんの4住職とたくさんの住職見習いさんです。猫住職のお勤め日はホームページでご確認ください。


小雪住職、若住職、珍住職、主住職のお勤め日はホームページでご確認ください。

住職見習いの小夏(こなつ)ちゃんがお勤めに精を出されていました。

猫猫寺を夢見ていた頃、すでにお札を制作されていたそう。


一時期、おっさんに凝っていた加悦父子。豚毛を植毛したヒゲは
手ざわりも本格的。


大日猫来様の横にはおっさんの掛け軸が。こちらは管長の徹さんの
作品です。

猫猫寺オリジナル木魚。ふざけているようでプロのクオリティです。

猫猫寺の地下には、お友だちとリフォームされたライブ・イベントスペースがあり、コンサートや映画会を開催されています。「自分たちが楽しいことばかりしていたら、自然に楽しいジャンルの方が集まってきたんです。ここでは料理好きな人がマルシェを開いたり、音楽好きな人が演奏会を開いたり。これからは、この楽しい輪を全国22ヶ所に広げたいと動き始めています」。22ヶ所なのはにゃんにゃんだから。とことん楽しむこと追究される管長。「夏休みの朝って起きた時ワクワクするでしょう。その楽しさを毎日やろうと思って」。そんな猫猫寺では、数年前にオリジナルCDも制作されたとか。エピソードもエネルギーも、1日では語り尽くせないほど盛りだくさんの癒やしスポットでした。



広々としたライブ・イベントスペースは手作り。左の方が雅乃さ
んです。


ジャズやクラシックのコンサート、映画会を開催されているそう。
 


猫猫寺オリジナルCDも発売中!しかも東京でレコーディングさ
れた本格派。


エネルギーあふれる管長の徹さん。寝る時間が惜しいほど楽しいの
だそう。

~猫猫寺はこんな場所!~

  •    まるごと猫アートの癒しスポット。

出町柳駅から京都バスに揺られて約25分の「神子ヶ渕駅」すぐそばにあるのが猫猫寺です。「大日猫来(だいにちにゃらい)様」や「プリンにゃらモード」などシャレの効いたネーミングもさることながら、いたるところに仕込まれた猫アイテムを見つけ出すのも楽しみの一つ。「猫のように自由に生きよう」をコンセプトにする猫猫寺は、カフェや雑貨ショップ、雅乃さんのギャラリーのほか、映画会やライブイベントも開催されています。


  • 『猫猫寺
  • 京都市左京区八瀬近衛町520
  • TEL: 075-746-2216
  • URL:https://nyannyanji22.www2.jp/
  • 〇営業時間:11:00~17:00 <土日祝>11:00~18:00
  • 〇定休日:火曜日
  • 〇駐車場:あり

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