健康・しつけ・くらし記事　獣医師さんのアドバイス

老犬と暮らす

老犬になると食べ物に対する執着心が強くなる犬がいる一方で、食が進まなかったり食べられなくなるケースもあります。

そんなときには食べやすくする工夫とともに、食べる気にさせてあげる雰囲気づくりも考えてみましょう。

指導：中塚圭子
モデル犬：シー（シーズー）、マロン（シーズー）

[ 1 ] 食べやすくする工夫

人間と同様に固いものが食べにくかったり、飲み込む力が弱くなったりするので、フードを食べやすくしてあげましょう。それでも食が進まない場合は獣医師に相談して、手作り食にしてみるのも一案です。

[ 2 ] 食べる気にさせる工夫

食欲は単に食べ物の問題だけではなく、気持ちにも左右されるものです。ただ与えるだけではなく、大好きな人や犬に来てもらっていっしょに食べたり、散歩の途中でピクニック気分で食事をしてみるなど、気分を盛り上げる演出をしてみましょう。若いころ大好きだったおもちゃ遊びに組み込んで与えてみるものいいでしょう。

[ 3 ] 獣医師に相談

食べられないのは、単に老化のせいではないかもしれません。なかには歯がすり減っていたり歯周病で食べにくい場合や、のどの炎症や内臓の病気などが要因となっていることもあります。食欲がなくなったら、一度獣医師に相談することをおすすめします。